フィギュアについては、試合前に現行の採点ルールについて書きたかったのですが、その時間もなく結局そのまま本番を迎え、そしてあっという間に五輪は閉幕してしまいました。
男子の結果と、それに付随する4回転論争についても書きたかったのですが、それはちょっと置いといて…
女子のフリーを見てからというもの、しばらく気持ちが落ちていました。
真央ちゃんは本当に頑張りました。
誰も挑戦すらできないトリプルアクセルを3度も成功させたのですから、それはもう歴史に残る、すごいことを成し遂げたのです。
今シーズン、あんなに調子を落としていたにもかかわらず、よくぞやってくれました。
本当に素晴らしいジャンプでした。
トリプルアクセル(3A)が大技だという事は皆さんご周知の事と思いますが、女子にとってどれ位難しい業かというと、それはもう突拍子もない位の大技なのです。
男子で大技といえば4回転だと思いますが、4回転に挑戦する事ができる選手(跳べる見込みがある選手)はいくらもいますよね。
でも五輪に出場する女子で3Aに挑戦する選手は真央ちゃんしかいません。
男子で考えてみると、誰も挑戦できないのですから、例えて言うなら4回転半級の技と言っても過言ではないと思います。
今回の五輪でも、4回転に何人かは挑戦されていましたが、クリーンに決めたのはプルシェンコ選手だけだった… と思います。(違ってたらごめんなさい)
小塚選手も成功しましたが、着氷が少し乱れたのでGOE(技の出来栄え点)で減点されていました。
4回転でさえ本番で決める事は本当に難しいのに、前人未到の4回転半を3度成功させたと例えれば、そのすごさがわかってもらえるのではないかと思います。
そんな超越的な大技を、長いフィギュアの歴史の中で、史上初めて3度も決めたのに、金メダルが取れない今の採点システムってどうなんでしょう…。
もちろんフィギュアはジャンプだけではなく、スピンやスパイラル、ステップと、それらの技と技のつなぎ等の総合的に判断されるものですので、ジャンプさえ決めれば良いという競技でない事は十分承知しています。
ただ、あまりにも高難度のジャンプに対しての基礎点が低すぎると思うのです。
3年前に採点ルールが改変され、今のルールでは大技に挑戦するのは、成功したとしてもハイリスク・ローリターン。
さらに失敗すれば大幅減点されますから、それならわざわざ危ない橋を渡るよりも、難度を下げて質の良いジャンプを跳んで、基礎点+技の出来栄え点で加点をもらう戦略を取る傾向になるのも頷けるってもんです。
今シーズンはオリンピック前までは特に回転不足を厳しくとる傾向にあり、一見綺麗に決まったように見えても、ジャッジが回転不足と判断して大幅減点される事がよくありました。
真央ちゃんのトリプルアクセルを例にあげると、成功すれば基礎点は8.2点ですが、回転不足と判断されるとダブルアクセルの認定になり、基礎点は3.5点と半分以下に!
さらにふらついたり着氷がスムーズにいかなければGOEでさらに減点されます。
明らかに回転が足りないようなジャンプだったら仕方ないですが、スローで見ても微妙な、その位のわずかに回転が足りないジャンプ(素人が見れば決めたと思えるようなジャンプ)より、完全に回りきって転倒した方が点数が高いなんて、どう考えたっておかしい!
さらに基礎点で言えば、3回転の中では単発で跳べばトリプルアクセルが1番点数が高いですが、連続ジャンプでみると、真央ちゃんが跳ぶトリプルアクセル(3回転半)+ダブルトーループ(2回転)よりも、3回転+3回転の方が基礎点が高いというのも納得できません。
何度も言いますが、トリプルアクセルは現役選手では真央ちゃんと中野選手しか跳べない、最高難度のジャンプなんです。
3回転+3回転はジュニアの選手だって跳んでいます。
基礎点はやはり単純に技の難度に沿って設定すべきです。
だからどこかの国のジャーナリストが3回転+3回転の方が難しい、合計で6回も跳ぶんだから難しいに決まっているなんて、単純に足し算して記事にするような人が出てくるんですよね、まったくぅ~。
それにどこの国だったかなぁ、こんな事を書いている人もいましたよ。
真央ちゃんのショートの失敗は、トリプルアクセルをコンビネーションにした事で、トリプルアクセルを単発にして後半にもってくれば良かったのだと。
そしてそれはコーチであるタラソワ氏の責任だと。
ジャーナリストやコラムニストの皆さんっ!
