中国 武漢市にて原因不明の肺炎27例が隔離入院中の報道。
要旨、
原因不明の肺炎27例確認、うち7例重篤例。
その他の20例は制御可能。2例は症状改善、退院近し。
症状は発熱、少数例に呼吸困難。両肺野浸潤陰影。
うわさとなっているSARSウイルスによるものかは現時点では断定困難。他の重症肺炎の可能性がもっと大きい(と病院側のコメント)。病原体の特定出来次第公表予定。
https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3025614動画https://www.youtube.com/watch?v=5H4P4_tf0sg&feature=youtu.be【追記】管理人の考察
考察1 (本例がSARSだった場合) 舞台となった魚市場は、個人商店がずらりと並んだ構造。商人たちが1か所で押し合いへし合いという構造ではない。 したがって、ひとりのindex caseが、スーパースプレッダーとして、飛沫を飛ばしながら(魚を値切りながら)歩き回った。
考察2 (本例がSARSだった場合の考察) 中国の市場における庶民の購入行動は、お目当ての商品を見つけ値切る値切る(飛沫飛ばす)。買わないで他店へ。値切る値切る(飛沫飛ばす)。更に他店へ(飛沫飛ばす)。何件か繰り返して、最安のところに戻ってもうひと声値切って購入。接触者追跡は相当大変
考察3(SARSが否定されたときの考察) 検査の結果、PCRで否定されましたとなったとき、じゃあ何だったのとなる。1か所で27例、一部が肺炎像・・平凡だけど、MERS(クリスマスイブに香港でMERS症状例の報告あり)・結核・インフルエンザ(いまH7N9は落ち着いているが)・麻疹(以前、ミャンマー北部で謎の感染症で連続死事件、犯人はこれだった)
考察4(SARSが否定されたときの考察) 全く新たな「感染症X」。実は私には切ない思い出あり、セネガルから北京に転勤前、ProMEDには正体不明肺炎の記載がちょくちょくあった。でも気に留めなかった私。北京に着任したらいきなりSARS騒動に巻き込まれ死ぬ思いした。ゆえ常にこの可能性頭よぎる
考察5(SARSが否定されたときの考察) 承前)私は北京SARSのトラウマもあり、正体不明の肺炎報道には思うところあるのだけれど、あれは元の元の元をたどれば(ハクビシンより先に)コウモリだった。MERSも(ラクダより先に)コウモリ。エボラもコウモリ。人知れず新たな「感染症X」を抱いてきた可能性
【追記】
1月3日付香港紙。症例数は27→44例に。
重症化するのは4例に1例ぐらい。
今のところ、死亡例、ヒトーヒト感染見られていない。