新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

クリミアコンゴ出血熱

2013-09-16 21:02:07 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

感染症分類の表を眺めていると、特等席は第一類のところに「クリミアコンゴ出血熱(CCHF)」というちょっとロマンチックな響きの名前が目に入ります。日本の臨床ではお目にかからず、エボラ出血熱ほどにはマスコミが騒がずでベールに包まれたようなイメージ。ProMEDでふと目に留まったので紹介。パキスタンでちょっと騒動になっています。

  • Abbottabad [Khyber-Pakhtunkhwa province出身男性が死亡確認。
  • この男性が入院していたPakistan Institute of Medical Sciences (PIMS)では父親・兄弟も入院。
  • 兄弟のうち1名はすでに死亡している。
  • この一家の職業は精肉業。
  • これとは別に、60歳男性と21歳・28歳の息子も入院。21歳は死亡、60歳と28歳はICU入院中。リバビリン投与。
  • この病院では今年前半にも2例のクリミアコンゴ出血熱患者の入院(地元の女性とサウジアラビアの男性)あり。
  • クリミアコンゴ出血熱はダニにより媒介され、ダニ咬傷または感染動物のと殺により感染。死亡率10~40%、アジア・アフリカ・バルカン半島・中東に分布。

この病院でも今年初めてでもなく地理的にも広く、エボラほど希少価値でもないですが、日本に入れば一面ネタなのでしょう。多分。

ソースはProMED←The news
http://www.thenews.com.pk/Todays-News-6-201831-Congo-patient-from-Abbottabad-dies-at-P

Congo patient from Abbottabad dies at PIMS

 
 
Our correspondent
Friday, September 13, 2013
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