すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

“今回ばかりは野党に一票”、「通販生活」夏号

2016年05月31日 | 本・雑誌・映画

以前はカタログハウス『通販生活』を定期購読でしたが、公務を離れて“断捨離”もあり紙類などをできるだけ増やさないようにと、購読を止めてネット配信に切り替えていました。上越の友人が本誌夏号の特集「7月参院選挙」を熱く語るので、興味が深まり先日お借りしました。

表紙は“声明 私たちはっている”と、高市早苗総務大臣の「電波法」発言は憲法及び放送法の精神に反していると、田原総一朗さんや鳥越俊太郎さんらの呼びかけで、現在のテレビ報道を取り巻く環境が著しく「息苦しさ」を増していると訴えています。

特集ページでは『自民党支持の読者の皆さん、今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか』の見出しで、『通販生活は買い物雑誌なので、自民党支持の読者もかなりいらっしゃいます。たまに安部首相批判の記事をのせると、「けしからん、買い物以外に口を出すな」という抗議のお手紙をいただきます』と・・・。

さらに『多数におごることなく、アメリカにもおもねることなく、つねに民主主義的手続きを尊重するフェアな保守政党としての自民党に変わってもらうには一強多弱はよくありません。いまの「ものいえば唇寒し」の気分、どこかの国に似てきたように思いませんか?』と、鋭い指摘です。

さらにページをめくると、法政大学法学部教授の山口二郎さんが『安部政権が歴代の自民党政権と特に異なる性格は、「いちばんやりたい政策を選挙のときに隠してしまう」ことです』と・・・。続いて、ジャーナリスト・映画監督の三上知恵さんが『いま建設されようとしている辺野古の基地は、普天間飛行場の代替施設ではありません。・・・・・本土のみなさん、普天間飛行場は沖縄の米軍施設の全体の1割にも満たない。・・・』と、ハッとする言葉です。そして『7月の選挙で米国の言いなりになる自民党に対抗し得る野党の努力を・・・』と述べています。

また『通販生活』春号の巻頭言「山椒言」では、東京大学大学院の高橋哲哉さんが『本土に住む国民の多数が日米安全保障条約を支持するのであれば、米軍基地を沖縄から本土に引き取るべきではないですか』と、沖縄も同じ日本であることを再認識の“耳の痛い”言葉です。

日本のメディアが低落してしまった昨今、こんな“痛快”なる雑誌があるでしょうか。参院選新潟選挙区では野党統一候補に森ゆうこさんが決定して1ヶ月余り、皐月5月の最後にどうしても書き込んでおきたいことの一つでした。