運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

おおきな木

2010年09月05日 23時57分09秒 | Weblog
有隣堂店頭一面がグリーンだった。
春樹さんが翻訳した絵本シルヴァスタインの『おおきな木』の見事なまでの面陳。

どれどれ・・と手にとって、号泣してしまった。
たちまち目が腫れて、泣いたのが人目でわかる顔になったので
恥ずかしくカウンターに持っていけないから買わずに帰ってきてしまった。

男の子は、子供のときから、そして大人になっても、いつでも、いつまでも、男の子だ。
まったく、しかたない。
そして、木はいつも、せっせと、つい、差し出してしまう。おばかさんだ。
まったく、しかたない・・・。

ただ、それだけの、深い、真理。

いいんだよね。それで。

去るものと訪れる季節

2010年09月05日 01時25分26秒 | Weblog
月初の夜、外で一瞬、蝉が一段と激しく強く鳴いているのを聞いて、あ、最後の声だ、これで夏が終わるのだなって思った。

翌日から、やっぱり、暑いなりに風が秋の匂いになった。

今夜も蝉に替わったこおろぎが鳴いている。

酷暑が続き、ことさらに涼が待たれる日々だけれど、こんなふうに季節が移り変わっていくこと自体がいとおしい・・・。

今年は、暑さがはんぱではなくて、友人のペットたちも夏ばてになったり、弱ったり大変だった。

そんな中で、背中に天使の翼のような模様のあった、ドジでやさしくて、ジェントルで、愛すべき、垂れ目の老犬スノーも、一足早く旅立ってしまった。

その直前の葉山の海での写真を見せてもらったら、白く輝く光のかたまりみたいに、溌剌と嬉しそうな

姿があった。

海の好きだったスノー君、今度はどんな姿でめぐりあうのかな。


私たちの命がエネルギーの集まりだって、この夏、実感させてくれたオノデラ・ユキ展。

今日は、ユキさんの講演があったのだけれど、

前から楽しみにしていて、朝から整理券ももらったのに、打ち合わせが重なって結局聴けなかった。

すぐ近くにいたのに、とほほ。


ガーデンテラスを、秋をしのばせてはいるけれども、なまぬるい風が吹きぬけていった・・・。

さよなら、そしてこんにちは。