すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

沖縄の海と“凶暴罪”と市長選         

2017年02月07日 | 日々思うこと

沖縄防衛局は米軍普天間飛行場の移設先とする名護市辺野古沿岸部で6日、とうとう海上の本体工事に着手です。今日は埋め立て工事に向け、大型コンクリートブロックの海中投下の映像に胸が痛みます。5月にも護岸造成を始め、5年をかけて埋め立て舗装を進めるという強行さにどれだけの税金が投じられるのでしょうか。

今後、海中に土砂が投入されれば自然環境への影響は計り知れず、原状回復は困難となることでしょう。政府が海上工事に踏み切った背景には、10日に日米首脳会談を控え、トランプ米大統領と良好な関係を構築したいというアベ政権が見えてしまいます。

昨日と同様、日本海は強風による高波がテトラポットを打ち続け、海沿いの我が家は時どき振動で響きます。そして家の西側の生垣のカイズカイブキの間から、アオキの赤い実をたくさん発見しました。今まであまり実を付けたことがなかったアオキですが、耐寒性があるとはいえ真冬の強風にも負けない赤い実をたくましく感じます。

ところで2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、アベ政権はテロ対策として「凶暴罪」(テロ等組織犯罪準備罪)法案を国会に出そうとしています。「共謀罪」は過去3回、強い反対世論のもとで廃案になっていますが、今なぜオリンピックを口実に提出するのかと考え込んでしまいます。

「共謀」とは、二人以上が特定の犯罪を計画することを意味し、従って「共謀」が「罪」というのは、犯罪が実行に至らなくとも二人以上の者で計画が話しあわれただけで罰せられるということです。これは今までの伝統的な犯罪論体系を壊すもので、戦前の社会改革をめざす思想そのものが犯罪とされた「治安維持法」と重なり、身近に起こりえることでは肌寒さを感じます。

ところで糸魚川市長選について地方紙でも取り上げられていることで様ざまな意見が伝わってきます。12年ぶりの市長選に、大火の「復旧・復興が喫緊の課題」と大きく見出しをつけた本日の新潟日報で、「市長選はやるべきではない」とする人たちも多いようですが、いかなる課題を抱えていても無競争は避けるべきと考えております。

そして今後の糸魚川市では、復旧・復興への億単位のお金(税金)が動いてゆくことでしょう。少なくともクリーンで“しがらみ”のない街づくりを切に願い、民意を無視した沖縄の“二の舞い”はもうごめんと痛感する寒い一日の終わりです。