公の場で記事を書くときは、最低限のルール位調べてから書いて下さいねっ!
女子のショートプログラムの場合、トリプルアクセルは単発では組み込めないので、コンビネーションにするしかないんですよ~。
それに簡単に後半に持ってくればいいなんて、それこそ3Aがどれだけ体力を使うジャンプかわかってないんでしょうね (´・ω・`)☆
そりゃぁ後半に持ってくれば得点は1.1倍になりますから、できる事なら真央ちゃんだってタラソワさんだってそうしてますよね。
男子では規定のアクセルジャンプはダブル、もしくはトリプルと選べるのに、女子ではダブルのみ。
3Aを単発で組み込む事ができれば、コンビネーションの選択肢も増えるのに。
ルールは全く持って不可解な事が多すぎです ( ̄ー ̄)ムゥ…

男子の方は、4回転を回避して完成度の高い演技をしたアメリカのライサチェク選手が金メダルを獲得し、4回転を2度跳んで成功させたプルシェンコ選手は僅差で銀メダルに終わりました。
そこでまたまた4回転論争が湧き起こっているわけなのですが、確かにライサチェク選手はほぼノーミスの素晴らしい演技でした。
安定した演技で、キムヨナ選手もそうでしたが、あのオリンピックという大舞台でノーミスだったというのが素晴らしかった。
本当に金に値する演技だったと思います。
今の採点システムでは、技の難度よりも、より質の高い演技に高得点が出ますので、男子ではライサチェク選手、女子ではキムヨナ選手が金メダルを獲得したのも当然の結果なのかもしれませんが、私はやはり自分の限界に挑戦し、それを成功させた時にこそ、最も高い評価が出てしかるべきと思っているので4回転推進派です。
4回転を跳ぶ、跳ばないは選手の能力もありますから、それは勿論自由だと思うのですが、今のシステムでは本当に大技に対する評価が低く、これでは誰も挑戦しなくなってしまうと思います。
それこそがプルシェンコ選手が声を大きくして訴えている真髄で、3回転ジャンプは25年くらい前からすでにあった技で、今更3回転の見栄えばかり競っても、フィギュアの技術向上・発展にはつながりません。
多くの方が、フィギュアは後退してしまったというのはそういう事だと思います。
勿論見栄えを磨く事も大切ですが、それは出来栄え点で上乗せすれば良い事で、基礎点はあくまでも技の難度に沿って設定して欲しいと、もう同じ事を何度も書いてしまいますが、本当に多くの方が切実に望んでいる事だと思います。
私は4回転推進派だと書きましたが、今回の結果はまぁ妥当だったのかなと思っています。(あくまで今の採点ルールに則って考えれば、の話しですが)
でも男子のショートプログラムは唯一4回転を決めたプルシェンコ選手と、2位と3位の得点差がもう少し開いているべきではなかったかと思いました。
逆に女子の方は、キムヨナ選手も真央ちゃんも共にパーフェクトだっただけに、なぜあそこまで得点が開いてしまったのか、納得できません。

ショートで言えば、プログラム自体はどちらも甲乙つけがたい位の内容だったそうですが(フリーの方はヨナ選手はジュニアでも組んでいるような難度のプログラムだそうです。もちろん完成度は高いですが)、あそこまで得点の差が開いたのは、キムヨナ選手がジャンプの出来栄え点で大幅に加点されたためでした。
そもそも質が高い、低いと言うのは見る人の主観によって判断されるもので、ダイナミックな演技を好む人もいれば、柔らかくバレエのような芸術性を良しという人もいるわけです。
そこが採点競技の難しいところなわけですが、私がとても納得がいかない1つがジャッジの教育ビデオにあります。
ジャッジ各人の主観で採点すると、それぞれの好みでいかようにも採点でき、それこそちぐはぐな採点になってしまうので、ある程度意志の統一というのがなされているそうです。
その統一はジャッジの教育ビデオによって足並みを揃えるようにしているそうなのですが…。
そのビデオで良いとされるジャンプの見本でキムヨナ選手のジャンプが使われているそうなのです。
で、悪い見本で真央ちゃんのジャンプが使われているとか…。
現役選手を例に使うなんて、おかしくないですか?
