マレーシア保健省の見解。サルマラリア(knowlesi )が”増加”した背景について。
- マレーシアにおいて、サルマラリア増加(2008⇒2017年で、サルマラリア376例⇒3614例、対してヒトマラリア 6071例⇒85例と大幅減)の背景、ひとつにはそういう目で見るようになりアラートがあがり、また診断精度の向上(The MoH Malaysia had introduced molecular-based diagnosis for malaria in 2009)もあり。
- マレーシアではヒトのマラリアについて、2011年より対策キャンペーンがおこなわれ効果を上げている(上述の6071例⇒85例と大幅減)
- もうひとつ、森林開発が盛んになり、森で活動( farming, plantation work, logging, forest foraging, hunting and forest-related recreational activities)することがリスクを上げている。
在来のヒトのマラリアが対策効果あげ大幅減の一方でサルマラリアが増加している背景を当局が説明しているものです。医療現場が”そういう目”で、見逃しが減った点は、”あるある”ですが、森林活動が増えてサルマラリアに接触するチャンスが増えた点は要注意です。
2014年に西アフリカでエボラ(EVD)大流行の元の元をたどれば、森林開発で住処をおわれたコウモリが、本来いなかった西アフリカに流れてきていたということが一要素としてありました(そしてそのコウモリが棲息する大木の洞で遊んだ子供から、あの大惨事の種火になって、都市発生やら伝統的治療師やら葬儀風習やら隔離施設脱走やら疾病理解やら流言やらブッシュミートやら・・・と燃料投下もいっぱいあったのでした)。
自然破壊のしっぺ返し、今後も何かと要注意です。
https://sg.news.yahoo.com/health-ministry-monkey-malaria-spike-121410118.html