逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

祝、米スペースシャトル全ミッション無事終了

2011年07月22日 | アポロ11号・宇宙開発

NASA(アメリカ航空宇宙局)の最後のスペースシャトル『アトランティス』が日本時間21日、地球に帰還し、1981年の初飛行以来135回の打ち上げで2回大爆発したスペースシャトルの30年の栄光と挫折の悲喜劇綾なす光と陰の歴史に幕が下ろされた。
このアメリカのパワーと威信の権化であるスペースシャトルの全ミッション終了と、11日後に迫りつつあるアメリカのXデー(予想される経済終了直前)には少なからぬ関連があり、宿命や『業』(カルマ)因縁めいたものを感じる。

『欲張りすぎて大失敗したスペースシャトル』

アメリカのシャトルの後継機完成のめどは立っておらず、国際宇宙ステーションへの往復は、当面はロシアの宇宙船『ソユーズ』に頼らざるを得ない状況となっている。
時代遅れと思われていた、旧ソ連の技術が、最新鋭の夢のスペースシャトルより、今でも役に立っている。
新しい最新技術が何でも良いとは限らない。
最新鋭の色々な機能が付いていて、何でもできる日本製の高性能携帯電話機は、海外では全く売れない。
世界シェアでは丈夫で長持ちして価格が半分のフインランドのNokiaが40%以上の断トツの一位。
スペースシャトルとは政治家の頭の中だけに有る夢の実現だが、何しろ欲張りすぎて大失敗した典型例であろう。
規模は小さいが、東京の石原慎太郎の新銀行騒ぎと良く似ている。
一言でいうと、『アイデア倒れの、アホ企画。』である。
しかも悪いことに肝心の責任者が失敗を認めないから、いくらでも恥をかくし、損害も膨らむ。
人間身の程を知り、あんまり欲張らず『あれもこれも』ではなくて『これだけは』と、一つでも良いから頑張るのがよい。
人でも同じで、何でもできる万能人間はレオナルド・ダ・ヴィンチぐらいで、大概は器用貧乏で大成しない例が多い。

『世紀を越えて続いたスペースシャトルの愚行』

何はともあれ何事も無く全員が、ケネディ宇宙センターに無事帰還出来たことを皆様と喜びたい。 
スペースシャトルとは、アポロ計画の後を継いだ、人類の夢、偉大なアメリカを具現する象徴的存在で、面子の塊のような代物。
しかし『夢と現実とは大違い』で、シャトルには信じられないような、身の毛もよだつ恐ろしい実績と、血塗られた歴史が有る。
建造されたシャトル五機中二機が過酷事故を起こして仕舞い、無事だったのはたったの3機だけで、空中爆発して機体が失われる確率は40%にも達している。
アメリカの宣伝だった絶対安全な『実用機』は大嘘で、スペースシャトルは実は危険極まる『実験機』だった事が後でわかる。
135回の飛行で2回の爆発事故では事故率は、68回飛べば必ず一回は生還できない恐るべき確率の地獄の『翼』である。
しかもスペースシャトル事故が単なる宇宙の不幸な事故の一つで済むなら、宇宙飛行士には気の毒だが、なにも関係ない私などが心配するほどのことではない。
これまでの事故の例では『悲劇』は、其れだけでは、済まなかった。

『一回目の悲劇』
予想される事故率は100万回に1回以下で航空機よりも遥かに安全であると大宣伝して『もしもの時』の事故対策や飛行士の安全がまったく考慮されていない、まるで日本の福島第一原発のようだった米スペースシャトル。
予定では100万回の筈が20回目程度の1986年、打ち上げを見守る多数の観衆の目の前で自惚れの塊りの、アメリカの自慢の玩具(チャレンジャー号)が爆発してしまう。
すると、レーガン大統領は傷ついた面子回復の為に、衆人環視のなかで暴力を揮う。(リビアのトリポリを巡航ミサイルで空爆して、カダフィ暗殺を目論む)
『二回目の悲劇』
普通この様な無様な真似は繰り返す訳には行かない。
原因は、発射時の個体燃料補助ロケットの不備であるとして完全に問題解決。?安全宣言を出す。
しかし2003年、NASAが『今度は絶対安全。安心です』と公言していたコロンビア号が、またもや大気圏再突入時に空中分解して無事帰還を信じていたアメリカ南部一帯に部品の雨を降らしてしまった。(アメリカの面子が丸つぶれ)
すると、ブッシュ大統領は中東を知っている全ての識者が、絶対に失敗すると断言する『イラク戦争』に突入する。(バクダット空爆、宣戦布告なしの地上軍の進攻)
中東専門家ほど、アメリカが始めた、イラク戦争の目的が判らないそうです。
巨大な自尊心が、異様に壊れやすく出来ている、筋肉自慢のマッチョ男が一般大衆の目の前で大恥をかく。
すると、当然マジ切れ。
傷ついた自尊心を回復する為に、自分より弱い(絶対に勝てる)女子供に対して、公衆の面前で暴力を揮う、乱暴狼藉。
壊れやすいガラスの自尊心を持った、超タカビーでマッチョなDV男、アメリカ合衆国。

