この業界に入った時にノミの種類の呼び方を教えてもらったのですが
とにかく呼び方がいろいろでそのうえエリアによっても違うので
大変だったことを覚えています。
追入(おいいれ)ノミも
奴(やっこ)・・・新潟ではこれが一般的ですが、他のエリアの若い人は
「やつ」と呼んだりして「確かにそうも読める」と納得ですが「やっこ」です。
造作、大入れ、しつけなど。
叩きノミも
厚(あつ)・・・新潟ではこれが一般的ですが、昔は寸法によって
口切、中厚、広鑿などとも呼んでいたようです。
(昔の叩きノミと現在のものとは厚さも違うようですが)
中叩ノミ、ダメ切ノミは追入と叩の間の寸法のノミです。
「ダメ切」と言えば、昔この業界入ったばかりの時、
亡き社長と鍛冶屋さんを挨拶回りしている時に
「お宅はダメだったよなぁ」
「ええ~!」
(なんでそんな失礼なことを言うんだ。いくらダメなノミを作るからって・・・)
・・・ダメ切ノミが得意な鍛冶屋さんでした(笑)
本突(ほんつき)または大突(おおつき)ノミは
播州(兵庫県)では差しノミと呼びます。
中突(ちゅうつき)は今は本突の頭に叩きの柄を付けて叩けるようにしたノミ。
丸太の穴掘りなど丈が足りない時には首長の叩きノミとしても使えるし、
柄は短くても本突としても使える便利なノミです。
そして柄が短いので砥ぎやすい。
穴屋ノミと呼ぶこともあります。
本突とは本来は刃の長さや首の太さなどが違っていたのですが
今はそれほどハードに使わないので本突に叩けるように桂付の柄が付いています。
薄ノミは形で面取とシノギがありますが、播州では
面取を木成ノミ、シノギは埋木(うめき)と呼び方が変わります。
以下は羅列です(笑)
外丸ノミは裏丸とも呼ぶこともあります。右は内丸ノミ
外丸ノミと内丸ノミに関しての詳細はこちらから。
コテノミ
今では作る鍛冶屋さんも少なくなりましたが、
平待ちノミ、向待ちノミなどもあります。
ノミの形では面取、角打、シノギなどがあります。
裏も一枚裏、二枚裏、三枚裏、四枚裏と裏の枚数で種類があります。
その他にもいろいろあると思いますが、まずは叩き台として書きました。
ご意見などコメントいただけば内容に反映させて更新するかもしれませんので
よろしくお願いします。
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