今日も朝から気温上昇で、新潟気象台は平年より3日早く「梅雨明けしたとみられる」と発表です。午後からは「九条の会糸魚川」の26日の講演会の最終打ち合わせに出かけました。このところTV画面の「高温注意報」が気になりますが、稲作に一番影響のようで人間も厳しい夏を前に熱中症対策を怠らないようにしなければなりません。
先週の上京の折、会議と同じ会場でシベリア抑留を描く絵画展が開催中でした。これは総務省が委託している平和祈念展示資料館の主催で、会議の前にゆっくりと観て回ることができました。70年前、終戦を迎えたにもかかわらず約57万5千人の日本人がシベリアを始めとする旧ソ連やモンゴルなどに抑留され、極寒の地で貧しい食糧と劣悪な生活環境の中、過酷な労働に従事させられていたことを再認識です。
多くの抑留体験者が日本に帰国後、当時の様子を描いた絵画を残し事実を後世に伝えなければならないという使命感と、シベリアの友を想う鎮魂の祈りを表現した“心に刻まれた姿”でした。今回は学徒出陣の3人(大正10年から12年生まれ)の方が、水彩や油彩・鉛筆などで描かれたもので、あまりにもリアルな30数点の作品に釘付けになりました。(写真禁止)
会場の日本人収容分布・死亡者発生概見図をデジカメに収め、帰宅してから糸魚川市在住で昨年5月11日に亡くなられた村山常雄さんのまとめられた図(2013・9・30更新)と重ねてみました。村山さんの方がより詳細にまとめられているようで、私の叔父(亡き父の弟)が1946年7月25日、ブリヤード共和国・第30(ウランウデ)収容地区で22歳の若さで亡くなっており、埋葬地が第944病院墓地であることまで分かったのも村山常雄さんの死亡者名簿からでした。http://yokuryu.huu.cc/index.html
そして今回のシベリア抑留を描く“心に刻まれた姿”から、70年が経過してもその傷は消えることなく、いかなる戦争にも大義がないことを痛感でした。当日、会場で説明をしてくださった平和祈念展示資料館のKさん、ありがとうございました。