『20世紀の間違いを21世紀まで持ち越したスペースシャトルの愚かさ』

『安全性』
最初のチャレンジャー事故の直前までスペースシャトルは100万回に一回の事故率で、航空機の安全など問題にもならない数字と説明していた。
チャレンジャーの爆発を見て、NASAはスペースシャトルの飛行で搭乗員の命を脅かす深刻な事態が発生する確率をコロンビア事故の時点では400~500回に1回程度であると見積もっていた。
しかし実際には全135回の飛行で2回の致命的な過酷事故を起こし67・5回に1回以上の致命的事故発生率である。

『経済性』
当初1回の運行コストは30億円とされていたが,実際には500億円を超え,コロンビア事故の運行停止後からの、復帰以降は800億円を超えるものと見られている。
因みに使い捨てロケットは一回80億円以下程度で済む。
当初の運行回数は年間50回を考えていたが、実際には最大でもチャレンジャー爆発事故前年の年9回が最高で、平均では年2回程度だった。
当初目標と達成した実績を比べれば、スペースシャトルは明らかに大失敗作だったことは明らかである。

『設計上の問題点』
設計を冷静に点検して見ればスペースシャトルは最初から『失敗』が約束されていたことが判る。
(1)大きく突出している為に最大の弱点となる『巨大な主翼』の存在。
主翼は大気圏再突入時の最後の15分にしか役立たないが、わざわざ高度300kmの宇宙軌道まで無駄に持ち上げている。
(2)200気圧もの高圧燃焼を行う主エンジンの再利用。
新品よりリサイクルの方が高くつく場合が有るのは、ペットボトルや再生紙のような失敗例に事欠かない。
(3)代替の利かない大事な人間の打ち上げと、安価でなければ駄目な貨物輸送を同時に打ち上げる無茶苦茶な発想。
採算面での貨物輸送のコストアップは当然。
(4)打上げ初期の固体ロケットブースター燃焼時には脱出が不可能という人命軽視。
一番最初のチャレンジャー事故で非人道性は証明されたが、それ以後も改良されなかった。
(5)再突入時に高温となる機体下面に前脚,主脚,液体酸素・液体水素配管の接続口と5カ所もの穴を開ける愚劣な発想。
スペースシャトルが、初めからロケットと航空機のキメラのような複合物で、両者の悪い面が合わさった結果生じた、企画段階での失敗例。
(6)無駄に複雑なシステム。構造が簡単なほど故障が少ないが、スペースシャトルはその理念の真逆。
機体とエンジンは再利用、タンクは使い捨て、固体ロケットブースターは海上回収。
(7)機体再使用との発想自体が根本的な最大の失敗。
重量比で70%ものスペースシャトル本体を無駄に宇宙空間まで持ち上げて無駄に持ち帰る。愚行中の愚行である。
どこを取っても成功する要素が無く、最初から良いところが全くない完全な失敗作だった。

『騙し続けるアメリカ』
アメリカはそのスペースシャトルを、『新たな宇宙時代を拓く輸送システム』として世界中に宣伝した。
世界はアメリカの宣伝にだまされた。アメリカ自身も自らをだました。
今もだまし続けている。
NASAのホームページにはどこにも『シャトルは失敗作だった』とは書いていない。
このアメリカのNASAの傲岸不遜で不真面目な態度は、『夢のエネルギーである』と原発推進を数十年も行って、今回の福島第一原発の爆発でも反省しない日本の経産省安全・保安院の『原発は安全』との傲慢で犯罪的な『主張』と重なって見える。

