世界狂犬病デーで啓発記事。
- 世界中で狂犬病の脅威にさらされているのは300万人
- 世界中で、毎年59000例の犠牲者がでており、9分おきに狂犬病で命をおとす人が発生している。
- 多くはアジア・アフリカ。半数近くが15歳未満の小児。
- 適切な処置ーワクチンと免疫グロブリンがなされれば、その多くは救える命。
- もっとも効率のよいのはペットの予防接種。
- 途上国におけるキャンペーンのいくつか紹介。エチオピアやハイチなど。
狂犬病の怖いのは、普段ふつうにそこらへんにいる動物が感染により攻撃性をもってくる点です。たとえば、ヘビやムカデならば、存在即危険と(一般人口に)認識されるので、それらを見つけると離れるという行動になります(確実に退治できる能力を持っていると確信できる場合には退治へ)。しかしながら、犬の場合、犬は犬ということで、退避が遅れがちになります。たとえが以下の写真。ゴミ置場で清掃作業員が作業をしれいます。その半径3m以内に少なくとも4匹の野犬が確認できます。この作業員は、「この野犬のうちのどれかが狂犬病ウイルスをもっているかもしれない。怖い!」と思っているかといえば99.9%思っていないでしょう。毎日の日常的風景としかとらえられていないはず。「慣れ」が支配。
この写真を撮った管理人自身、そうです。管理人はこの国を調査研究で訪れるのは6回目。初回はとても怖くて(=健全なレベルの警戒心がはたらいて)近づけなかった。6回目になると、さしたる望遠機能もないコンパクトカメラで、至近距離でこのシーンに入り込んでいる。やっぱ「慣れ」です。
そういう人々に対し、暴露後免疫の知識を含めて然るべき知識をしっかり伝える機会としての記念日は、やはりそれなりに意味があることでしょう。
World Rabies Day 2015: 59,000 people die of rabies globally each year
Posted by Staff on September 28, 2015