刷り込みも甚だしく、そういう教育を受ければ、実際の大会で採点する時にも、はなからこれは良いジャンプを跳ぶ選手だ、これは悪いジャンプを跳ぶ選手だという視点で観てしまいますよね。
プルシェンコ選手も得点を出しすぎた悪い例として、ビデオの中で取り上げらていたそうなのですが、ロシア側のクレームによって最終的にはその部分は削除されたみたいなんですけどね…。
プルシェンコ選手はオリンピック前から、審判は採点をいくらでも操作して、勝たせたい選手をそのようにする事ができる、みたいな発言をしていましたが、過去のオリンピックでも実際に不正裏取引が発覚していますしね、ありえない事ではないかな~、なんて。
今回の五輪直前にプルシェンコ選手のトランジション(5コンポーネンツのうちの一部門で、ジャンプなど要素間のつなぎのこと)を下げるようなロビー活動が、今回金メダルを獲得したライサチェク選手の振付師の親友のアメリカ人ジャッジによって行われていた事も表面化していますし…。
フィギュアの世界ではアメリカとロシアの冷戦は過去の物ではないとの認識が根深く、技術と芸術をそのまま評価される単純なものではなくて、やはり政治と切ってはきれない繫がりがあるのだそう。
度重なる不利なルール変更にもその一片が垣間見えるような気がします。
話が少し逸れてしまいましたが、プルシェンコ選手が言う『いくらでも操作できる採点』とは技の出来栄え点(GOE)の事なんですけど、これは本当にそう。
キムヨナ選手の加点がどんどん増えていったのはここ数年の事で、爆点なんて形容されたのは今シーズンのアメリカ大会だったかな?
それがこのオリンピックでは銀河点、なんて言われちゃってますけど ヾ(;´▽`A
真央ちゃんが負けて悔し紛れに言ってるわけではなくって、どこぞの方が詳しく解説されていましたけど、ショートで言えば、グランプリシリーズのアメリカ大会で歴代最高得点をたたき出しましたが、その時の演技と変わらないのに飛躍的にスケート技術が向上しているという採点になっていると。
まぁ私は素人なので詳しい事はわかりませんが、やっぱりおかしくない?? って思ったのがこれ ↓↓↓
GOE(女子)
1位 キムヨナ: 17.40
2位 浅田真央: 8.82
3位 ロシェット: 4.42
4位 長洲未来: 8.50
5位 安藤美姫: 5.30
(順位はショート+フリーの最終順位)
キムヨナ選手、ぶっちぎりですね(汗)

そりゃぁね、キムヨナ選手はスピードがあって、高さもあって着氷した後の流れもあって、そういう晴らしいジャンプを跳びますから、加点があって当然です。
それ相応の加点がつくのになんの不満もありません。
加点が多かったのなら、それだけ素晴らしい演技をしたんだなぁと思います。
でも男子を見て、え~~~… って思っちゃった。
GOE(男子)
1位 ライサチェク: 9.64
2位 プルシェンコ: 7.68
3位 高橋大輔: 3.20
4位 ランビエール: 2.58
5位 P・チャン: 3.80
ライサチェク選手も素晴らしい演技でしたよ!
それにいくらヨナ選手がスピードも高さもあるジャンプと言えども、どう考えても男子の方がスピードにしても高さにしても、迫力にしても上回るでしょ??
しかも男子の方が組み込むジャンプの数が多いのに、ですよ!!