『スペースシャトルの悪夢と残された課題』
(1)何故、アメリカはスペースシャトルのような未熟で危険な『システム』の開発に乗り出してしまったのか。
(2)何故、未熟で杜撰で愚劣なスペースシャトルを『新時代を拓く画期的システム』と宣伝し、チャレンジャー事故以降も態度を変えなかったのか。
(3)何故、世界中はアメリカの宣伝に完全に騙されたのか。
(4)NASAの嘘(隠された真実)を見抜くにあたって我々には何が足りなかったのか。
(5)無批判にスペースシャトルを信じた結果、我々は『何を間違い』、『何を失ったのか。』
(6)スペースシャトルが大失敗作と誰の目にも明らかになった今、我々はどのようにして未来への計画を取り戻し、宇宙を目指す動きを立て直すべきか。

『反省と撤退』 過ちては改むるに憚ること勿れ

このアメリカのNASAの行ったスペースシャトルの30年間の愚行と欺瞞は、私達日本人にとって『無関係な他人事』ではない。
スペースシャトルは終わったが、まったく同じ種類の国家ぐるみの犯罪的な愚行と欺瞞が、無反省に今も続いている。
現在、騙された私達みんなが、真剣に反省する時に来ていることだけは確からしいが、この記事の『主題』(主語)であるスペースシャトルを『原子力発電』の言葉に、丸々言い換えても何ら不都合は無くて、そのままで意味が通じる。
シャトル計画のアメリカのNASAと、原発問題での日本の経産省安全・保安院と『両者』の言葉を入れ替えても矢張り問題なく意味が通じる。
京大の原子炉実験所の小出助教は『将来必ず技術が進歩して人類が核(原子力発電)を安全に制御出来る日が来るだろう。』と語っている。
自民党でも河野太郎は危険な原発からの即時撤退を主張しているし、民主党でも馬淵澄夫は原子力発電は『絶対に消えない火』を扱う本質的に危険な行為であるとの自覚がある。
馬渕は『遠い将来の世代では原子力を制御出来るようになる時が来るかもしれない。』と現在の人類の能力の限界を語っている。
アメリカが撤退したスペースシャトル以上に、危険性や金額的な負担が大きい『夢のエネルギー』である核エネルギーからの日本国の完全撤退は、過ちては『改むるにはばかることなかれ』、歴史的必然であり不可避である。

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4 コメント

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悔しい気持ちは十分に判りますが (宗純)
2011-07-23 17:24:13
この記事の最初から最後まで、単なる客観的な事実の記載と、その科学的な解説であり、少しの誇張も事実の歪曲もありません。
(何にか事実と違う記述があれば指摘して下さい)
ですから誰かが読んで、腹立たしい真実に御気分を害されたとしても書いた当方には何の責任も無く、うっかり読んだ人の自己責任の範囲ですね。
一般に広く公開されているがブログは既存マスコミとは違い、読みたく無いと思えばわざわざ来て読まないで済むのです。
実際の事柄ですから、嫌な事実を見ても『なんとも仕方が無い』と諦める以外の方法は無いでしょう。


当ブログでは読みに来て頂いている読者の為に良好なブログ環境を維持する目的とコメントの管理上、タイトルや名前の無いコメントは不掲載とするローカル・ルールを設けています。
次回のコメント投稿時には御面倒でしょうが何でも結構ですから忘れずにタイトルの記入を御願い致します。
このコメントは一定程度掲載した後、不真面目なゴミコメントして処分します。
返信する
マルコムX (マトリックス)
2011-07-23 17:55:46
『アメリカン・ドリームとは悪夢であった』『この国はデモクラシー(民主主義)ではなくヒポクラシー(偽善主義)だ』 マルコムXの名言はアメリカの黒人、ネイティブアメリカン(インディアン)やアメリカによる侵略(軍事行動だけでなくCIAによる破壊工作なども含め)を受けた国の国民だけでなく白人の普通のアメリカの市民にとっても経済的に破綻寸前のアメリカでいくらアメリカの支配層がマスコミやメディア(ハリウッドを含めて)を支配していても、現実問題とインターネットなどからの情報で、FRB設立からのアメリカ政府は自国民にとっても他国民にとっても恐怖の帝国である実態、真実の歴史に気付き始めているのに対して日本では…   スペースシャトルは裏では軍事的に完全に利用されていることからガンジーの名言の中にある「人間性なき科学」を支える存在であり、『ガリヴァー旅行記』の『ラピュタ』を連想してしまいました。イギリスからアメリカへと覇権国は移っても白人支配層による西洋文明の本質は騙すことと暴力的支配の歴史だと(現在進行形で)…
返信する
日本の原発とそっくり同じ構造の米のスペースシャトル (宗純)
2011-07-24 10:18:42
マトリックスさん、コメント有難うございます。

