Room66

ベース弾きの日記

元旦 国境への旅路 #2

2012-01-06 22:04:45 | タイ旅行日記
前振りがあったので少ない読者の皆様はさぞ期待したことかと。

それでは衝撃のラオス編です

メコン川の対岸はラオス。モーターボートで渡してくれます。

6人乗りのモーターボートであっちこっち回りながら進みます。
右側にちょっと見えるのは隣を走るボートの先端。


対岸の船着き場に着くと薄汚れた子供たちがボートを接岸してくれ、上陸します。
10歳くらいの子供たちが10人くらいいたでしょうか。
タイ語じゃない言葉で何か喋っていますが、よくわからん。
手を差し出しているので、たぶん「金くれ」って言ってるんだろうと思いガイドに聞いたところ、「お金を恵んでください」って言ってるらしい。
テレビで観たことのあるストリートチルドレンが目の前にいた。
あまり心を痛めないオレの胸がチクッとしたんだ。

ポケットからあるだけの小銭を出して配ったが、ガイドに「あんまりやるといつまでも付いてくるから」と言われ船着き場の階段を登る。
階段をの手前にイミグレがあるがカタチだけらしい。
階段を上るとその先には土産物屋がズラリと並ぶ。そこの子供達が船着き場にいるそうだ。



そういえば今日は元旦だ。
日本にいれば暖かい部屋でお神酒でも飲んでのんびりしているハズ。
この子供たちは接岸するボートから降りてくる客から少しでもその日の糧を得るため必死。
たぶん毎日がその繰り返しで元旦とかお祝い事とか無関係の日々を送る子供達。
さすがにカメラを向けれない。


日本が不景気だなんて嘘だと思った。
それは1990年までの経済成長してた時代と比較したり、豊かな他人と比較したり、つまり身近なものと比較して語っているだけだ。
小さい頃、ご飯を残すと親に「世の中には食べられない人もいるんだよ」と叱られた。
子供にそんな現実など理解できないから、言葉の重みがわからなかった自分を恥じ、ここに来て良かったと心から感謝した。

帰りの船着き場でも子供達が待っている。
ポケットをさぐって日本円があったのでその手に握らせたら、まっすぐにオレの目を見て「コップンカ」と言った気がした。その目には確かに感謝の光がある。
今でもはっきりとあの子達が瞼に焼き付いている。

ほんの一部だけを見て世界を見たような錯覚してんじゃねぇよ!
と言われようが、日本は豊かだ。
日本のパスポートは一番高く売れるし、イミグレーションを通過するのも早い。
あまり海外には行ったことは無いが、アジアの各国で「日本が羨ましい」という声を聞く。
日本の豊かさに気付く時、日本の向かう先があるんじゃないかと思う。

再びボートに乗りタイ側に渡る。



立派な銅像



追記:城繁幸氏のtwitterから引用になるが、ある大都市には生活保護者専門の病院が30もあるらしい。夫婦と子供二人だと年間500万代の支給があるそうですが、これって一体。。。普通のサラリーマンより多いと思う。しかも非課税だろ。日本はマトモな部分と狂った部分のバランスが絶妙だ。
さらに、国民年金の滞納者への強制徴収が0件ってど~いうコト?とりやすいサラリーマンから根こそぎ取って、あとは「まぁまぁ」「税と社会保障の一体化」ってどの口が言ったんだ。
日本に帰ってきてこんなニュースを目にするたび、ほとほと憂鬱になる。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元旦 国境への旅路 #1 | トップ | 元旦 国境への旅路 #3 ミ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

タイ旅行日記」カテゴリの最新記事