ホワイトハウスのブリーフィングでCDC当局者が、ジカウイルス感染症(ジカ熱)は当初思われていたよりも影響大きいと報告した件、CNNで要領よくまとまっています。
- 小頭症の問題だけでなく、妊婦感染による早産、視覚障害、他の神経系障害なども。妊娠早期だけでなく、妊娠期間全体を通じて影響。http://edition.cnn.com/2016/04/11/health/zika-virus-scarier-than-first-thought/index.html
- 米本土における媒介蚊の生息域は当初思われていたよりもより広く北に拡大しており、ニューヨークやサンフランシスコまで含まれる。
- ワクチンは9月頃までに治験開始、治療薬は現在62種類について調査した。うち15種類についてさらに研究継続。
- 分子レベルでは、なぜジカウイルスがデングと異なり神経系感染するのか解明されつつある。マウスとサルでモデル出来つつあり、妊娠時と非妊娠時での違いも解明されることを期待。
- (報告時点で)米本土の感染者数は346例。輸入感染で、(報告時点では)米本土内で蚊を介した感染はない。
- 米本土以外の米国領、プエルトリコ・米領サモア・米領バージンアイランドで354例、その大部分が熱帯性気候下蚊媒介の地域内感染。
- 2月に19億$の緊急予算が必要と議会に要求していいるがまだ動いていない。5億8900万ドルがまわされたが、まだ19億ドルは必要とホワイトハウス。エボラ関連予算の未使用分5億1000万ドルも転用、結核予算、マラリア予算・・・
最後の方はカネの話になっていますが、予算が足りない、影響は思ったより多彩、蚊は思ったより広範囲と大変な状況のうけ、昨日紹介したように一般庶民の意識も不十分で蚊も放ったらかし。ニューヨークやサンフランシスコど真ん中の病院で小頭症の発表!ということになれば一気に引き締まるのでしょうが現状は難儀です。