これまで専門家のあいだでひそやかれていたジカ熱ウイルス変異説が一般報道の活字になりだしました。
- ハーバード大学 Flaminia Catteruccia, associate professor of immunology and infectious diseases at Harvard T.H. Chan School of Public Health, のコメント
- ジカ熱ウイルスが、小頭症を発生させギランバレーを発生する直接原因だとしたら、ウイルスがヒト環境に適合し、ヒトに対する毒性も強化されるように遺伝子変異が起こっていることを示しているのではないか。それはまだ証明されるには至っていないが、ただ、以前の研究から、ジカ熱が子宮内感染すること、および、神経系に影響を及ぼすことは報告されている。
- 我々が困惑するのは、いったい何が変化していて、なぜ変化したのかわからないことである。
- このウイルスの起源についてさらに研究が必要である。いまのところジカウイルスには2つの系統、アフリカ由来とアジア由来があって、今回中南米で流行しているのはアジア由来だということ。後者の方が神経系感染しやすい。
遺伝子変異の可能性について、小耳にははさめど、はっきり一般世間に向けて言及するのはこれまであまり見かけませんでしたが今後広くディスカッションされてゆくのでしょう。
ソースはハーバード公衆衛生校
http://www.hsph.harvard.edu/news/features/zika-virus-in-brazil-may-be-mutated-strain/
Zika virus in Brazil may be mutated strain