感染症分類の表を眺めていると、特等席は第一類のところに「クリミアコンゴ出血熱(CCHF)」というちょっとロマンチックな響きの名前が目に入ります。日本の臨床ではお目にかからず、エボラ出血熱ほどにはマスコミが騒がずでベールに包まれたようなイメージ。ProMEDでふと目に留まったので紹介。パキスタンでちょっと騒動になっています。
- Abbottabad [Khyber-Pakhtunkhwa province出身男性が死亡確認。
- この男性が入院していたPakistan Institute of Medical Sciences (PIMS)では父親・兄弟も入院。
- 兄弟のうち1名はすでに死亡している。
- この一家の職業は精肉業。
- これとは別に、60歳男性と21歳・28歳の息子も入院。21歳は死亡、60歳と28歳はICU入院中。リバビリン投与。
- この病院では今年前半にも2例のクリミアコンゴ出血熱患者の入院(地元の女性とサウジアラビアの男性)あり。
- クリミアコンゴ出血熱はダニにより媒介され、ダニ咬傷または感染動物のと殺により感染。死亡率10~40%、アジア・アフリカ・バルカン半島・中東に分布。
この病院でも今年初めてでもなく地理的にも広く、エボラほど希少価値でもないですが、日本に入れば一面ネタなのでしょう。多分。
ソースはProMED←The news
http://www.thenews.com.pk/Todays-News-6-201831-Congo-patient-from-Abbottabad-dies-at-P
Congo patient from Abbottabad dies at PIMS