すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

相馬御風宅の花々と教科書展示と

2015年07月01日 | 日々思うこと

昨夜は締め切りの原稿を送って一段落で、TVニュース番組に耳を傾けると例の「文化芸術懇話会」で講師の百田氏に「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番だ。文化人や民間人が不買運動、日本を危うくするマスコミは、とんでもないと経団連などに働き掛けてほしい」などと発言していた大西英男衆院議員(東京16区)が映し出されています。自民党執行部から厳重注意があったので謝罪会見かなあと思いきや、自らの発言についての正当性を訴え「問題があったとは思わない」と反論しているので驚きました。

この大西議員は昨年3月、衆議院総務委員会のNHK予算案審議で、NHKスペシャルの中で元外務省国際情報局局長の孫崎享氏の尖閣諸島の領有権問題に関する発言に、「こういうことが許されていいのかどうか」と圧力発言していました。自らの無知を棚に上げしてネトウヨ・レベルの自民党国会議員たちが今、公然と極右発言を繰り返していることで安倍政権の“正体見えたり”の思いです。

文月7月の初めの今日は上越の友人Fさんがやって来て、昼食をしながらの政治談議のひと時で、その後は市内の史跡、相馬御風宅へ案内です。彼女の叔母さまが毎月1回バタバタ茶をやっているというので急ぎましたが、おしゃべりに夢中になって3時を少し過ぎてしまい、バタバタ茶はすでに後片付けでした。

御風宅の玄関先に古い木臼が置かれ、アジサイなどの季節の花があしらわれているのが目に留まりました。アジサイは水揚げがあまりよくないのに長い枝を上手に・・・、「どなたが?」と伺うと知り合いの華道の先生のMさんでした。Mさんは3日に一度は御風宅のお花を生け変えているそうで、御風さんのコレクションの古鏡39枚が公開されていることもあって合わせての観賞です。

玄関を入って直ぐ左の小部屋のテーブルにはアジサイと青い実の蔓(サンキライ?)がさりげなく飾られています。奥座敷の縁側には野の花たちが古い土蔵を背に、自然体に生けられて花瓶の周りにはアケビの太い蔓らしきものを・・・、これもまた心にくい飾り方でした。そういえば10数年前に「きららホール」でコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんのコンサートを開催した時に、ステージのお花をMさんに飾っていただいたことを思い出しました。山の古木や蔓などを見事に活かし、観客らも目を見張る演出効果でした。バタバタ茶は毎月第一水曜日3時までに行われているので来月を楽しみに、友人と別れてから市役所へと急ぎました。

市役所では1階ロビーで教科書展示をしているはずなのに陰も形も見当たりません。日にちを間違えたのかと2階の教育委員会でたずねると、今日から場所を変えて2階の研修室に移動したとのことです。ここの場所の方が落ち着いて閲覧ができると先ずは受け付けの名前を書くと、知り合いや教職OBらの名前がありました。来年度に中学校で使用される教科書の採択については8月までに決まるそうなので、その日程などを「こども教育課」へたずねましたが不明瞭で、明日もう一度問い合わせることにします。

ところで日本軍の「慰安婦」や南京虐殺事件、沖縄戦での「集団自決」に関する記述やジェンダーフリーなどについて、これまで執拗な攻撃をすすめてきた「新しい歴史教科書をつくる会」。その「新しい歴史教科書をつくる会」が編集した扶桑社出版の教科書の偏狭な思想に基づく主張や単純な誤りなどをほとんどそのままに受け継いでいる育鵬社と自由社の歴史と公民の問題の教科書は、「現在使用していない教科書」として部屋の隅の方に展示してありました。

集団的自衛権の行使容認を閣議決定してからまる一年、戦争への足音は国会での安保関連法案とともに、教科書採択からもジワジワと伝わってきます。再び同じ道を歩まないためにも目を逸らすことなく、しっかりと注視してゆきたいものです。