新型コロナの情報発信、Youtube界隈の状況はどんな感じなのか。バージニア大らの報告。
- Youtubeのなかから、キーワード「coronavirus, ‘COVID-19’, ‘2019 novel coronavirus’, ‘SARS-CoV-2’, and ‘severe acute respiratory syndrome coronavirus 2’.」で検索。もっともアクセスされた113サイトについて、それぞれの性格・ソース・コンテンツによって分類。
- 69.9%(79サイト)は利用価値ありと判定された。8.8%(10サイト)はm巣リーディングと判定。
- 独立した個人のサイトは、マスメディア運営のサイトに比べてミスリーディングなものの割合が高かった(60.0% vs 21.5%, P = 0.009).
- マスメディアは、有用なサイトを運営する方が、ミスリーディングサイトを運営するより多かった(72.2% vs 40.0%, P = 0.039).
- 有用なサイトはミスリーディングなサイトに比べて、有病率や発生率に関する情報が多く(79.7% vs 20.0%, P < 0.001)、結果や予後に関するものも多かった (84.8% vs 30.0%, P < 0.001) 。
- WHOはひとつ(1.3%)の有用なサイトを運営、CDCからのものは含まれていなかった。
- Youtubeは医学情報を得るのに有用な手段であるが、信頼できるサイトから正確な情報を拡散させる努力が、被害を減らし不要なパニックを減らすために求められる。
米国におけるYoutube113サイトの分析。信頼できるのはマスメディア運営のサイトで、個人のはミスリーディングな割合が多く、公的機関のは存在感なし という結果。対象がYoutubeで、HPではないので少し感覚が違うかもしれませんが、米国と日本、分析と庶民感覚、についても違いが感じられ興味深い報告です。
なんとなく、日本では、「マスコミは偏向していて、個人は自分が信じる〇〇先生がいつも正しくて、でも結局はお上のサイト」という感じかなとも思います。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17441692.2020.1761426