これまでEVD隔離ユニット、汚染区域内ではカルテの記入も困難でした。汚染区域に持ち込んだ紙は汚染区域外に持ち出すことは出来ない。しかし電子カルテ端末が利用できれば、専用にすれば記録も出来、データも共有できるのに・・・とは誰でも思いつくことですが、これを試みようという動き。
- International Rescue Committee (IRC)
- 12月15日にモンロビアで新たにオープンするユニットで初めて使用開始。
- 本来、医療記録に書いていないことは、実施されていないとみなされる(しかしEVDの現場ではそんな事言ってられなかった)。今回のこころみで、記録を残し、責任や意思決定の過程を残すことが出来る。
- 記録の一部は接触者調査のために保健当局に提供。個人情報を含まない部分についてはパブリックに共有。
本来の医療現場で当たり前に行われていることが、EVDの現場でも共有される。EVDのアフリカの現場にも標準的に記録がおこなわれ、それがデータとして先進国の常識と同レベルに蓄積される・・・というのは、飛躍的な進歩です。今後、これを使ったさまざまな報告が出てくることを期待したいです。
ソースはTIME
https://time.com/3615990/ebola-electronic-health-records/
The First Attempt to Digitize Ebola Health Records