昨日は南風の影響で糸魚川の最高気温は26.6度で汗ばむ一日でしたが、今日は気温が一気に下がる寒暖差の激しい震える寒さです。
震える寒さといえば、二年に一回英国で開かれていた世界各国の防衛装備品の武器見本市が18日から明日まで千葉市幕張メッセで開催されています。英国外での開催は今回が初めてで、主催は日本とイギリスの民間企業などです。世界最大級の見本市では、陸海空の装備に加え、テロやサイバー攻撃など安全保障に関わる全ての分野を扱っているそうです。
“死の商人”は米国だけのことと思っている人も多いようですが、国内の三菱重工業や川崎重工業などの防衛産業大手が参加で、アジア市場の開拓を進めたい狙いですが、いかなる武器もその鉾先に人の命が狙われていることを忘れてはなりません。
平和憲法を保持しながら今なぜ日本で開催なのか、これは2014年アベ政権は武器の輸出を実質的に禁じてきた「武器輸出三原則」を見直し、武器装備品の輸出を認める法整備を進めたことに他なりません。今回、日本が世界最大規模の見本市の開催地に選ばれた理由は、増大する防衛予算と高い技術力にあると言われています。
「武器見本市はいらない」と書かれた横断幕を掲げる市民団体(写真は東京新聞からお借りしました)
明日は西高東低の冬型の気圧配置で寒さが強まる予報です。首相在任期間が歴代最長となるアベ首相、その“光と影”を感じながら、この先どこへ向かおうとしているのか、今回の武器見本市が物語っている背筋が凍てつく終日です。