【my格言】
-いまエンジニアに求められているのは「コミュニケーション!」でも「ビジネススキル」でもなく「自己管理」です(20080517)
(格言と本文とはほぼ、関係ありません)
おつかれさまです、龍澤です。
もうこの歳になると、プロジェクトにおいてPM、PLが自分より若いなんてざらです。
なので、年齢的なこともあり、PM、PLから意見を求められることもあり。。
意見というのはいろいろな観点で。たとえばプロジェクトマネージメントについてだったり、プロジェクトでボトルネックになってる茶髪の若手クンの対応についてだったり。
(技術的なことは一切きかれないなァ)
最近は、意見を求められたら好々爺然として、誠意をもってご対応申し上げることにしてるけど、以前は、特にプロジェクトマネージメントに対して「なってないんじゃないすか?」を突き上げを食らわすことが多かった。(あくまで、丁重な口調で)
意見を求められてなくとも、(プロジェクト運営が重症で)相当ヤバいと思ったらこっちから言う。
そうすっと「そんなん言うんだったらテメーがやってみろよ!(IT土方のくせにナマイキだ!)」といった感じでブチキレられることもよくあった。
なぜ突き上げを食らわすかというと、よっぽどのことがあるからなんだよ。
そういうときはほとんどの場合、PLやPMとして「ふるまって」ないから指摘するんだよ。その与えられたポジションのとおりに上がふるまわないから、プロジェクトが火を噴きかける。そういうときには、指摘しなければならない。
PMやPLが、メンバーの進捗遅れに対して「何やってんだよ! どうすんだよ!」と罵倒するのと同じで、僕らも、上に対して「何やってんだよ! どうすんだよ!」と申し上げる資格は、ある。
課題管理、Todo管理とかしていると、けっこう、リーダクラスがボトルネックになってることが多いんだよねー。。
リーダがステイクホルダと調整してねーとか、リーダのドキュメントの確認が終わってねーとかマネージャの個人的都合で(「別案件が忙しくて!」とかね)レビュー日程が延び延びになってるとか。。
PLやPMがボトルネックになってるときって、ほとんどの場合、現場のSEに横恋慕してる。
だから、SEのアラばっか探して、「オレに現場やらせりゃこんなことにはならない」と憤慨し、そのクセ自分のやるべきマネージメント業務は停滞する。
そもそもの自分の守備範囲を把握していない。いや、知ってるんだけど知らぬフリをしている。
サイアクのケースでは、PL、PMが現場のSE業務に横恋慕しながら、自分のマネージメント業務を放棄して、各メンバーに「主体的に動けよオラぁ!」とハッパをかける。
「主体的に動け」とは聞こえはいいけど、つまりは、マネージメント業務を(自分ができないから)各自で分散せよ、といっているんだよね。
そうなるともう、ダメだよね。その頃にはPMはもう他案件に逃げ出す準備してたり。。
プロジェクト外との調整も、「主体的に」メンバーが行うようになるから、マネージメントに情報が入ってこなくなる。
忙しくて進捗会議もままならなくなり、報告は形式的なものになり機能しない。
上がブチ切れれば下もモチベーションを落とす。下からの報告じゃなくて外部ベンダからのクレームによって大問題が発覚したりする。
僕らは、「主体的に動け!」という美辞麗句のもと、何度マネージメントの尻拭いをさせられてきたことか。。
だから、尻拭いがイヤだから、「オマエらこそ与えられたポジションをこなせよ!」と突き上げを食らわす必要が、ある。
こっちは、「なんでそんなことを親切にいってやらにゃあかんの(もういいオトナだろ?)!」と常に思ってるけどね。
そして、そういうときは「よっぽどのとき」だから、こっちももうやる気nothingだし、要は「クビ覚悟」なんだよね。「いつでも抜けてやるよ」と。
メンバー、下請けの多くが「早く抜けたい」と思いながら、PLは「SEやりてー」と思いながら、火を噴いてるプロジェクトなんて、悲惨そのものだね。(常に経験してるけど。。)
僕はアタリマエのことを申し上げてきただけなんだ。SEはSEの持ち場がある。上には上の持ち場がある。それぞれの持ち場でしっかりやってりゃ、プロジェクトはまわるじゃん、って。
そういう正論を持って突き上げを食らわしたときに、ブチキレるかキレないかは、その人間の「器」を判断するリトマス試験紙となりうる。
「意見をいってくれてありがたい」といってくれるヒトは、まだ可能性はある。そして、実際にカイゼン行動を起こせるヒトは見込みがある。
サイテーなのは、静かにキレてますますサボタージュするヒトね。「アイツにいわれたからもうやる気なくした」と、イジけて。。
コドモじゃないんだから! ビジネスなんだからさ。
「倒れる」のもタチ悪い。倒れられたら人道的に非難はできないし、それをネラってるフシもあるし。
倒れりゃ誰かがなんとかしてくれると考えてる。それもコドモだよね。
結局このギョーカイでは、マネージメント層も現場も、どっちもリアクティブなんだよなあ。だから、ギョーカイとして成熟してない、なんていわれちゃうんだ。
上に立つヒトは、現場の「受け身体質!」を非難できるほど自分は主体的に動いているだろうか? と常に省みる必要があると思う。