ジカウイルス感染症にかかわる米CDCのtravel alert改訂。高度2000メートル以上ではジカ感染リスク極小と。
- travel alertは、蚊の棲息条件を検討しながら見直した。
- ジカウイルス感染症流行国の中においても、高度2000メートル以上の場所では、感染可能性は低い(1%以下)である。
- 高度2000メートル以下の場所では引き続き、妊婦の渡航を避けるよう勧告。
- 蚊の分布は、気温・降水量・植生などによって異なる。
検討がすすむにつれ、きめ細かなアドバイスが可能になります。「A国はアブナイから(妊婦は)行っちゃいけません」の段階から一歩すすんで、「高地ならまず大丈夫」へと。さらに「○○はアブナイけど○○地域に限定すればOK」とか実用的になってゆくのでしょう。
「そんな事言っても、入国してから”高度2000m”に到達するまでに感染してしまうじゃないか?」との指摘も当然想定はされます。ただ、世界には、首都の国際空港に降り立ったその瞬間からすでに2000メートルという場所も存在したりします。いずれも中南米です。
ボゴタ(コロンビア首都)2640m
キト(エクアドル首都) 2850m
ラパス(ボリビア首都) 3600m
こういった場所では標高2000m以上だけで旅行を完結できますね。
ソースはCDC
http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6510e1er.htm
Revision to CDC’s Zika Travel Notices: Minimal Likelihood for Mosquito-Borne Zika Virus Transmission at Elevations Above 2,000 Meters
Early Release / March 11, 2016 / 65
美人国コロンビアの首都は標高2000m以上