塩野さんのローマ亡き後の地中海世界の下巻の半分くらいに、七人の侍の話が出ていました。
実に分かりやすい例なので、こういう話を差し挟んでくれることは、有難いと思いました。
七人の侍は、野武士たちを根絶してしまうと、失業してしまうのです。もし、ずっと仕事を失わないようにするなら、適当に追い払うだけで、常にいつ襲われるかもしれない危険を継続している方が良いのです。
しかし、七人の侍は、命をかけて野武士を根絶します。その結果、4人が死に後の3人は失業しました。
しかし、この地中海の海賊たちは、七人の侍の野武士と似ていますね。
野武士たちは、日頃は酒を飲んで拉致した女性をはべらせて、寝て暮らし、収穫が終わった村を襲って、食料を奪い娘をさらうということをしていたのです。
北アフリカの海賊たちは、人々を拉致し使える人間はガレー船の漕ぎ手として使い、若い女は、イスラム教に信仰を変えさせ、自分たちのものにし、役立たない子供や老人は殺してしまうのだからもっと酷いですが。
ただ、ルネッサンスの頃になると、フランス対神聖ローマ帝国という構図ができあがり、東にオスマントルコがあって、海洋都市国家としてベネチアがあるという状態が生まれます。
神聖ローマ帝国が強いので、フランスはトルコと組んだり、ローマ法王の依頼で、キリスト教連合を作って、フランスと神聖ローマ帝国の連合を画策し、イスラムと戦う形を作ったりしていました。
そこで、出て来た、ドーリア対海賊ドラグーの話で、塩野さんは、この七人の侍の話を例にあげました。ドーリアは、海賊ドラグーを捕らえたのに、身代金を取って、生かして返してしまうのです。なぜ、殺さなかったのかについては、何も書き残していないということです。生かしておく方が、都合がよかったのでしょうか。
この七人の侍のストーリーを例にとって、語られると、この歴史が俄然おもしろくなってきました。
本は、このように分かりやすい例を出して書いてほしいですね。またまた塩野さんに感謝です。
実に分かりやすい例なので、こういう話を差し挟んでくれることは、有難いと思いました。
七人の侍は、野武士たちを根絶してしまうと、失業してしまうのです。もし、ずっと仕事を失わないようにするなら、適当に追い払うだけで、常にいつ襲われるかもしれない危険を継続している方が良いのです。
しかし、七人の侍は、命をかけて野武士を根絶します。その結果、4人が死に後の3人は失業しました。
しかし、この地中海の海賊たちは、七人の侍の野武士と似ていますね。
野武士たちは、日頃は酒を飲んで拉致した女性をはべらせて、寝て暮らし、収穫が終わった村を襲って、食料を奪い娘をさらうということをしていたのです。
北アフリカの海賊たちは、人々を拉致し使える人間はガレー船の漕ぎ手として使い、若い女は、イスラム教に信仰を変えさせ、自分たちのものにし、役立たない子供や老人は殺してしまうのだからもっと酷いですが。
ただ、ルネッサンスの頃になると、フランス対神聖ローマ帝国という構図ができあがり、東にオスマントルコがあって、海洋都市国家としてベネチアがあるという状態が生まれます。
神聖ローマ帝国が強いので、フランスはトルコと組んだり、ローマ法王の依頼で、キリスト教連合を作って、フランスと神聖ローマ帝国の連合を画策し、イスラムと戦う形を作ったりしていました。
そこで、出て来た、ドーリア対海賊ドラグーの話で、塩野さんは、この七人の侍の話を例にあげました。ドーリアは、海賊ドラグーを捕らえたのに、身代金を取って、生かして返してしまうのです。なぜ、殺さなかったのかについては、何も書き残していないということです。生かしておく方が、都合がよかったのでしょうか。
この七人の侍のストーリーを例にとって、語られると、この歴史が俄然おもしろくなってきました。
本は、このように分かりやすい例を出して書いてほしいですね。またまた塩野さんに感謝です。