ピラティススタジオ”フェルマータ”

2014年より板橋区・高島平および三鷹でピラティスクラスを開催。充実感のあるクラスを実践しています。

頸の後ろを引き伸ばす

2016-06-27 13:30:25 | 日記
 当ブログを読んでくださり、有難うございます。
クラスでやっていることの補助として、またどうしても都合が合わずに来れない、
という方のために、少しでもこの記事が役に立つことができれば、幸いです。

 さてオープンしてから約2か月が経ちました。
クラスには毎週熱心に通ってきてくださるお客様がいらっしゃいますが、
先日嬉しい声をお聞きしました。
その方は頭の下(頭がい骨と頸椎のあいだ)にしこりがあったそうですが、
最近気がつくとそれがなくなっていたとのこと。おそらくこれ(=ピラティス)を始めて
以降のことだったので、クラスでやったエクササイズがとても良い効果を生み出している
とおっしゃっていました。

 こういう瞬間に出会うと、クラスをオープンさせて良かったな、と心から思います。
ピラティスメソッドは現在、予防医学の観点からも注目されています。
頸の後ろにあったしこりがなくなり、血液が綺麗に流れたということは、すなわち
脳内の血流もまた滞りなく流れるということで、そうだとすれば大きな病気のリスクが
ひとつ回避された、と捉えることもできるのではないでしょうか。

 ピラティスでは「頭蓋骨と頸椎のあいだにスペースを作る」ことを重視しています。
これは頸椎の一番上の骨(第一頸椎)の動きが頸の動きの大半をコントロールしている
ことからきています。
「頭が重い・だるい」というときには、この部分を引き伸ばすようにしてスペースを
作っていただくと楽になります。


 第一頸椎と頭がい骨の境目は、いわゆる「ぼんのくぼ」と呼ばれる部分です。
そこから左右に耳の下にかけて手を当ててみましょう。
顎を引いて頷く動きをすると、そのあいだにスペースができます。

 ピラティスの実際のエクササイズでは、以下のように仰向けに寝て、
ボール(ミニボール/空気を30%ほどいれたもの)をこの部分にあてます。
全身の力を抜いて、頭のすべての重さをボールにあずけてしまいましょう。
ちょうど鼻が天井を向く位置にボールをセットしたら、そこから5㎝ぐらい顎を引いて
頷く動きをします。ふたたび最初の位置に戻し、これをゆっくり繰り返します。


 「Nod A Head」という名前のエクササイズです。最小限の動きですが、大きな効果をもたらしてくれます。
上手くいけば、第一頸椎から頸の後ろを引き伸ばすことが出来ます。
そうすると口蓋の位置や、上顎の位置も引きあがってきますので、体液の循環が
活性化し、表情も活き活きとして引き締まってくるでしょう。

 実際にクラスでお手伝いさせて頂ければ、嬉しく思います