新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ICUのベッドに緊張(UK)

2009-11-02 09:49:19 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

UKの新型インフルエンザ、今月の状況は、当初予想より感染者数の伸びが緩やかとのことで、混乱には至っておらずご同慶の至りです。

重症者の伸びが多くなると、ICUのベッド数が厳しくなるかもしれないと、警告的な記事がBBCに載っています。

  • これまでUKの感染者数は50万で、当初予測よりは緩やか。
  • しかし、冬季のインフルシーズンに向けて、重症例が増加すればICUベッド数がタイトになってゆくことも考えられる。強いプレッシャー下にある。
  • 予防接種は、先週からGP家庭医に配られ接種が始まっている。12月にかけて、900万人にワクチン接種することが可能である。
  • これまでのUKにおける犠牲者数は137名。内訳はイングランド97名、スコットランド25名、北アイルランド8名、ウェールズ7名。

要は、インフルエンザの拡大速度が当初予測より若干遅く、ワクチン接種も900万人に可能だから、ほっとできる面(breathing space)もある。でも、これから感染者数がぐっと増えたりしたら重症者も増えるかもしれなくてICUはプレッシャーだ。という趣旨です。ワクチン900万人に可能と、(米国の遅延を尻目に)堂々と言えるのはさすがにグラクソのお膝元ですが、国民の”嫌ワクチンムード”をどうやって克服してゆくのでしょうか(900万人用意できました。打ったのは180万人でした・・・では困る。ちなみに、180万人は、医療従事者で打つのは2割ぐらいだろうという過日の報道から暗算してみた数字)。 いったん不足を演出してワクチン接種スポットに群衆詰めかけ社会パニックのTV映像→ムード一変なんてウルトラC見れたら面白いのですが。

ソースは11月1日付BBC↓
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8336495.stm

Hospitals 'feel swine flu strain'

 

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