文庫になったよしもとばななちゃんの「サウスポイント」カバーも、帯もほんとうに宝物。
「あなたは私のなんだったの?
自分じゃないのに自分みたいなあなた。
あなたの人生にいっぱいいいことがこれからも起こりますように。
満天の星のように、朝の光のように、きれいな滝の水みたいに
どんどんふりそそぎますように。」
「この体がひとつあって、この目に映る景色があって、
もしも健康で気持ちが明るいのならば
私はどんな場所ででも生きていけるし、そこでの楽しいことはあるだろう。
でも・・・と私はそのとき強く思った。
こんなことだけはもういやだ。
生木を裂かれるように自分の意思と関係なくなにかと切れるのはいやだ。
あったかもしれない未来を想像するのはいやだ。
なるべく早く自立して、そしてだれかの都合で居場所を変えなくてはならな
いようなことはもうないようにしよう・・・」
いま、日本に、そう思っている人はたくさんいるだろう。
私に起きたことは、ちょっと早くて、災害の種類が違っただけだ。
わかりすぎることを痛みではなくて強さに変えて歩こうと思う。
「あなたは私のなんだったの?
自分じゃないのに自分みたいなあなた。
あなたの人生にいっぱいいいことがこれからも起こりますように。
満天の星のように、朝の光のように、きれいな滝の水みたいに
どんどんふりそそぎますように。」
「この体がひとつあって、この目に映る景色があって、
もしも健康で気持ちが明るいのならば
私はどんな場所ででも生きていけるし、そこでの楽しいことはあるだろう。
でも・・・と私はそのとき強く思った。
こんなことだけはもういやだ。
生木を裂かれるように自分の意思と関係なくなにかと切れるのはいやだ。
あったかもしれない未来を想像するのはいやだ。
なるべく早く自立して、そしてだれかの都合で居場所を変えなくてはならな
いようなことはもうないようにしよう・・・」
いま、日本に、そう思っている人はたくさんいるだろう。
私に起きたことは、ちょっと早くて、災害の種類が違っただけだ。
わかりすぎることを痛みではなくて強さに変えて歩こうと思う。