新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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インドのインフルワクチン国産化

2010-05-14 09:11:38 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生
H1N1ワクチン、インドも国産化に踏み切ります。

製造はCadila社。
商品名 VaxFlu-S。5月末から開始。
当初、600万ドーズ生産から開始。年末までには1200万ドーズにアップ予定。
インドにおける受賞は5千~6千万ドーズ。

インド国内需要の2割程度と、かわいい数字から始まるので、このワクチンが接種されるのはインド人だけということになりそうですが、結果は注目されます。
これが「国産ワクチン」として流通するとき、インド国内でどのような受け止め方になるのでしょうか。

日本では”何となく情緒的に”、国産ワクチン>輸入(欧米製)ワクチンみたいな信頼のされ方の空気でしたが、
逆に中国では、”何となく情緒的に”国産ワクチン<輸入(欧米製)ワクチンみたいな信頼され方でした。(管理人注:ここのところ、AS03アジュバントの有能さ支持するデータがぽつぽつ出ていますが、ここではこの件関係なく、”何となく情緒的レベル”の話だけします)
管理人の北京在勤中の季節性ワクチンめぐる受け止め方見ていても、値段に明らかな差があり(欧米製>中国製)、富裕層向けクリニックでは、輸入ワクチン(アバンティス・グラクソ・ノバルティス)や輸入薬を使用していることをプレミアムとしてアピールする雰囲気(というか、視察に行ったらハッキリとアピールされた)。

インドの製薬企業レベルはピンキリなるも、特にピンの方の水準は高く、欧米日メーカーとも合弁・提携したりしています。この背景下、インド国産ワクチンがインド国内で得る信頼感は、日本みたく国産>輸入か、中国みたく国産<輸入か、はたまた国産=輸入と受け止められるのか、どんなものでしょう。
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