『アベノミクスの目玉だった医療ツーリズムの破綻』
『生体肝移植で4人死亡、病院「医療ミスではない」 神戸』
神戸市の病院で生体肝移植を受けた患者8人のうち、4人が手術後1カ月以内に死亡していたことがわかり、専門医でつくる日本肝移植研究会が調査に入った。移植すべきだったかや手術法に問題がなかったかなどを調べている。一方、病院側は14日、「医療ミスではない」との認識を示し、今後も移植手術を続ける方針を明らかにした。
病院設置を支援してきた神戸市は同日、記者会見で手続きや体制について「適切な手順がふまれ、問題ない」と説明した。医学的な評価は研究会の調査結果を待つとしている。神戸市保健所の担当者は「(手術する)患者の選び方も院内外で調査があり、一例ずつ倫理委員会にも諮っていた」と語った。
昨年11月に開業した神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC、神戸市中央区)では、昨年12月から今年4月上旬までに計8例の生体肝移植が実施され、4人が術後1カ月以内に死亡した。
2015年4月15日 朝日新聞
『生体肝移植手術の中止を求める方針』
神戸市にある病院で、肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことについて、日本肝移植研究会は手術後の管理に不十分な点があるなど問題があったとして病院側に手術の中止を求める方針を固めました。
神戸市にある「神戸国際フロンティアメディカルセンター」では、ことし3月末までに「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡し、移植手術の専門医でつくる日本肝移植研究会が検討委員会を立ち上げ、病院と合同で調査を進めていました。
その結果、死亡した4人の中には、事前に肝臓の機能などを調べる検査を実施しておらず、手術をすべきかどうかの判断が適切に行われなかったとみられるケースがあったほか、手術後に起きた出血などの合併症の対応でも不十分な点があるなど、複数のケースで問題があったとしています。さらに、医師などのスタッフの数が少ないなかで手術が実施されていて、研究会は、今後、体制を作り直す必要があるとして、生体肝移植の手術の中止を病院側に求める方針を固めました。
研究会では、こうした調査結果を報告書にまとめたうえで、近く病院側に伝えることにしています。
病院側は、これまで研究会の判断を待っているとしたうえで、医療ミスや事故などがあったとは考えていないとして、今月も新たに1例の手術を行ったことを明らかにしていました。
正式な連絡なくコメントできない
日本肝移植研究会が手術の中止を求める方針を固めたことについて、「神戸国際フロンティアメディカルセンター」の菊地耕三副院長は、「現時点で研究会からの正式な連絡がないのでコメントできない。正式に結果が知らされたときに記者会見を開くなどの対応をしたい」と話しています。
4月17日 NHKニュース
4月15日の朝日新聞では8人中4人が、4月17日のNHKニュースでは7人中4人が死亡と報じている。
この手術人数の違いですが、最後に手術した8人目の患者が運よく助かった(手術から時間が短く、まだ死んでいない)との意味だろうか。
何れにしろ5割以上のとんでもない死亡率であることに変わりが無い。
それにしても、『正式な連絡なくコメントできない』との病院側の対応であるが世の中で一番大事な命の預かる医師では無くて、傲慢で無責任、不真面目極まる高級キャリア官僚とそっくり同じ発想である。
『大問題とされた群馬医大の腹腔鏡手術は3ヶ月以内に1割の死亡率。
神戸フロンティアメディカルセンターは1ヶ月以内に丁半博打と同じ5割の死亡率』
慶應義塾大学経済学部教授の金子勝は最新のツイートで、『辺野古につぎ、高浜原発3,4号機運転差し止め福井地裁判決、神戸国際の生体肝移植問題など、アベノミクスは次々と行き詰まりつつあります。』
『神戸の国際フロンティアメディカルセンターでの肝臓の生体間移植手術で、半数が1年以内に死亡している(神戸の医療施設は去年11月に出来たばかりなので『1年以内に死亡』は『1ヶ月以内に死亡』の間違い)問題の本質は、安倍政権の混合診療や医療ツーリズムという成長戦略の失敗にあります。』と厳しく批判している。
5割の死亡率でも病院側は『医療ミスではない』と言い張るが、確かに最先端医療は技術的に未熟で限界がある。医者も人間で完璧には程遠くて、一定数の手術の不成功は避けれない。
