インフルではありませんが、結核のお話。
結核の予防接種はBCGをやるのです・・・とは子供のころから聞かされてきたところですが、この結核ワクチンも将来モデルチェンジしそうだと。
- 結核の新ワクチン開発にグラント@NIAID。5年で590万ドル。
- 多剤耐性結核にも有効。
- Mycobacterium smegmatisを遺伝子操作して応用。Mycobacterium smegmatisは結核菌(Mycobacterium Tuberclosis)そのものではないが同属。マウスには致死的だがヒトには致死的ではない。
- 今回用いられたMycobacterium smegmatisはESX-3 genes を欠いたもので、これで処理したマウスは結核菌に対して免疫反応を示した。
- しかしながら結核菌からESX-3 genes を欠いたものは細菌として生きられず、ワクチン製造に使えない。
- 結核菌の類似ESX-3 genesを他の遺伝子に埋め込み、マウスに投与したところ、結核菌感染に対する生存率が上昇した。 They found that inserting an analogous set of M tuberculosis ESX-3 genes into the other strain, and when administered to mice, improved survival in those who were challenged with M tuberculosis.
ESX-3 genes というのがカギで、要は遺伝子工学をフル活用して多剤耐性菌にも有効な新発想のワクチン開発、その暁にはBCG生ワクチンはポリオ生ワクチンと同じ運命を辿るのでしょうか。
ソースはAlbert Einstein大HP↓
http://www.einstein.yu.edu/news/releases/801/einstein-awarded-$6-million-grant-to-develop-new-tb-vaccine-against-drug-resistant-strains/
Einstein Awarded $6 Million Grant to Develop New TB Vaccine Against Drug-Resistant Strains