悪夢のあの日から3ヵ月が経ち、時計の針を戻すことができたらと被災者に思いを寄せながら時々現地を見て来ました。この間、全国からたくさんの義援金・見舞金が糸魚川市に寄せられましたことにお礼申し上げます。
今日の午後、本町通りの北越銀行へ行くと向かいの第四銀行の西側の住い兼歯科医院に足場が架けられ西窓がすでに壊されており、持ち主をよく知るだけに胸が痛みます。その西隣りの2階建ての集合住宅はきれいに撤去され、3ヵ月という歳月が伝わります。
4月になれば街なかの桜も満開になり、多くの人たちを楽しませてくれることでしょうが、家を失った被災者の人たちにとっては元の生活に戻るには大変であることが伝わってきます。
そんな中で、9日告示の市議会議員選挙に被災者の一人の平澤惣一郎さん(75)が立候補することになり万感の拍手です。平澤さんは火災の第一通報者でもあり、火元の上海軒のすぐ隣りの自宅兼精肉店を全焼しました。
折りしも火災当日の12月22日は市議会定例会中でしたが、市長や議長は火災発生を知りながら議会を中断することもなく、発生から1時間30分後の昼の休憩時間に現場へ駆けつけるという事態でした。平澤さんは消防分団長の経験から火災発生時における初動体制や的確な現場指揮、危機管理意識をだたし、会議を中断しなかった市長へ「市民の生命や財産より大事な会議はない」と、教訓を活かし2度と繰り返してはならないと強く訴えています。
また平澤さんは市長選に立候補の古畑浩一議員の後援会長を2月まで26年間務めてきました。昨日の市議選説明会には現職15人新人7人が出席で、定数20の2人超過の少数激戦の模様です。