それなのにこの1人だけ突出した点数はナニ?!? って思っちゃった (A;´・ω・)
あ、ちなみに採点に男子だから、女子だからという差はありません。
トリプルアクセルにしたって、男子と同じ8.2点ですからね~。それもどうよと思ってしまいますが。
男子の半数が跳べるトリプルアクセルと、女子のそれとは比較にならない位難しいのに一緒の基礎点なんて。
真央ちゃんは今回銀メダルで、確かにフリーでジャンプのミスがありましたが、あの2つのミスがなかったとしても、真央ちゃんは金メダルを取ることはできなかったでしょう。
それ位に、あまりにも大きな点差がついていました。
キムヨナ選手の金メダルは当然だったにしても、あの点差には到底納得できず、あんな点数、これから先だってどうやったってひっくり返せない! と、1人もんもんと過ごしていましたが、真央ちゃんはそうではなかった。
もう気持ちを切り替えて、4年後のソチに目を向けていました。
ジャンプのエッジのルール改定で苦手になり、今シーズンは回避していたルッツやサルコウも練習して克服してくるでしょうし、なんと4回転まで視野に入れているというではないですか!!
えぇ~~~、真央ちゃん、本当になんて子!!!
まぁ4回転はマスコミが煽って書いた事なのかもしれませんが、でも練習では実際に何度か成功した事があるみたいですよ。
でもきっと真央ちゃん自身は、当面はまずはトリプルアクセルを引き続き自分の物として更に磨きをかけ、その他の3回転ジャンプも跳べるように練習して… という所なのだと思いますが、きっと来シーズンも点数を取るための保守的なプログラムに転じずに、新しい事に、自分の限界に挑戦し続けていくのだろなと思います。
そんな真央ちゃんだからこそ、沢山の人達が彼女を愛し、応援しているのでしょうね(^^=)

もはやアスリートというよりも、ファイター真央! って感じです!!!
とりあえずは今シーズンの締めくくり、世界選手権が今月末に行われますから、オリンピックで成し得なかった、ショートとフリー共にノーミスを目指して頑張って欲しいと思います。
真央ちゃんの気迫のこもった『鐘』の完成形を楽しみに、また応援したいと思います。
あ~… 長々と書いてしまいましたが(本当はもっと書きたい事はあるんですけど!)、これからも挑戦し続けるアスリート達の夢に乗っかって、一緒に歓喜したり、時に悔し涙を流したりしながら、また来シーズンも応援したいと思います(^^=)
男子の結果と、それに付随する4回転論争についても書きたかったのですが、それはちょっと置いといて…
女子のフリーを見てからというもの、しばらく気持ちが落ちていました。
真央ちゃんは本当に頑張りました。
誰も挑戦すらできないトリプルアクセルを3度も成功させたのですから、それはもう歴史に残る、すごいことを成し遂げたのです。
今シーズン、あんなに調子を落としていたにもかかわらず、よくぞやってくれました。
本当に素晴らしいジャンプでした。

トリプルアクセル(3A)が大技だという事は皆さんご周知の事と思いますが、女子にとってどれ位難しい業かというと、それはもう突拍子もない位の大技なのです。
男子で大技といえば4回転だと思いますが、4回転に挑戦する事ができる選手(跳べる見込みがある選手)はいくらもいますよね。
でも五輪に出場する女子で3Aに挑戦する選手は真央ちゃんしかいません。
男子で考えてみると、誰も挑戦できないのですから、例えて言うなら4回転半級の技と言っても過言ではないと思います。
今回の五輪でも、4回転に何人かは挑戦されていましたが、クリーンに決めたのはプルシェンコ選手だけだった… と思います。(違ってたらごめんなさい)
小塚選手も成功しましたが、着氷が少し乱れたのでGOE(技の出来栄え点)で減点されていました。
4回転でさえ本番で決める事は本当に難しいのに、前人未到の4回転半を3度成功させたと例えれば、そのすごさがわかってもらえるのではないかと思います。
そんな超越的な大技を、長いフィギュアの歴史の中で、史上初めて3度も決めたのに、金メダルが取れない今の採点システムってどうなんでしょう…。
もちろんフィギュアはジャンプだけではなく、スピンやスパイラル、ステップと、それらの技と技のつなぎ等の総合的に判断されるものですので、ジャンプさえ決めれば良いという競技でない事は十分承知しています。
ただ、あまりにも高難度のジャンプに対しての基礎点が低すぎると思うのです。
3年前に採点ルールが改変され、今のルールでは大技に挑戦するのは、成功したとしてもハイリスク・ローリターン。
さらに失敗すれば大幅減点されますから、それならわざわざ危ない橋を渡るよりも、難度を下げて質の良いジャンプを跳んで、基礎点+技の出来栄え点で加点をもらう戦略を取る傾向になるのも頷けるってもんです。
今シーズンはオリンピック前までは特に回転不足を厳しくとる傾向にあり、一見綺麗に決まったように見えても、ジャッジが回転不足と判断して大幅減点される事がよくありました。
真央ちゃんのトリプルアクセルを例にあげると、成功すれば基礎点は8.2点ですが、回転不足と判断されるとダブルアクセルの認定になり、基礎点は3.5点と半分以下に!
