蒲田まで足を伸ばして横浜家系の本家というか、直系というか、家系ラーメンのトップ評価のひとつ『環2家』に行ってみた。
家系総本山吉村家から始まった家系ラーメン。神奈川県中心に数ある家系ラーメンの中で最も美味しいとよく言われているのが、「吉村家、杉田家、厚木家、環2家」だ。
そこに千葉県で頭角現した「王道家」がある。今年の3月にとうとう念願の吉村家に行けた。4月に柏の王道家と、ずば抜けて美味しいといわれる家系ラーメンを食べる事ができた。
中盛り海苔増しライスをオーダー。麺かため、味と油はふつうでコール。最初に一口スープ飲んで、旨じょっぱいという独特の表現がよく分かった。
豚骨と醤油の濃さが凄い。うまいのだが、私にはいささか塩気が強すぎる。ライスと一緒にスープをいただいてもしょっぱい。
チャーシューの香りや肉質の良さは言うことなし。ほうれん草のシャキシャキ新鮮さ、海苔の分厚い磯感ある良さなど、麺もほんとうによくできていた。
吉村家、王道家、環2家の家系ラーメンは確かにずば抜けた美味しさだったが、味の特徴が明らかに異なっていた。
この3店舗を比較すると、私の好みの1番は吉村家だった。鶏油と鶏ガラの旨味が1番引き立っていて醤油の効きが合っていた。
次は王道家。スープの豚骨と鶏ガラの濃厚さがまろやかで際立って良かった。無限ニンニクとかライスに合う卓上の充実さは1番だ。
環2家はとにかく塩気が強すぎるのが私には気になった。塩気以外の豚骨と鶏ガラのスープの一体感は濃厚によくできていた。本家の本物の家系ラーメンを食べてしまうと、都内にある家系ラーメンには足が遠のいてしまいそうだ。
ご馳走さまでした。あとは、杉田家と厚木家に行ってみたい。密かにこの2店舗が現地点で家系ラーメンの最高峰ではないかと思っている。