ニュースにもなった三池浜の大量イワシの打ち上がり。
辺り一面が真っ白。
これは昨日撮ったもの。
体長20cmの丸々肥えたマイワシ。
こんなの魚屋さんでもなかなか出会えない大きさ。
ゴマサバやマサバも混ざっていたようです。
初日はこんな感じだった。
白いのは全て打ち上がったマイワシ。
地震の後ということもあり、さまざまな憶測が飛び交いましたが、有識者にすぐさま
画像見てもらいました。
黒潮のデータや三宅島近海の水温データと照合してもらい、さらにここ最近の海況や
状況をお伝えしたところ...
連日西風が強く、島の東側で急に深い所から冷水が湧き上がり(湧昇流)やすくなっていて、
一時的に湧水が強くなりイワシが麻痺するほどの低水温にさらされて逃げられず
打ち上がってしまったのではないかとの事でした。
地震は震源地が遠いので関連性はあまり無さそうで、クジラが追い込んだとしても
ここまで大量だと考えにくい。
ということで、一時的な低水温が考えられる要因であるという考察に納得でした。
海をよく知る博士でもある方なので、以前教えて頂いた『黒潮による島影効果』のおはなしも思い出した。
島の西側に黒潮の縁が当たっていたので、島陰効果で東側の海域にはバイオマスが高くなる。
そこに、さらに西風が強くなると島の東側の海面が沖へと引っ張られ、それを補おうと
深海から栄養に富んだ冷たい海水が湧き上がってくる。
これが湧昇流の仕組み。
参考に↓
これに誘発されてイワシの大群が襲来し、湧水の低水温によって麻痺したイワシが打ち上がったという推測でした。
打ち上がった日とその翌日。
すでに手前の浜にあったイワシは流されてなくなっていた。
昨日出会った三池浜近くの歩道に残されていたマイワシさん。
カラスが運んだかな?
そして、今日三宅支庁土木港湾課の皆さんの手によって打ち上がったマイワシたちは埋没されました。
おわり