しかし、手術を受ける患者にとっては生と死が半々の究極の博打であり、ロシアンルーレットよりも3倍も危ない。今回の様な一か八かの極端な例は最早『医療ではない』。
(ロシアンルーレットは六連発の回転式拳銃に弾を一発だけ装填するのが決まりごとなので確率的に神戸国際フロンティアメディカルセンターより3倍も安全)
術後3ヶ月以内に1割の死亡率だった群馬群馬大学病院の腹腔鏡手術は大問題とされ3月に発表した外部の事故調査委員会の最終報告書には『全ての事例で過失があった』と書かれている。
術後一年以内でも手術した病院側が責任を追及する群馬大学に比べ術後1ヶ月以内の死亡では、手術と死亡の因果関係は明らかである。何らかの過失が全ての事例では存在する。
(ただし、4月14日群馬大病院ホームページでは報告書から『過失』の表現をこっそりと削除していた事実が発覚している)
『金子勝の4月15日のツイーとから、』
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻】理研CDBの隣の神戸国際フロンティアメディカルセンターで生体肝移植の半数が1ヶ月以内に死亡している事実が明るみに。
これは単なる医療過誤問題ではない。アベノミクスの成長戦略の下で、先端医療構想が破綻している事が本質です
金子勝 @masaru_kaneko
友人の肝臓病の内科医でもある児玉龍彦氏に聞くと、一般に16時間にも及ぶ生体肝移植手術では、ドナーとレシピエントの2名に3名1チームずつの6名の専門医が最低限必要だが、この病院では移植医が3名だけ、
しかも73歳で過去にも死亡を起こした田中紘一医師が「執刀医」でした。検証が必要です。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻2】神戸は「医療特区」で、小保方氏の理研CDB、その隣に生体肝移植で医療ツーリズムをめざす先端医療フロンティアセンターを作った。
先端医療技術はアベノミクスの「第3の矢」の成長戦略の柱であるが、成果主義を強制すればするほど、次々と破綻をもたらしているのです。
金子勝 @masaru_kaneko
【医療特区の破綻3】理研の国際的詐欺は日本の科学技術の信用を失墜させたが、今度の生体間移植でのドナーの死亡というのは健康な人にメスをいれて死亡させる殺人だ。
華々しい成功宣伝を求めるアベノミクスは、失敗例に厳密という日本の生体肝移植の生み出してきた伝統を正面から破壊しつつある。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻4】なぜ神戸フロンティアメディカルセンターは危険な手術を強行せざるをえないのか?
市場原理による医療ツーリズムを成長戦略とするために、センターは事業収益会社になっているからだ。
地域医療とは無縁の儲け主義が医療を破壊する。
金子勝 @masaru_kaneko
【医療特区の破綻5】田中医師は生体肝移植の開発に成功したが、2003年に京大で健康なはずの肝臓提供者を死亡させた。 http://goo.gl/5VzDGr
2007年には立ち上げを支援した東京医大で52例中23例が1年以内に死亡。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻6】医療ツーリズムの先進例であるはずの神戸国際フロンティアメディカルセンターで生体肝移植の半数が1ヶ月以内死亡。
理研の小保方問題につぐ神戸の医療特区の失態です。
理研は誰も責任をとらず、改革提言もうやむやに。今回は過去も含めて検証の必要があります。
『科学論文(進歩)に「間違い」や「失敗」はつきもの』
ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英京都産業大教授が同大学の講義で、『科学者の倫理観』にかんしてSTAP細胞騒動に対し、『理化学研究所は、論文が予算獲得に使えると思い、宣伝した。それが間違い。だから、変なことが起こった。』
『研究不正はなくならないが、必ず見破られる。』、『(STAP問題も)放っておけば自然淘汰されたのに、理研は元研究員がやったことを使えると考えた。』と理研の対応を厳しく批判している。
益川教授は『政治的に利用しようとした。』と死人まで出たSTAP細胞騒動を結論付けている。
今までの通常の例ならばネイチャーなど科学誌に発表される、どれほど素晴らしいノーベル賞級の研究でも新聞の第一面に載る事は無い。
ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥のIPS細胞論文など科学欄の片隅に小さく載った程度。今回日本中のマスコミが大騒ぎした理研のSTAP細胞の論文発表だけが特別に異常。科学の常識や物事の辻褄がまったく合わないのです。(新しい科学論文の9割はゴミで、本当に役に立つのは1%)
この『異常』の原因は簡単で、予算獲得の見せ金にしようとした理研幹部(野依良治)と、アベノミクスの目玉としてインチキSTAPに飛びついた自民党政府(下村博文文科相や山本一太科学技術担当大臣)の馬鹿騒ぎである。
『科学とは無縁の「金儲け」と「政治介入」の二人三脚によるペテン』
STAPとは政治介入と特許利権の呆れたペテンの頭文字だった。(あるいは政治的なトンでも、あっと驚くペテン)
科学論文でも医学の進歩でも同じで、最先端では間違いや失敗はつきものであるが、それにしても酷すぎる。
まぼろしだったSTAPの再生科学総合研究センター(CDB)と、死亡率5割の恐怖の生体肝移植の神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)とが『神戸株式会社』と揶揄される神戸市が造成した同じ敷地『医療特区』内の隣同士だったことは何とも皮肉である。
一方の主役は若くて経験も知識も技量も未熟で稚拙な小保方晴子博士で、もう一方の主役は経験や知識は第一人者だったが肝心の外科医としての盛りをとっくの昔に過ぎていて体力や気力が心配される73歳の田中紘一医師。
国際フロンティアメディカルセンターと名前だけが仰々しいが、とっくの昔に引退してしかるべきロートルを含めて、たった3人しか移植医がいないなど呆れ果てる。海外の富裕層をターゲットに金儲け優先に走った杜撰で御粗末な医療設備である。(美容整形大国である韓国では海外からの医療ツーリズムが大繁盛だが光あるところに陰があり数々の悲惨な医療トラブルも大発生している)
STAPのCDBも死亡率5割のKIFMECも、共通点はどちらも宣伝広告『名声』や金儲けを優先して仕舞い、肝心の科学の進歩とか患者の救命など『本来の目的』を失念していたことに尽きるだろう。
『生体肝移植で4人死亡、病院「医療ミスではない」 神戸』
神戸市の病院で生体肝移植を受けた患者8人のうち、4人が手術後1カ月以内に死亡していたことがわかり、専門医でつくる日本肝移植研究会が調査に入った。移植すべきだったかや手術法に問題がなかったかなどを調べている。一方、病院側は14日、「医療ミスではない」との認識を示し、今後も移植手術を続ける方針を明らかにした。
病院設置を支援してきた神戸市は同日、記者会見で手続きや体制について「適切な手順がふまれ、問題ない」と説明した。医学的な評価は研究会の調査結果を待つとしている。神戸市保健所の担当者は「(手術する)患者の選び方も院内外で調査があり、一例ずつ倫理委員会にも諮っていた」と語った。
昨年11月に開業した神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC、神戸市中央区)では、昨年12月から今年4月上旬までに計8例の生体肝移植が実施され、4人が術後1カ月以内に死亡した。
2015年4月15日 朝日新聞
『生体肝移植手術の中止を求める方針』
神戸市にある病院で、肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことについて、日本肝移植研究会は手術後の管理に不十分な点があるなど問題があったとして病院側に手術の中止を求める方針を固めました。
神戸市にある「神戸国際フロンティアメディカルセンター」では、ことし3月末までに「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡し、移植手術の専門医でつくる日本肝移植研究会が検討委員会を立ち上げ、病院と合同で調査を進めていました。
その結果、死亡した4人の中には、事前に肝臓の機能などを調べる検査を実施しておらず、手術をすべきかどうかの判断が適切に行われなかったとみられるケースがあったほか、手術後に起きた出血などの合併症の対応でも不十分な点があるなど、複数のケースで問題があったとしています。さらに、医師などのスタッフの数が少ないなかで手術が実施されていて、研究会は、今後、体制を作り直す必要があるとして、生体肝移植の手術の中止を病院側に求める方針を固めました。
研究会では、こうした調査結果を報告書にまとめたうえで、近く病院側に伝えることにしています。
病院側は、これまで研究会の判断を待っているとしたうえで、医療ミスや事故などがあったとは考えていないとして、今月も新たに1例の手術を行ったことを明らかにしていました。
