武漢肺炎の考察(2020.1.7)
- 舞台は魚市場なれど、(築地や豊洲と違い)、他の食用動物も売っている。鶏鴨狗猫鶉蛇・・。つまり、SARSが広東省の市場から始まった状況と同じ条件。
- SARS・MERS・インフルエンザ・鳥インフルエンザは遺伝子検査で(明確に)否定された。
- 既知の病原体ではなさそう。未知の「感染症X」。しかし、「未知だから」という理由でパニックになることではない。
- わかっている範囲で、死亡例は確認されていない。ヒトからヒトへ効率的に感染していってる所見はない(=家族内感染とか、院内感染とかが報告されていない)。いまのシビアな監視社会中国の実情からみて、該当期間に該当市場にいて、人知れずひっそり死んでる人というのは考えにくいであろう。エボラ@コンゴや西アフリカのように、感染者が教会や民家に匿われていることはないであろう。
- 今後の注目点は1/24から30日の春節の民族大移動。これまでにも、春節のたびに鳥インフルH7N9が増えるといったことが起こってきた経緯(いまはH7N9は抑えられているが)。動物をお土産に満員列車に乗る人はいる。
- 現地に旅行する人への注意事項は、活きた生物を扱う市場に立ち入らない。好奇心があっても、鳥市場や食用生物を扱う市場に行ってはいけない。と徹底。
- 一般社会へのリスコミ。せっかくの機会だから、飛沫感染の予防は咳エチケットです。手洗いです。(昨年ジョンズホプキンズがエビデンスあげてくれた)マスクです。インフルやカゼのリスクと一緒に下げましょう。18日にはセンター試験も迫ってることですから世間をあげて。とよびかけ。
- 流言・うわさ・差別。03年SARSでもそれはそれは大変でしたが、さてさて。
春運(春節の帰省ラッシュ)。あと3週間ほど経つと、中国じゅうの駅がこうなります。