米国のシロップコーティングリンゴによるリステリア感染騒動、まさかの解決しないまま年越しとなってしまいました。
- 昨年12月30日時点における感染者は11州にわたり32例。31例入院、6例犠牲。
- CDCのインタビューした26例中23例で、大量生産のあらかじめパッケージされたカラメルシロップコーティングのリンゴを食べていた。
- これまで製品の自主回収をおこなったのは
- Happy Apple Company of Washington, Missouri
- California Snack Foods, of El Monte, California
- Merb’s Candies of St. Louis, Missouri
の3社。 - リンゴを供給したのはBidart Bros社で、今回回収した3社は、同社からの通知をうけての措置。
- Happy Apple Company and Merb’s Candiesの2社は他のリンゴ業者からも供給を受けていたが、これら2社の共通しておろしていたのはBidart Bros社。同社はGranny Smith applesを供給していた業者に対して、リコールを呼びかけた。
- FDAはカラメルか、カラメル添加物か、棒か、パッケージか、共通の問題があるのか否か調査を継続してゆく。さらに、どんな製品が汚染しうるのか調査し新たな情報が分かり次第公表の予定である。
とりあえずリンゴだけはBidard Bros社という名前があがってはいるものの、まだまだ調査が必要なようです。米国で発生したこの騒動、原因はすぐに突き止められるだろうと思っていた筋は管理人含め多いと思われますが、思われていた以上に複雑なようです。最終的には思いもかけないところから検出されてきたりするのかもしれません。カラメルシロップ入りのリンゴ、「屋台のお菓子を食べてはいけません!」と言われて育った方もおられるかと思いますが、今回は「屋台のお菓子」ではないわけで、ますます複雑化する時代を感じます。
ソースはFDA
http://www.fda.gov/Food/RecallsOutbreaksEmergencies/Outbreaks/ucm427573.htm
FDA Investigates Listeria monocytogenes Illnesses Linked to Caramel Apples