これは、『ガリヴァー旅行記』の『ラピュタ』よりも、宮崎駿のアニメ『天空の城ラピュタ』で、システムを起動させて、飛行戦艦ゴリアテを攻撃、破戒して『人間がゴミのようだ』と笑うムスカ大佐を連想するほうが、よりぴったりだと思います。
ラピュタは、最先端科学による強大な軍事力で天空に君臨して、地上の世界全体を支配した恐怖の帝国なのですから、今のアメリカそのものです。
そのアメリカの技術力の象徴的な存在がスペースシャトルなのですが、中身はまるっきり地震大国日本の原発と同じ大失敗なのですよ。
何から何までが同じ構造です。
人類の夢の宇宙開発とか原子力エネルギーと言われると、人々は何となく良いものだ、賛成しなければとの印象がある。
しかし、ロケットとミサイルが同じものであるように、この原子力とは『核』のことだったのです。
どちらも同じように民間利用も出来るが、そもそもの出発点は軍事優先なのですね。
ですから、コマーシャルベースなら必ず採算性が第一に考えられるので、他と比べて安全性や価格面で桁違いに悪ければ撤退するのは当然なのですが、軍事では基本構造が機密扱いで、この原理が働かない。
だから日本で50年も原発が作り続けられたし、アメリカでも同じで30年もスペースシャトルが、関係者全員が大失敗だと判っているのだが絶対に誰も止められなかったのです。
反対するものはトンデモ扱いで小出助教のように村八分の扱い。
そもそもスペースシャトルの最大の弱点である巨大な主翼とは、実はアメリカ軍の要請だったのです。
米軍は当時は冷戦の真っ最中で、連中は本気で第三次世界大戦を考えていたらしいのですよ。
まさに狂気の沙汰です。
敵国ソ連を核で破壊する目的で1年中24時間戦略原潜は深海深くに潜行して浮上せず来るべき最後の人類滅亡の終末戦争を準備していた。
空では矢張り戦略爆撃機B52が水爆を積んで24時間1年中上空を飛行しながら第三次世界大戦の為に待機していたのです。
第三次世界大戦で、ソ連の軍事衛星を破壊したり捕獲して地球に帰還する大気圏再突入時では翼が無いと容易にシャトルの軌道が計算できるのでソ連軍に迎撃される。
これを防ぐのがシャトルにある主翼の最大の役目だったのですね。
だからスペースシャトル退役時に就航させたアメリカ軍の無人シャトルには翼があり、勿論今度は純粋に軍事用です。