さらにふらついたり着氷がスムーズにいかなければGOEでさらに減点されます。
明らかに回転が足りないようなジャンプだったら仕方ないですが、スローで見ても微妙な、その位のわずかに回転が足りないジャンプ(素人が見れば決めたと思えるようなジャンプ)より、完全に回りきって転倒した方が点数が高いなんて、どう考えたっておかしい!
さらに基礎点で言えば、3回転の中では単発で跳べばトリプルアクセルが1番点数が高いですが、連続ジャンプでみると、真央ちゃんが跳ぶトリプルアクセル(3回転半)+ダブルトーループ(2回転)よりも、3回転+3回転の方が基礎点が高いというのも納得できません。
何度も言いますが、トリプルアクセルは現役選手では真央ちゃんと中野選手しか跳べない、最高難度のジャンプなんです。
3回転+3回転はジュニアの選手だって跳んでいます。
基礎点はやはり単純に技の難度に沿って設定すべきです。
だからどこかの国のジャーナリストが3回転+3回転の方が難しい、合計で6回も跳ぶんだから難しいに決まっているなんて、単純に足し算して記事にするような人が出てくるんですよね、まったくぅ~。
それにどこの国だったかなぁ、こんな事を書いている人もいましたよ。
真央ちゃんのショートの失敗は、トリプルアクセルをコンビネーションにした事で、トリプルアクセルを単発にして後半にもってくれば良かったのだと。
そしてそれはコーチであるタラソワ氏の責任だと。
ジャーナリストやコラムニストの皆さんっ!
公の場で記事を書くときは、最低限のルール位調べてから書いて下さいねっ!
女子のショートプログラムの場合、トリプルアクセルは単発では組み込めないので、コンビネーションにするしかないんですよ~。
それに簡単に後半に持ってくればいいなんて、それこそ3Aがどれだけ体力を使うジャンプかわかってないんでしょうね (´・ω・`)☆
そりゃぁ後半に持ってくれば得点は1.1倍になりますから、できる事なら真央ちゃんだってタラソワさんだってそうしてますよね。
男子では規定のアクセルジャンプはダブル、もしくはトリプルと選べるのに、女子ではダブルのみ。
3Aを単発で組み込む事ができれば、コンビネーションの選択肢も増えるのに。
ルールは全く持って不可解な事が多すぎです ( ̄ー ̄)ムゥ…

男子の方は、4回転を回避して完成度の高い演技をしたアメリカのライサチェク選手が金メダルを獲得し、4回転を2度跳んで成功させたプルシェンコ選手は僅差で銀メダルに終わりました。
そこでまたまた4回転論争が湧き起こっているわけなのですが、確かにライサチェク選手はほぼノーミスの素晴らしい演技でした。
安定した演技で、キムヨナ選手もそうでしたが、あのオリンピックという大舞台でノーミスだったというのが素晴らしかった。
本当に金に値する演技だったと思います。
今の採点システムでは、技の難度よりも、より質の高い演技に高得点が出ますので、男子ではライサチェク選手、女子ではキムヨナ選手が金メダルを獲得したのも当然の結果なのかもしれませんが、私はやはり自分の限界に挑戦し、それを成功させた時にこそ、最も高い評価が出てしかるべきと思っているので4回転推進派です。
4回転を跳ぶ、跳ばないは選手の能力もありますから、それは勿論自由だと思うのですが、今のシステムでは本当に大技に対する評価が低く、これでは誰も挑戦しなくなってしまうと思います。
それこそがプルシェンコ選手が声を大きくして訴えている真髄で、3回転ジャンプは25年くらい前からすでにあった技で、今更3回転の見栄えばかり競っても、フィギュアの技術向上・発展にはつながりません。
