すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争に行くということ、原発を再稼動するということ

2015年03月03日 | 日々思うこと

NHK朝ドラ「マッサン」は、ニッカウヰスキーの創業者であり日本で初めて国産ウィスキーを作った竹鶴政孝さんと、その妻のリタさんがモデルになっています。ドラマでは震災、戦争と続いた時代背景の中で、国産ウィスキー造りのために人生を捧げた夫婦を中心に周囲の人たちの生き様が描かれ、先週末に家族に赤紙が届いたことでその悲しみよりも「万歳!」と喜ぶ様子などを描いています。

今朝は「戦争に行くということは、常に死と隣り合わせ」というナレーションで、これを原発再稼動に置き換えて「再稼動するということは常に死と隣り合わせ・・・」と重ねてしまいました。先日の朝まで生テレビでは「戦争が起こればホルムズ 海峡は封鎖されて、原油の輸入が絶たれる」という言葉で、原発再稼動を早く進めねばならないと脅しのように聞こえました。

暦の上では春とはいえ雛祭りの今日も朝から肌寒く、昼過ぎに市内のあちこちへと出かけて久しぶりに友人宅に立ち寄っての政治談議で、共に響き合えることの幸せを感じました。上の写真は手のひらに乗る小ぶりのちりめん布のお雛さまで、知人お手製で20年程前のいただき物です。下の焼き物の陶雛は昨年のブログでも掲載した「いちようさん」から、これもかなり前の古くからのお気に入りの一つです。

本日午前中の衆院予算委員会、民主党の辻元清美議員のシビリアンコントロールについての質問では、歴代首相の発言や過去のデータからの鋭い追求に答弁の中谷防衛大臣はタジタジです。今国会で気になることは朝まで生テレビの「戦争が起こればホルムズ 海峡は封鎖され・・・」と同様の言葉が頻繁で、見方を変えると安倍政権にとって他国の戦争でも好機で、国内燃料不足による原発再稼動や集団的自衛権行使も、さらに憲法改正も進めやすくなることは言うまでもなく、大多数の国民もその真意を深く考えることもなく支持することでしょう。

ところで当gooブログでは「一年前のブログ」が届きますが、昨年の今頃はNHK籾井会長の言動や、安倍政権の集団的自衛権の憲法解釈など等、安倍首相の“一代主義”の愚かさが続くと綴っていました。来年のお雛さまの頃の日本はどうなっているでしょうか、“死と隣り合わせ”の社会にならぬよう子どもや孫たちの未来のために弛まぬ努力をしてゆかねばと思う肌寒い3月3日です。