運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

千夜一夜の意味

2011年06月29日 11時18分14秒 | Weblog
或る法人の会報誌の編集を担当させていただいているが、
最近の連載に、突然に未亡人になったショックから立ち直っていった朝日論説員だった女性の記事がある。
既刊書の方も好評なだけはある筆力と説得力だ。

今回のタイトルはシェラザード方式

妻の不貞に傷ついて、女性不信に陥り
以来、毎晩ひとりずつ新しい妻をめとっては翌朝殺してきたという
傷心の国王にのぞまれたかしこい
賢いシェラザードが
毎晩大変面白い話を国王に語って聞かせては
「続きはまた明日」と殺される日を引き伸ばすうち
ついに1001日を過ぎて、国王の心の傷はいつのまにか癒えていた・・・
人の心の傷が癒えて復活するのにはだいたい1000日、と
当時からちゃんとわかっていたんだっていう話。
千夜一夜物語にそんな意味があったなんて知らなかった。
ただの、美しくてて賢い女性のお話と物語だとばかり。。。

どんなつらさも3年たてばマシになるということを知って
踏み切りに飛び込んでしまいたい思いのあなたも
まずは3年がんばろう、ふんばってみよう
・・・ご自身の体験にもとづいての論だった。

本当だ。
そういえば3年だ。
ようやく本当にいまがしあわせと思えるようになり
毎朝、感謝で目がさめるようになれたこの頃って思っていたけれど
確かにちょうどもう、3年、1000日になる頃だ。

実際のはじまりは確かに3年前だった。
信じてきたものが崩れてしまい
一度は死んだ心が再生していくのには1000日
前しか見えず、周りが見えない人というのが世の中にはいて
それは見えないようにできているのだから仕方ないのだということも
誰かの気持ちを利用せざるを得ない人たちのほうの弱さ、というのも
わかってあげられるような心境になり
いまではその人たちも幸せであることを心から願えるようになれたのは
細胞の復活力なのかーーー、人は必ず再生できるものなのですね。
明けない夜は無いというのは本当。時が最高の癒しというのも。
だから、いま渦中にあるひとも、
まずは三年、そう思ってちょっと歯をくいしばってみて!
再生力、リボーン、に、感謝で乾杯