「新橋こいち祭り」のゆかた美人コンテストに見とれていた最中、
iPhone 4で気になっていたHPをチェックする。
「本日7月23日1頭捕獲。明日24日の解体は午前9時より」
ツチクジラの捕獲・解体情報をリリースする南房和田浦の外房捕鯨(株)のHPだ。
前回の記事で紹介したように、今年は必ず和田浦へ足を運ぶと誓ったからには、
土曜日の解体は見学する絶好のチャンス。
(実は10日に行くつもりだったが、途中ガス欠であえなく断念しドジを踏む)
毎年欠かさず拝んできたゆかた美人に後ろ髪を引かれながら、
新橋オヤジでごった返すSL広場を後にして帰路についた。
じっくりとクジラ解体見学レポートを残したいが、
あまり時間をかけられないため写真レポートで御免!
※上の写真は和田漁港の市場ヨコにある公衆トイレ。捕鯨の町を象徴するツチクジラのイラストが目をひく。
港内の岸壁に係留されたツチクジラ。捕獲後およそ16時間海中で熟成させた後に解体する。
漁港の南端にあるクジラ解体作業場。家屋から伸びるワイヤーロープの先にクジラが繋がれていて、
緩やかなスロープを利用してウインチで引き上げる。
午前9時すぎ、いよいよ引き上げ作業が始まり、海中からクジラの巨体が姿を現す。
同時に水をかけて体の汚れや血を洗い流す。
解体前に必ずクジラの体長、胴体回りなど各部位を測定する。ツチクジラはいわゆる商業捕鯨だが、
調査専門の人が立会い、各部位のサンプルや歯、ヒレなどを採取していた。
この日のツチクジラの体長は9.5メートル。体重不明。
解体開始時間が9時と比較的遅かったため、親子連れなど多数の見学者が詰め掛けていた。
早い時には午前3時から暗闇の中でライトを照らして解体が始まる。
解体に使用する薙刀のような巨大包丁。脂が多くすぐに切れ味が落ちるのか、
各自が砥石(ヤスリ)を持参していて、何度も刃を研ぎながら包丁を入れていた。
縦に切れ目を入れ、皮と分厚い脂部の端に穴を開けてワイヤーロープをかけ、ウインチで
皮・脂部を一気に剥いでいく。バリバリバリという音が作業場に響く。
身肉は7~8枚下ろし(?)にし、皮同様にワイヤーで引っ張って骨から離す。解体中は、
予想していた血生臭さはほとんど感じない。見学していた女性や子供も目をそむけることもなく、
食い入るように作業を見つめていた。
奥は剥がされた皮・脂部。手前は分解された巨大な背骨から「中落ち」を削ぎ落としている様子。
脂部を整形する作業。30度を軽く超える炎天下の中、20数人の作業員が分担してテキパキと解体を進める。
四角く整形された脂部。脂質・皮質などの状態によって分類された脂部は、宮城県鮎川に運ばれ
鯨油などに加工されるという。
身肉を整形する作業。周囲をキレイに整形し、ひと塊3キロ~6キロの正肉ブロックにする。
削ぎ落とした切り落としは「ハギ」と呼ばれている。
解体作業はおよそ2時間で終了。肉はその場で小売してくれ、正肉はキロ2,600円。
ハギはキロ1,700円。小型クーラーや発泡スチロールを持参している人が多かった。
地元の加工業者は名物の「タレ」を作るため、この時期に一年分の正肉を仕入れるという。
樽一つにおよそ30~40キロの正肉が入っている。
この日解体されたツチクジラは、今シーズンの捕獲頭数でちょうど20頭目。
8月31日の漁期までに捕獲できるのは26頭までと決められているため、
28日現在で残すところあと6頭となった。
獲れたて新鮮な鯨肉の感動的な味は後日紹介するとして、
この時期限定の貴重な解体風景は一見の価値がある。
ぜひとも多くの人に見ていただきたい。
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「本日7月23日1頭捕獲。明日24日の解体は午前9時より」
ツチクジラの捕獲・解体情報をリリースする南房和田浦の外房捕鯨(株)のHPだ。
前回の記事で紹介したように、今年は必ず和田浦へ足を運ぶと誓ったからには、
土曜日の解体は見学する絶好のチャンス。
(実は10日に行くつもりだったが、途中ガス欠であえなく断念しドジを踏む)
毎年欠かさず拝んできたゆかた美人に後ろ髪を引かれながら、
新橋オヤジでごった返すSL広場を後にして帰路についた。
じっくりとクジラ解体見学レポートを残したいが、
あまり時間をかけられないため写真レポートで御免!
