運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

鳥の目

2012年08月16日 06時56分27秒 | Weblog
あるとき
気がついたら
ショッピングカートをひきながら
新宿の街を歩いている私を見ている私が、その上空にいた。
黒に小さな白の水玉のカートをひいている「その子」は
私なのだけれど、
少し上から見ている私も私だった。
そして、もし「その子」が今転んで足を怪我したりしたとしても
きっと、見ている私はなんとも無いこと
だけど、「その子」がうまく歩いていくことは
私にとっては、他人事ではないとても大事なことで
いつも見守っていること

その感覚をリアルに体験した驚き。
だって、それまでずーっと
魂って、身体の中にあって
その魂が洋服のように身体を着ているんだって思っていたから。
魂って、こんな、ほんのちょっと離れた身体の外にあるの???!!!って。
そうしたら
その距離はすーっと、
「その子」に近づいていくので
そして近づくと、すべての感情や状況がきゅうに
わーっと視野に入ってきて胸を占めだすので
なるほど、この中にいるとそれしか見えなくなるんだってわかった。

そして、ちょっと上に行ってみて
さらに上に行ってみて
見下ろすと
「その子」だけでなく
道行く「どの子」もが
実はちゃんと歩いて行けるんだって
本当はそう決まっているんだって
そのことが私にも誰にも大切なことなんだってことが
ひゅーっとわかった。

後にも先にも
あの、数分だけだった不思議な体験。

でも、あれ以来
自分の内側に入り過ぎているなって感じたときは
ふっと、
そうだそうだ、
ちょっと上からみたら
すべては何でもないこと、オッケーなんだと
思い出せるようになれたので

ギフトの数分だったのかなあと思っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。