新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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ジカウイルス感染症はどんな場所に現れるのか。鳥の目で現場イメージを俯瞰してみた

2016-09-07 14:16:27 | ジカ熱/ジカウイルス感染症/Zika

シンガポール発のジカウイルス感染症。日本が関空麻疹で騒動のうち、フィリピンやマレーシアに国内感染の報告が続々です。

さて今回は、シンガポールでジカウイルスの感染者が発生しているのはどんなイメージのところなのか紹介します。
まさかマーライオンのど真ん前というわけはなく、シンガポール政府9/6日付発表では、17例増えたうち10例は Sims Drive/ Kallang Way/ Paya Lebar Way 地区の群と関連とあります。
https://www.moh.gov.sg/content/moh_web/home/pressRoom/pressRoomItemRelease/2016/joint-moh-nea-statment--6-september-2016-.html

ここに出てくる地名をグーグルアースにぶち込んでクリック、鳥の目で見てみましょう。

どれも似た感じですね。
集合住宅で密集して住んでいる隙間に、何がしかの緑を配して藪になっている。
必ずしも古タイヤが放置されるような空間(空地)は見られない。

シンガポールの媒介蚊対策といえば、市民動員のキャンペーンに、たまり水放置家庭への罰金、HPクリックで金券抽選といった飴と鞭でそれなりの効果を得てきましたが、この写真のように集合住宅が密集する地区では必ずしも手が回らない面があるようです。

また、市の中心部から離れた集合住宅地区といえば、多くの国々において、”ガラの良くない地区”にもなりがちです。そんな要素、媒介蚊対策より一般犯罪抑止に力がおかれるような点はあるのかないのか、金融街とスカイパークとマーライオンだけがシンガポールじゃないということです。

 



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