正式な連絡なくコメントできない
日本肝移植研究会が手術の中止を求める方針を固めたことについて、「神戸国際フロンティアメディカルセンター」の菊地耕三副院長は、「現時点で研究会からの正式な連絡がないのでコメントできない。正式に結果が知らされたときに記者会見を開くなどの対応をしたい」と話しています。
4月17日 NHKニュース
4月15日の朝日新聞では8人中4人が、4月17日のNHKニュースでは7人中4人が死亡と報じている。
この手術人数の違いですが、最後に手術した8人目の患者が運よく助かった(手術から時間が短く、まだ死んでいない)との意味だろうか。
何れにしろ5割以上のとんでもない死亡率であることに変わりが無い。
それにしても、『正式な連絡なくコメントできない』との病院側の対応であるが世の中で一番大事な命の預かる医師では無くて、傲慢で無責任、不真面目極まる高級キャリア官僚とそっくり同じ発想である。
『大問題とされた群馬医大の腹腔鏡手術は3ヶ月以内に1割の死亡率。
神戸フロンティアメディカルセンターは1ヶ月以内に丁半博打と同じ5割の死亡率』
慶應義塾大学経済学部教授の金子勝は最新のツイートで、『辺野古につぎ、高浜原発3,4号機運転差し止め福井地裁判決、神戸国際の生体肝移植問題など、アベノミクスは次々と行き詰まりつつあります。』
『神戸の国際フロンティアメディカルセンターでの肝臓の生体間移植手術で、半数が1年以内に死亡している(神戸の医療施設は去年11月に出来たばかりなので『1年以内に死亡』は『1ヶ月以内に死亡』の間違い)問題の本質は、安倍政権の混合診療や医療ツーリズムという成長戦略の失敗にあります。』と厳しく批判している。
5割の死亡率でも病院側は『医療ミスではない』と言い張るが、確かに最先端医療は技術的に未熟で限界がある。医者も人間で完璧には程遠くて、一定数の手術の不成功は避けれない。
しかし、手術を受ける患者にとっては生と死が半々の究極の博打であり、ロシアンルーレットよりも3倍も危ない。今回の様な一か八かの極端な例は最早『医療ではない』。
(ロシアンルーレットは六連発の回転式拳銃に弾を一発だけ装填するのが決まりごとなので確率的に神戸国際フロンティアメディカルセンターより3倍も安全)
術後3ヶ月以内に1割の死亡率だった群馬群馬大学病院の腹腔鏡手術は大問題とされ3月に発表した外部の事故調査委員会の最終報告書には『全ての事例で過失があった』と書かれている。
術後一年以内でも手術した病院側が責任を追及する群馬大学に比べ術後1ヶ月以内の死亡では、手術と死亡の因果関係は明らかである。何らかの過失が全ての事例では存在する。
(ただし、4月14日群馬大病院ホームページでは報告書から『過失』の表現をこっそりと削除していた事実が発覚している)
『金子勝の4月15日のツイーとから、』
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻】理研CDBの隣の神戸国際フロンティアメディカルセンターで生体肝移植の半数が1ヶ月以内に死亡している事実が明るみに。
これは単なる医療過誤問題ではない。アベノミクスの成長戦略の下で、先端医療構想が破綻している事が本質です
金子勝 @masaru_kaneko
友人の肝臓病の内科医でもある児玉龍彦氏に聞くと、一般に16時間にも及ぶ生体肝移植手術では、ドナーとレシピエントの2名に3名1チームずつの6名の専門医が最低限必要だが、この病院では移植医が3名だけ、
しかも73歳で過去にも死亡を起こした田中紘一医師が「執刀医」でした。検証が必要です。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻2】神戸は「医療特区」で、小保方氏の理研CDB、その隣に生体肝移植で医療ツーリズムをめざす先端医療フロンティアセンターを作った。
先端医療技術はアベノミクスの「第3の矢」の成長戦略の柱であるが、成果主義を強制すればするほど、次々と破綻をもたらしているのです。
金子勝 @masaru_kaneko
【医療特区の破綻3】理研の国際的詐欺は日本の科学技術の信用を失墜させたが、今度の生体間移植でのドナーの死亡というのは健康な人にメスをいれて死亡させる殺人だ。
華々しい成功宣伝を求めるアベノミクスは、失敗例に厳密という日本の生体肝移植の生み出してきた伝統を正面から破壊しつつある。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻4】なぜ神戸フロンティアメディカルセンターは危険な手術を強行せざるをえないのか?