多くの方が、フィギュアは後退してしまったというのはそういう事だと思います。
勿論見栄えを磨く事も大切ですが、それは出来栄え点で上乗せすれば良い事で、基礎点はあくまでも技の難度に沿って設定して欲しいと、もう同じ事を何度も書いてしまいますが、本当に多くの方が切実に望んでいる事だと思います。
私は4回転推進派だと書きましたが、今回の結果はまぁ妥当だったのかなと思っています。(あくまで今の採点ルールに則って考えれば、の話しですが)
でも男子のショートプログラムは唯一4回転を決めたプルシェンコ選手と、2位と3位の得点差がもう少し開いているべきではなかったかと思いました。
逆に女子の方は、キムヨナ選手も真央ちゃんも共にパーフェクトだっただけに、なぜあそこまで得点が開いてしまったのか、納得できません。

ショートで言えば、プログラム自体はどちらも甲乙つけがたい位の内容だったそうですが(フリーの方はヨナ選手はジュニアでも組んでいるような難度のプログラムだそうです。もちろん完成度は高いですが)、あそこまで得点の差が開いたのは、キムヨナ選手がジャンプの出来栄え点で大幅に加点されたためでした。
そもそも質が高い、低いと言うのは見る人の主観によって判断されるもので、ダイナミックな演技を好む人もいれば、柔らかくバレエのような芸術性を良しという人もいるわけです。
そこが採点競技の難しいところなわけですが、私がとても納得がいかない1つがジャッジの教育ビデオにあります。
ジャッジ各人の主観で採点すると、それぞれの好みでいかようにも採点でき、それこそちぐはぐな採点になってしまうので、ある程度意志の統一というのがなされているそうです。
その統一はジャッジの教育ビデオによって足並みを揃えるようにしているそうなのですが…。
そのビデオで良いとされるジャンプの見本でキムヨナ選手のジャンプが使われているそうなのです。
で、悪い見本で真央ちゃんのジャンプが使われているとか…。
現役選手を例に使うなんて、おかしくないですか?
刷り込みも甚だしく、そういう教育を受ければ、実際の大会で採点する時にも、はなからこれは良いジャンプを跳ぶ選手だ、これは悪いジャンプを跳ぶ選手だという視点で観てしまいますよね。
プルシェンコ選手も得点を出しすぎた悪い例として、ビデオの中で取り上げらていたそうなのですが、ロシア側のクレームによって最終的にはその部分は削除されたみたいなんですけどね…。
プルシェンコ選手はオリンピック前から、審判は採点をいくらでも操作して、勝たせたい選手をそのようにする事ができる、みたいな発言をしていましたが、過去のオリンピックでも実際に不正裏取引が発覚していますしね、ありえない事ではないかな~、なんて。
今回の五輪直前にプルシェンコ選手のトランジション(5コンポーネンツのうちの一部門で、ジャンプなど要素間のつなぎのこと)を下げるようなロビー活動が、今回金メダルを獲得したライサチェク選手の振付師の親友のアメリカ人ジャッジによって行われていた事も表面化していますし…。
フィギュアの世界ではアメリカとロシアの冷戦は過去の物ではないとの認識が根深く、技術と芸術をそのまま評価される単純なものではなくて、やはり政治と切ってはきれない繫がりがあるのだそう。
度重なる不利なルール変更にもその一片が垣間見えるような気がします。
話が少し逸れてしまいましたが、プルシェンコ選手が言う『いくらでも操作できる採点』とは技の出来栄え点(GOE)の事なんですけど、これは本当にそう。
キムヨナ選手の加点がどんどん増えていったのはここ数年の事で、爆点なんて形容されたのは今シーズンのアメリカ大会だったかな?
