キアシシギ

いつもはせわしなく歩いて採食するキアシシギが佇んでいました。どうしたのだろうと見ていると・・・。

口をあけてなんとなく苦しそうです。のどもふくらんでいます。



あれれ。



だいじょうぶ？



塊がでてきました。



こんな大きなペリットを吐きだしました。
ペリットとは食物中の不消化物（骨や羽毛）をかたまりにして吐き出すものです。
キアシシギではカニの甲羅などでしょうか？



落ちたところに水の輪ができました。



こんなものが胃にあったら気分わるいでしょうね。やっとさわやかな顔にもどり、元気に採食をはじめました。



この子はフラッグから北海道の風蓮湖にいたことがわかりました。
今年は東部太平洋岸に渡来するシギチの数がとても少ないように感じます。地震の影響でしょうか？

ユリカモメ成鳥

ユリカモメ成鳥は今夏羽にかわろうとしています。
成鳥の夏羽の特徴は頭部が黒頭巾をかぶったように真黒になることです。
また嘴と足はきれいな赤になり、真白な羽とでなかなかおしゃれです。

赤い嘴と足がきれいな成鳥ですが、まだ冬羽です。



夏羽にかわりつつあり、ごま塩あたまです。



黒頭巾をかぶった成鳥夏羽。



だんだんと黒くなるんですね。



翼の先端の小さい突起状の白い羽が小翼羽^{しょうよくう}です。
速度が遅くなって翼の揚力が足りなくなった際に広げて翼上面の気流を整えて揚力を維持できます。



長距離ランナーらしく翼はながいです。



ユリカモメ成鳥夏羽完成です。これからシベリアに渡って子育てです。元気にいってらっしゃい。

ユリカモメ第一回冬羽

昨年生まれのユリカモメ、まだまだ幼さが残っていて、とてもかわいいいですね。
第一回冬羽の特徴は中心部の尾羽の先が黒く、翼の雨覆に茶色の羽が残り、風切羽全体に黒い部分が残っていることです。
また嘴の先の黒い部分が大きく、嘴と足の色が赤より薄い色をしています。

翼の上部。



翼の裏。



翼の上部のほうが黒くみえます。



嘴と足の色が黄色です。



幼鳥たちは声をあげながら何回もダイブして体を洗っていました。



この子たちは真黒な黒頭巾にはならないでしょう。

ユリカモメ

そろそろシギチの季節かと干潟にいきましたが、全くみあたりませんでした。寒さのせいか、大地震のせいか、不安ですね。
百羽近くのユリカモメがいましたが、１羽だけお尻から尾にかけて油で汚れている子がいました。

「どうしてこんなになっちゃったの？」と懸命に汚れを落とそうとしています。



「このへんも汚れてとれないよ」



「こんなのはじめて！」



きれい好きのユリカモメにとっては耐えられません。



更に臭いもきついですし・・・。



「どうしらいいの？」と聞かれてしまいました。



幸い後少しで換羽しますから、次の新しい羽は汚さないようにしてくださいね！

まどろんで

セイタカシギが暖かい日差しの中でまどろんでいます。セイタカシギ、すべてを忘れさせてくれる不思議な魅力のある鳥。

長い足をたたんで・・・。



瞼の羽は白いので閉じるとめだちます。今年生まれの幼鳥。



アーモンド型の赤い目がかわいいです。翼の黒がひときはきれいな成鳥。



長～～い足は折り畳むとちょうど尾羽で隠れます。



安心しきった様子で・・・。



黒い羽は翼だけで腹部、尾羽は純白です。よくケレケレと鳴きなながら、飛び回ります。



再び静寂のなかで・・・。



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