市場原理による医療ツーリズムを成長戦略とするために、センターは事業収益会社になっているからだ。
地域医療とは無縁の儲け主義が医療を破壊する。
金子勝 @masaru_kaneko
【医療特区の破綻5】田中医師は生体肝移植の開発に成功したが、2003年に京大で健康なはずの肝臓提供者を死亡させた。 http://goo.gl/5VzDGr
2007年には立ち上げを支援した東京医大で52例中23例が1年以内に死亡。
金子勝 @masaru_kaneko
【成長戦略の破綻6】医療ツーリズムの先進例であるはずの神戸国際フロンティアメディカルセンターで生体肝移植の半数が1ヶ月以内死亡。
理研の小保方問題につぐ神戸の医療特区の失態です。
理研は誰も責任をとらず、改革提言もうやむやに。今回は過去も含めて検証の必要があります。
『科学論文(進歩)に「間違い」や「失敗」はつきもの』
ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英京都産業大教授が同大学の講義で、『科学者の倫理観』にかんしてSTAP細胞騒動に対し、『理化学研究所は、論文が予算獲得に使えると思い、宣伝した。それが間違い。だから、変なことが起こった。』
『研究不正はなくならないが、必ず見破られる。』、『(STAP問題も)放っておけば自然淘汰されたのに、理研は元研究員がやったことを使えると考えた。』と理研の対応を厳しく批判している。
益川教授は『政治的に利用しようとした。』と死人まで出たSTAP細胞騒動を結論付けている。
今までの通常の例ならばネイチャーなど科学誌に発表される、どれほど素晴らしいノーベル賞級の研究でも新聞の第一面に載る事は無い。
ノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥のIPS細胞論文など科学欄の片隅に小さく載った程度。今回日本中のマスコミが大騒ぎした理研のSTAP細胞の論文発表だけが特別に異常。科学の常識や物事の辻褄がまったく合わないのです。(新しい科学論文の9割はゴミで、本当に役に立つのは1%)
この『異常』の原因は簡単で、予算獲得の見せ金にしようとした理研幹部(野依良治)と、アベノミクスの目玉としてインチキSTAPに飛びついた自民党政府(下村博文文科相や山本一太科学技術担当大臣)の馬鹿騒ぎである。
『科学とは無縁の「金儲け」と「政治介入」の二人三脚によるペテン』
STAPとは政治介入と特許利権の呆れたペテンの頭文字だった。(あるいは政治的なトンでも、あっと驚くペテン)
科学論文でも医学の進歩でも同じで、最先端では間違いや失敗はつきものであるが、それにしても酷すぎる。
まぼろしだったSTAPの再生科学総合研究センター(CDB)と、死亡率5割の恐怖の生体肝移植の神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)とが『神戸株式会社』と揶揄される神戸市が造成した同じ敷地『医療特区』内の隣同士だったことは何とも皮肉である。
一方の主役は若くて経験も知識も技量も未熟で稚拙な小保方晴子博士で、もう一方の主役は経験や知識は第一人者だったが肝心の外科医としての盛りをとっくの昔に過ぎていて体力や気力が心配される73歳の田中紘一医師。
国際フロンティアメディカルセンターと名前だけが仰々しいが、とっくの昔に引退してしかるべきロートルを含めて、たった3人しか移植医がいないなど呆れ果てる。海外の富裕層をターゲットに金儲け優先に走った杜撰で御粗末な医療設備である。(美容整形大国である韓国では海外からの医療ツーリズムが大繁盛だが光あるところに陰があり数々の悲惨な医療トラブルも大発生している)
