先日紹介した、「季節性ワクチン接種したら新型に罹りやすくなる(かも)」報道 http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/413c9d85e868dc2704aa38019c9cea81 の続報です。
医学的には、”twice”という数字が加わったことぐらいですが、カナダ保健当局の動きに関するものが中心です。あと、先日のCBCとは別ソースというあたりでしょうか。
- 季節性ワクチン接種により、新型に2倍(twice)感染しやすくなるという報告を受けて、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、高齢者以外の季節性インフル予防接種を月曜日から中止(suspend)する予定。
- また、ケベック・アルバータ・サスカチュワン・オンタリオ・ノバスコッチア州含めたいくつかの州では65歳未満の季節性インフル接種を中止した。several provinces, including Quebec, Alberta, Saskatchewan, Ontario and Nova Scotia, have suspended seasonal flu shots for anyone younger than 65
- ケベック州は、季節性インフル接種を来年1月まで延期し、新型インフル接種に資源集中することを日曜日に発表した。他方、New Brunswickでは予定どおり季節性実施。
- ブリティッシュコロンビア州は月曜日に「季節性インフル予防接種キャンペーンについて」記者会見を予定しているが、そこでどんな発表が行われるかは(現時点では当局者からは)明かされず。
- 政策決定過程は複雑。明確なデータと十分な時間があれば良いが、今回はそうではない・・・と当局者苦悩の声。
カナダ当局のバタついた雰囲気が伝わってきます。
医学的には”twice”という数字以外に目新しいことはなく、ピアレビューもまだだと書いてあります。
他方、管理人的に非常に興味あるのは、カナダの各州当局がなだれを打ったようにアクションとっている点です。
単に、査読中のデータをマスコミが報じただけで一々動いていては、どこの国の当局も過労死してしまいます。マスコミ云々とは別に、研究チームと、保健当局者の間で何らかのコミュニケーションというか、”実感”が伝えられることがあって(大げさな事でも何でもなくて、たとえば、日本でいうと田代氏と厚労省が会話するぐらいの当たり前の話)こうなっているのかなと思った次第。
カナダに特派員置いてる会社は、保健当局の生の声聞いてきて書いてくれないかなあと思います。 なお、先日紹介したCBCは、以前から嫌ワクチン傾向ありとの情報をその後いただいており、今回は別ソースです。
ソースは9月27日付Times colonist↓
http://www.timescolonist.com/health/suspend+seasonal+shots/2041163/story.html
B.C. may suspend seasonal flu shots
Some provinces already have in wake of H1N1 study
By Katie DeRosa, Times Colonist
厚労省は日本独自で考えて、「安全」と発表したのでしょうか?
それともこういうカナダのような研究結果等を、すべて把握した視点での発表なのでしょうか?
逆に、同時接種が本当に安全なら、真剣にカナダへ伝えてあげるべき!!という事になりますよね。
一体どちらが真実なのか‥?
「安全」と発表をする前に、誰か然るべき立場の人が、例えばこのカナダの記事を問題に上げて、厚労省と話し合いをしてくれたのかどうかが知りたいところです。