今日は9時からNHK国会中継「衆議院平和安全法制特別委員会質疑」を1時間ほど視聴です。政府・自民党は安保関連法案についてはこれまで100時間の審議時間であることを強調ですが、自衛隊法や武力攻撃事態法など10法の改正案を一つにまとめでの「平和安全法制整備法案」ですから、一つ一つ丁寧な説明と審議が求められるのは当然のことです。
「国民のいのちと暮らしを守る」と大義名分に、70年前のあの戦争の経験をすっかり忘れたかのように「進め!進め!」の安倍政権、民意を無視してこれを「民主主義の王道」という安倍首相、強行採決の動きには憤るばかりです。
「いのちと暮らしを守る」といえば、20年前のH7年7月11日、新潟県上越地方は記録的な豪雨で、関川・姫川を直撃した「7.11豪雨災害」を忘れてはなりません。「忘れない7.11災害」あれから20年 あの経験を未来のために、糸魚川市では「振り返る・つながる・高める・伝える」をキーワードとして、明日シンポジウムが開催されます。
そして2020年に向けて、「神宮外苑の青空と銀杏並木の風景を守ろう!巨額の建設費をかけないで、いまある国立競技場を直して使おう!」と国民の声もあったはずです。ところが現政権はこれをまったく無視で国立競技場すべてを取り壊して、その工事費が2520億円に膨らんだことで驚くことが一つ一つが鮮明になってきました。
3年前のデザインを決める最初の審査の過程で、技術的に建設が可能かどうかチェックされたものの、設定したコストに収まるのかどうかの確認は行われずに決まったことをメディアは伝えています。最終的にはオリンピック招致のためのインパクトを優先して、イラク人女性建築家ザハの斬新なデザインが選ばれたそうで、1300億円と設定されたコストの確認が事実上されないまま決まったというから驚くばかりです。
本日の特別委員会で安倍首相は「民主党政権時にザハ案でいくと決まった」と・・・、そして麻生財務大臣は「あれは民主党政権が決めたことで、経緯がよく分からない。(12年当時の)野田内閣に聞いてください。」という会見です。さあこれからどうしょうかという時に、未来を描けない政治家の責任転嫁の姿勢には呆れるばかりです。
さてこの巨額のツケは東京都民の血税?、それとも国税?、IOS総会で世界に向けて福島原発事故を「アンダーコントロール」とうそぶいて、開催地を保証したのは誰だったのか、自然災害とともに忘れてはならないことの一つです。