※上の写真は和田漁港の市場ヨコにある公衆トイレ。捕鯨の町を象徴するツチクジラのイラストが目をひく。
港内の岸壁に係留されたツチクジラ。捕獲後およそ16時間海中で熟成させた後に解体する。
漁港の南端にあるクジラ解体作業場。家屋から伸びるワイヤーロープの先にクジラが繋がれていて、
緩やかなスロープを利用してウインチで引き上げる。
午前9時すぎ、いよいよ引き上げ作業が始まり、海中からクジラの巨体が姿を現す。
同時に水をかけて体の汚れや血を洗い流す。
解体前に必ずクジラの体長、胴体回りなど各部位を測定する。ツチクジラはいわゆる商業捕鯨だが、
調査専門の人が立会い、各部位のサンプルや歯、ヒレなどを採取していた。
この日のツチクジラの体長は9.5メートル。体重不明。
解体開始時間が9時と比較的遅かったため、親子連れなど多数の見学者が詰め掛けていた。
早い時には午前3時から暗闇の中でライトを照らして解体が始まる。
解体に使用する薙刀のような巨大包丁。脂が多くすぐに切れ味が落ちるのか、
各自が砥石(ヤスリ)を持参していて、何度も刃を研ぎながら包丁を入れていた。
縦に切れ目を入れ、皮と分厚い脂部の端に穴を開けてワイヤーロープをかけ、ウインチで
皮・脂部を一気に剥いでいく。バリバリバリという音が作業場に響く。
身肉は7~8枚下ろし(?)にし、皮同様にワイヤーで引っ張って骨から離す。解体中は、
予想していた血生臭さはほとんど感じない。見学していた女性や子供も目をそむけることもなく、
食い入るように作業を見つめていた。
奥は剥がされた皮・脂部。手前は分解された巨大な背骨から「中落ち」を削ぎ落としている様子。
脂部を整形する作業。30度を軽く超える炎天下の中、20数人の作業員が分担してテキパキと解体を進める。
四角く整形された脂部。脂質・皮質などの状態によって分類された脂部は、宮城県鮎川に運ばれ
鯨油などに加工されるという。
身肉を整形する作業。周囲をキレイに整形し、ひと塊3キロ~6キロの正肉ブロックにする。
削ぎ落とした切り落としは「ハギ」と呼ばれている。
解体作業はおよそ2時間で終了。肉はその場で小売してくれ、正肉はキロ2,600円。
ハギはキロ1,700円。小型クーラーや発泡スチロールを持参している人が多かった。
地元の加工業者は名物の「タレ」を作るため、この時期に一年分の正肉を仕入れるという。
樽一つにおよそ30~40キロの正肉が入っている。
この日解体されたツチクジラは、今シーズンの捕獲頭数でちょうど20頭目。
8月31日の漁期までに捕獲できるのは26頭までと決められているため、
28日現在で残すところあと6頭となった。
獲れたて新鮮な鯨肉の感動的な味は後日紹介するとして、
この時期限定の貴重な解体風景は一見の価値がある。
ぜひとも多くの人に見ていただきたい。
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ツチクジラの解体風景はローカルニュースで何度も見たことがありますが、これほど詳しい紹介は初めてです。有難うございます。
捕獲は順調に進んで、残すところ、あと6頭ですか。例のイルカ映画「ザ・コーヴ」を観て、ブログにも書きましたが、僅かに許された商業捕鯨を守りたいですね!
コメントありがとうございます。
このところブログにお邪魔できずに申し訳ないです。
クジラ解体の雰囲気がお伝えできたでしようか?
無理してでも見学に行く価値があり行ってよかったです。
日本の捕鯨文化を肌で実感しました。
何十年振りに本当に美味いクジラを食べることができ感動です。
そして出来ればゆかた美人も見ておきたかったなあ。
コメントありがとうございます。
解体はなかなか見られませんから、多くの人は知らないでしょうね。ホント観る価値があると思います。そう言えば今年のゆかた美人も粒揃いだったな~。