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makoto君へ (宗純)
2011-07-24 14:04:14
残念ながら今のように、大人としての常識的振る舞いが出来ないなら、コメントは全て不掲載とするしかありません。
ブログ記事を読むのは自由ですが、コメント欄は誰が何を書いても良い2ちゃんねるでも街頭掲示板でもないことに注意して下さい。
広く一般に公開されていますが、ブログは原則個人の持ち物で全ての運営や管理責任はブログ主に委ねられているのです。
何事も修行の第一歩は掃除であり、他の真面目な読者の為に塵や汚れを掃除するのは大事な仕事。
当ブログでは不掲載でも削除せず全ては大事に保存していますが、
妨害目的の汚い落書きをそのままコメント欄に残すことは決してありません。
しかし、不幸なすれ違いで『対話の妨害』ではなくて何かの対話を求めているのであれば主義主張や立場に関係なく誰でも歓迎します。
今回の無作法が目立つmakoto君ですが、私の勘違いで『真実が知りたい』との動機である可能性も、ゼロではないかも知れない。
頑是無い小さな子供ではないのですから誰かと対話がしたいなら、一定限度の礼儀を弁えて下さい。
その態度では、誰からも尊敬されませんよ。
普通の常識があれば、誰が初対面で挨拶抜きで、『アメリカの悪口をだらだらと書きつらって。このアメリカ嫌い、どんだけだよ。精神が病んでる。』なととは言わない。
>『スペースシャトル(以下SS)に乗ることを夢見てきた科学者はいくらでもいるけど。向井千秋さんの本とか読んでない?』<
宇宙を体験したい人がいる事実は『当たり前』だとは思わないのですか。?
実に不思議な発想です。
誰かが何事かを思った事と、現実のアメリカのシャトル計画の大失敗だった事とは、無関係です。
何ら矛盾しません。
何としても、誰の眼にも失敗だったシャトルが『成功だった』と思いたいのでしょうがそれは無理です。
何故ならアメリカ自身が後継機の開発を諦めているのですよ。
新しい開発が財政的に無理でも『シャトルが成功』が事実なら、今の最新の技術や材料でシャトルの新品を作りなおす事ぐらいは出来るとは思いませんか。
>『SSはアイデア倒れじゃないでしょうに』<
何として『成功だ』との主張で、非論理的ですよ。
何回も使うアイデアのシャトルは使い捨てロケットの数分の1の経費だと思った(アイデア)のですが、実は使い捨てロケットの一桁違いの金食い虫だったのです。
判りやすく一言でいえば『アイデア倒れのアホ企画』ですね。
>『今のように科学、文明が発展した時代に、ダ・ヴィンチのような万能な人間がいるわけがない。』<
それでは、このブログ記事の主張と同意見ですよ。馬鹿馬鹿しい。
見出ししか読めない御粗末な読解力には心底脱力するが、同じなら当然その続きの>『時代背景を無視したくだらない意見。』の罵倒も単に自分自身に返ってくる天に唾する愚かな発言で恥ずかしい。
>『アメリカがそう大宣伝した「事実」の基のソースを教えてほしい。』<
本人に調べる気があるなら、『100万回に1回以下で航空機よりも遥かに安全』などはマスコミ過去の記事から幾らでも出て来ます。
此処は小中学生相手の義務養育ではないし、私も学校の教師ほど親切でもありません。
知らなことは何ら恥ではないが、今のように知らないことを自慢する態度は十分に恥ずかしい行為ですよ。
普通の社会人としての『羞恥心』や最低限の礼儀を知って、子供ではなく大人なら、自分で調べなさい。
>『そんなことないだろう。向井さんや毛利さんの体験談を聴いたり、本を読んだりしたことない?訓練のほとんどが事故対策だって。』<
個体燃料ブースターが燃焼時に想定外の事態に陥った場合にシャトル乗員には何の緊急時の脱出手段も無いのですよ。
これが他のロケットなどではちがうのです。
シャトル以外では戦闘機のカタパルトのような脱出装置など何らかの対策が有るのですね。
何故アメリカのシャトルはそんな無茶苦茶が罷り通ったかの話ですが、これが最初の話題に戻るのです。
NASAの宣伝では、航空機よりも安全で100万回に1回なので、それで、事故の想定は必要ないとされたのです。
これは日本の原発で全電源喪失の過酷事故が『原発は安全です』との理由で考慮されなかったことと同じ発想です。
ジャンボジェット機には座席の安全シートはあるがパラシュートが用意されていないのと同じ理由ですね。
向井さんが訓練していた事故対策とは航空機での客室乗務員の乗客向けの救命胴衣などの説明と類似の行為です。
基本的に『安全である』との原則があれば、脱出装置はつける必要が無いのです。
ところが事故が起きてしまった。
絶対に起きることが無い事象だと宣伝したのですよ。(実は可也の確率でおきる)
テレビなどの映像メディアでは時間的に制約があり、何としても別のニュースを流す赤いニシンの必要が生まれてしまうのですね。
そもそもシャトル自体が軍事的な性格が元々ある。
シャトル事故と米軍の軍事行動に何らかの関連性があるのは理の当然で、『シャトルと軍事は無関係』との言い分は矢張り無理がある。
今のフランス主導のNATOのリビア空爆など、同じ事柄は繰り返し起きています。
耐震偽装騒動の時の突然降ってわいたホリエモン騒動のような話ですね。
新聞などマスコミの見出しだけを見ていたのではなかなか物事の真実は見えてきません。
基本的に当ブログ記事には他のメディアでは絶対に書いていない種類の多くのタブーに触れる記事が書かれています。
今のような『アメリカともあろうものが』との思い込みのバイアスがかかった判断では何時までたっても真実は見えてきません。
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