昨日、フランシスコ・ローマ教皇は4日間の日程を終えて帰国され、原発はひとたび事故となれば重大な被害を引き起こすとして「完全に安全が保証されるまでは利用すべきではない」と警告です。ローマ教皇庁(バチカン)はこれまで原発の是非について立場を明確にしておらず、踏み込んだメッセージでした。
ところが原子力規制委員会は昨日の定例記者会見で、東北電力女川原発2号機について再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」とした審査書案を了承で、「事実上の合格」となるニュースに耳を疑いました。同委員会では津波について、「特に丁寧に審査し、地震も地域特性を調査して、さらに安全上の配慮をして(想定を)設定した点をきちんと見た」と強調です。
里山の紅葉はもう少しで白の世界へと変わりゆき、庭のもみじを撮ろうと思ったらいつの間にか落葉です。今年の小マユミは赤い実を一つも着けることなく、葉っぱだけが色鮮やかです。
10日ほど前に植え付けたビオラ「バニーガール」はすくすくと育ち、洗面所に飾って見ると逆光で“うさぎの耳”のような可憐さです。今秋は体調が優れないことで紅葉狩りにも出かけることなく、こうした身近な草花が日々の癒しになっています。
深夜は気温が5度台まで下がったものの、朝から風もなく最高気温が12度を超え、午後から小雨の中を歯科医院へ治療に出かけ痛い思いをしての帰宅です。それにしても各地での原発再稼働の動きといい、ローマ教皇の世界へ向けた警告も覚めやらぬ中で、この国はいったいどこへ向かおうとしているのか、もう一度痛い思いをしなければ分からない国になってしまったのでしょうか。