それがこのオリンピックでは銀河点、なんて言われちゃってますけど ヾ(;´▽`A
真央ちゃんが負けて悔し紛れに言ってるわけではなくって、どこぞの方が詳しく解説されていましたけど、ショートで言えば、グランプリシリーズのアメリカ大会で歴代最高得点をたたき出しましたが、その時の演技と変わらないのに飛躍的にスケート技術が向上しているという採点になっていると。
まぁ私は素人なので詳しい事はわかりませんが、やっぱりおかしくない?? って思ったのがこれ ↓↓↓
GOE(女子)
1位 キムヨナ: 17.40
2位 浅田真央: 8.82
3位 ロシェット: 4.42
4位 長洲未来: 8.50
5位 安藤美姫: 5.30
(順位はショート+フリーの最終順位)
キムヨナ選手、ぶっちぎりですね(汗)

そりゃぁね、キムヨナ選手はスピードがあって、高さもあって着氷した後の流れもあって、そういう晴らしいジャンプを跳びますから、加点があって当然です。
それ相応の加点がつくのになんの不満もありません。
加点が多かったのなら、それだけ素晴らしい演技をしたんだなぁと思います。
でも男子を見て、え~~~… って思っちゃった。
GOE(男子)
1位 ライサチェク: 9.64
2位 プルシェンコ: 7.68
3位 高橋大輔: 3.20
4位 ランビエール: 2.58
5位 P・チャン: 3.80
ライサチェク選手も素晴らしい演技でしたよ!
それにいくらヨナ選手がスピードも高さもあるジャンプと言えども、どう考えても男子の方がスピードにしても高さにしても、迫力にしても上回るでしょ??
しかも男子の方が組み込むジャンプの数が多いのに、ですよ!!
それなのにこの1人だけ突出した点数はナニ?!? って思っちゃった (A;´・ω・)
あ、ちなみに採点に男子だから、女子だからという差はありません。
トリプルアクセルにしたって、男子と同じ8.2点ですからね~。それもどうよと思ってしまいますが。
男子の半数が跳べるトリプルアクセルと、女子のそれとは比較にならない位難しいのに一緒の基礎点なんて。
真央ちゃんは今回銀メダルで、確かにフリーでジャンプのミスがありましたが、あの2つのミスがなかったとしても、真央ちゃんは金メダルを取ることはできなかったでしょう。
それ位に、あまりにも大きな点差がついていました。
キムヨナ選手の金メダルは当然だったにしても、あの点差には到底納得できず、あんな点数、これから先だってどうやったってひっくり返せない! と、1人もんもんと過ごしていましたが、真央ちゃんはそうではなかった。
もう気持ちを切り替えて、4年後のソチに目を向けていました。
ジャンプのエッジのルール改定で苦手になり、今シーズンは回避していたルッツやサルコウも練習して克服してくるでしょうし、なんと4回転まで視野に入れているというではないですか!!
えぇ~~~、真央ちゃん、本当になんて子!!!
まぁ4回転はマスコミが煽って書いた事なのかもしれませんが、でも練習では実際に何度か成功した事があるみたいですよ。
でもきっと真央ちゃん自身は、当面はまずはトリプルアクセルを引き続き自分の物として更に磨きをかけ、その他の3回転ジャンプも跳べるように練習して… という所なのだと思いますが、きっと来シーズンも点数を取るための保守的なプログラムに転じずに、新しい事に、自分の限界に挑戦し続けていくのだろなと思います。
そんな真央ちゃんだからこそ、沢山の人達が彼女を愛し、応援しているのでしょうね(^^=)

もはやアスリートというよりも、ファイター真央! って感じです!!!
とりあえずは今シーズンの締めくくり、世界選手権が今月末に行われますから、オリンピックで成し得なかった、ショートとフリー共にノーミスを目指して頑張って欲しいと思います。
真央ちゃんの気迫のこもった『鐘』の完成形を楽しみに、また応援したいと思います。
あ~… 長々と書いてしまいましたが(本当はもっと書きたい事はあるんですけど!)、これからも挑戦し続けるアスリート達の夢に乗っかって、一緒に歓喜したり、時に悔し涙を流したりしながら、また来シーズンも応援したいと思います(^^=)