2009年に世界中でパニック騒動をひきおこした、いま季節性、当時新型インフルエンザH1N1pdm。その心理社会的破壊力は、「たかがH1N1、されどH1N1」であると思い知らされる出来事がミャンマーで現在進行形です。
- ミャンマー保健スポーツ省発表。ヤンゴンとチン州でH1N1(swine flu豚インフルエンザと表現)発生13例報告、1例死亡。
- ヤンゴン総合病院ICUにH1N1重症例が2例入院中。政府はさらなる発生に備えている。同病院院長は会見にのぞむも、詳細は、担当医が政府当局との会議で協議中であることを理由に語られなかった。
というのが事実関係ですが、現地報道は揺れています。
ミャンマーにはイラワジ紙という、かなり支持されてるメディアがあります。軍事政権時代から反政府的立場をとり編集
部を隣国タイに置いたりして批判繰り返していたこともあり、政治的に御用メディアではないということでそこそこ信用するミャンマー人は多いです。しかし、不慣れな医学報道では・・・
- 2009年にH1N1についてWHOはパンデミック宣言を出した
- 2009年のパンデミックに続いて開発されたワクチンは危険であることがわかり、代わりに予防に重点がおかれることになった(The flu vaccine invented in the aftermath of the 2009 outbreak is unsafe, according to the ministry, which has not used it but instead focused on prevention)
- 必要に応じてX線、血液検査、唾液検査(???)、そしてウイルスの重症度に応じた薬を投与しなければならない(If necessary, we have to do X-ray, blood, and saliva tests and administer medicines depending on the severity of the virus,” said Than Htun Aung)
と不思議な記述も見られています。
https://www.irrawaddy.com/news/burma/h1n1-flu-outbreak-myanmar-linked-one-death.html
H1N1 Flu Outbreak in Myanmar Linked to One Death
ミャンマー人たちのSNSもおかしくなってきているので、管理人的には、とりあえず、ヤンゴン日本人会報に緊急投稿を送りました。
リスクコミュニケーションを効果的に・・・という段階ではないこの国、不思議な騒動にならないことを願っています。
http://aa.com.tr/en/asia-pacific/swine-flu-claims-1-life-in-myanmar/868325
Swine flu claims 1 life in Myanmar
13 patients tested positive for swine flu this month, health authorities say
http://www.express.co.uk/news/world/832279/Swine-flu-2017-Burma-H1N1-influenza-outbreak-Rangoon
Burma fears outbreak of swine flu after two people hospitalised in Rangoon