STAPのCDBも死亡率5割のKIFMECも、共通点はどちらも宣伝広告『名声』や金儲けを優先して仕舞い、肝心の科学の進歩とか患者の救命など『本来の目的』を失念していたことに尽きるだろう。
グローバルでも恐ろしいのに、それにスーパーまで付いたスーパーグローバルですか。
これは間違いなく正真正銘恐ろしい。
漫画ドラゴンボールでは主人公の孫悟空が厳しい修行に耐えて限界を超えてサイヤ人になるが、もっと修行してスーパーサイヤ人になり、最後にはスーパーサイヤ人・ゴットになる。
このスーパーグローバル大学ですが、今後発展して多分スーパーグローバル大学ゴットになりますよ。きっと。
そもそもが今の社会において、グローバルとかユニバーサルとか言うが、実は世界基準でも普遍的でもなくて、単にアメリカの猿真似程度の話なのです。
拡大するアメリカ、マニフェスト・デスティニーの呪縛
2009年02月01日 | 宗教
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/d880d4ff5b64fb61dc61a4703ea13293
普遍性(universal)、世界性(global)はアメリカの宣伝文句(コマーシャルのキャッチコピー)であり、
アメリカは長年にわたって世界に向かって、特殊性よりも普遍性を、地域性よりも世界性を主張しいた。
対して日本は『その逆の姿勢である』と言われ日本のアメリカ化(民主化グローバル化)が「良いこと」と何の疑いも無く信じられていた。
しかし「普遍」と呼ばれるものの多くは「大きめの特殊」に過ぎず、「世界」もまた「大きめの地域」に過ぎない。
メイド・インUSAでしかないユニバーサルモデルやグローバル経済(新自由主義)を世界中に押し付けている現在のアメリカ合衆国自身は、決して普遍的(universal)でも世界的(global)でもない。
真実のアメリカ合衆国という国家は、人類史上稀にみる宗教国家(Theocracy=神権政治)で、普遍的でもなければ世界的でもなく、偏狭で狂信的で特殊な、そして狭い地域エゴの国である。
日本にある大学では最高位に位置している東大ですが、日経新聞によると大企業の人事部の選ぶ基準である、「行動派」「対人力」「知力・学力」「独創性」「専門性・仕事力」などの総合ランキングを見ると、1位京都大学、2位神戸大学、3位大阪市立大学と、関西地方 の国公立大学がトップ3を占める結果となり、偏差値がトップの東大は20位以内にさえ入っていない。いわゆる高学歴馬鹿で致命的にコミュニケーション能力が欠如しているらしいのですよ。困った話ですね。
そういえば昨年あたりからマスコミでスーパーグロ一八゛ノレ大学創成支援事業というものが報じられています。日本学術振興会議のホームページを見たらなぜか英名が、Top Global University Project である。日本国内向けの「英語風名称」と違っていて、いったいどこがグローバルなのか。
http://www.jsps.go.jp/j-sgu/download.html
(以下は駄じゃれ) スーパーグロ一八゛ノレ大学というのは、スーパーグロで、一か八かどうかなるかさっぱりわからないがバスに乗り遅れるな、乗れという意味なのでしょうか。
また、スーパーグロ一八゛ノレ大学はSGUとも書かれ大学関係でやたらに使われているが、これはSGIという団体の付属大学、略してSGUという意味でしょうか。
ともあれ「日本の大学」もすでに壊れています。これからのさらなる破綻も目に見えています。