すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

テロ防止のためという「共謀罪」を学ぶ

2017年02月26日 | 日々思うこと

日曜日の26日は「九条の会上越」主催の2月定例会で、「共謀罪」についての学習講演会がありました。実は25日締め切りの原稿2本を抱え、一本は送ったものの残りの分がまとまらず参加を迷っていました。でもこんな時は気分を一新してと、昼過ぎに会場の上越市民プラザへと急ぎました。

会場はすでに満席状態でしたが前席の方へ座ることができました。「共謀罪」は「テロ等組織犯罪準備法案」として名前を変え、今国会に提出の動きとあって関心の高さが伺われ、知り合いの人たちや女性の参加の多さにも驚きです。

講師は馬場秀幸弁護士で、先ず「凶暴」とは何かの定義から入り、現行刑法の体系を根底から崩し、凶暴罪の捜査には冤罪を生み出す危険性があり、身近に私たちの暮らしにも影響することを分かりやすく話されました。

東京オリンピック開催のために凶暴罪としてのテロ対策法が必要なのかと感じてきただけに、馬場弁護士は国会での変わる政府答弁は、その解釈自体が定まっていないことであると指摘です。すでにテロ対策の関連法は整備され、国連の条約でテロ対策として求められている条約は5つで、日本はすべて批准していることを知りました。

そして「共謀罪」は日本国憲法に反し、戦前の「治安維持法」と重ねながらの貴重な学びのひと時でした。終了後には友人とお茶をして、うす暗くなった国道を帰途に着きました。夜になって、日本弁護士連合会のHPを開き、民主主義の土台を揺さぶることを確信することができました。http://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/complicity.html

そんなことで締め切りを過ぎた月刊『食べもの通信』コラム原稿を一気にまとめ、字数オーバーで削除に一苦労です。