業界話です。
道具には「右利き用」「左利き用」に用意されたものと、使う場所によって「右」「左」が
あるものがあります。(ん?)
この業界で「右利き用」「左利き用」があるものは、「ハサミ」「包丁」「切出し」「白引」などがあります。
そして使う場所(木目)によって「右」「左」があるものは、小鉋で「際鉋」「脇取り鉋」などがあり
こちらは当たり前に「右」「左」がありました。
ところが鎌毛引はあまり木目に左右されないのになぜか「右」「左」がなくて
「右利き用」だけが流通してました。
実際には「左」もあったのですが、なぜか注文されたことがないのでそう思っていました。
ある時に「二丁鎌毛引 左」がないかと聞かれメーカーに聞いてみたら受注生産らしいので
ネットで販売するために少量製作しました。
その後、在庫になったので展示会などで並べておくと左利きだという人が手に取ってくれても
右を使うからいらないという。
「なんで?」って聞いたら店に左用がなかったので修行時代に右で使えるように練習したとか。
「なるほど」そんなこともあるのですね。
そんなこんなでそれほど反響を呼ぶこともなく静かに販売していたのですが
いつの間にか完売して在庫がない状態が続いていました。
その後、発注して先日ようやく在庫になりました。
(とってもわかりにくい文章で失礼しました(笑))
左利きで右が使いにくいので「鎌毛引 左」をお探しの方は
こちらから 「越後の大工刃物・大工道具」