釣の棲家

終の棲家を求め千葉へ移住。旬の魚をすわぶるために迷釣する房総釣行記。

禁漁間近に大型フグ乱舞! 釣りに行こう!

2011年04月26日 13時29分36秒 | 外房

               東日本大震災に被災された皆さまに
               衷心より深くお見舞い申し上げます。


2月28日にブログをアップして以来、およそ2カ月振りの更新になる。
震災の2週間後には、お見舞いを兼ねて大原へ午前・午後の通し船に乗った。釣行記を書く気力が湧かず、拙ブログもそのままになってしまった。
釣りブロガー仲間の皆さんに義理を欠いてしまい誠に申し訳なく思う。

先週23日は、仲間に声をかけフグ・ヒラメのリレー釣りを行う計画だった。
船宿が景気づけばと8人を集めて大原へ乗り込んだが、
南風の強風によるシケであえなく出船中止。

翌24日は釣客一人でフグに出船すると聞き、
仲間に同行を募ったがいずれも予定があり、
結局、自分ひとりで二日連続、大原港・孝栄丸に向かった。

先週から中型主体に30センチ超えの大型フグが多数混じっているというのに、釣り人はその後増えることなく、先客の常連さんが右舷トモに、
自分が右舷ミヨシに釣り座を構え、5時過ぎに港を後にした。



大型フグで賑うポイントは、大原南沖の水深35メートル前後の砂地帯と聞いたが、前日のシケで3~4メートルのウネリが残る海を目指した先は、定番の太東沖。先行していた僚船の船影が近づいてくると

「いい型がポンポン上がっているようですからね。
 着いたらすぐに仕掛けを下ろせるようにしといて下さいよ~」

のアナウンス。はやる気持ちを抑えながら、
たっぷりのアオヤギをカットウ針にエサ付けする。

ポイント到着後、「ハイ、どうぞ」の合図で即投入。
水深は20メートル前後だが、ウネリで仕掛けの上下が激しく、
竿の上げ下げによって仕掛けを底に安定させるようにする。

すると、投入後30秒ほどでフグからの魚信が訪れた。
すかさずギュッと合わせれば、ズシリとした重々しい抵抗感が手元まで伝わる。急いでゴリ巻きし、止めの合わせをギュンと食らわすと…、
あろうことか「プツン」の音が頭の中を駆け巡ると同時に、
竿先から仕掛けの重さごとテンションが一気に消え失せた。



まさかの想定外の出来事に茫然自失し、
急いで仕掛けを回収するとリーダーが途中で切れていたのだ。
おそらくキズがあり、30センチ超のフグの重さと合わせでプッツンしたに違いない。事前にリーダー部をしっかり点検しなかったミスとはいえ(想定内)、
フグ釣りでは過去に記憶にないアクシデントに出鼻をくじかれてしまった。

仕切りなおし再スタートしてからは、
ウワサ通りの良型フグが頻繁に顔を見せる。
最低でも18センチ、レギュラーサイズは23~24センチ。



それもウネリの中で確かなアタリを出してエサに喰らいつき、
たっぷりの重量感を伴って竿先を絞り込むから、
かつて経験したことがないほどの大原カットウ釣りの醍醐味を堪能できる。

良型フグ10数匹でタルの中の水面が見えなくなり、
やがてタルの中でフグの層が厚くなるにつれて、
投入したフグは海水まで辿りつけず、
フグの上で胴上げ状態でパクパクしているのである。
定量束超えした時でさえ、こんな光景は見たことがない。



数、型ともに十分満足のいく釣果が上がった10時過ぎ、
太東沖よりもさらに大型が期待できる大原南沖へと移動した。
この時点で1.5キロ級を頭にイシガレイ3枚とガンゾウビラメ1枚、
引きを楽しませてくれたウマヅラハギ9枚。
外道が多くてショウサイフグのカウントが混乱したが
65匹前後がタルの中を黒く染めていた。



大型フグ狙いのポイントは、大原港の南に連なる険しい崖が見える真沖。
水深は36メートルあり、

「ココは40センチ級も混じりますから、
 いつもより大きめにアワセて下さいよ~」

と船頭は期待感を盛り上げる。
朝イチでこのポイントを狙った僚船は型を見た程度だったようで、
いま攻めているのは自船だけ。ラストに賭けた船頭の狙いが伺える。



その答えは裏切ることなく、すぐに竿先に現れた。
深場からの魚信とは思えないほど明確なアタリが到来。
ギュイ~ンと強く大きめに合わせると、
竿先が持ち上がらないほどの重量感に襲われ、
続いてゴンゴンゴンと暴れる魚体反応に見舞われる。

36メートルを巻き上げるのも、ひと苦労。
徐々に膨らんでいくフグの重さで、リールを巻く手は何度も止められる。
ようやく上げって来たのは、抜き上げるのも躊躇ってしまう
堂々32センチのデカフグだった。
水圧で肛門から腸が飛び出した様は、浅場では見られない特徴だ。



その後もポツリ、ポツリとアタリが訪れ、
デカフグの強烈な引きを味わうことが出来た。
わずか45分ほどの短い時間だったが、
仕留めた7匹の大物はいずれも30センチ前後のデカフグだった。

僚船・鈴栄丸では竿頭57匹で9.7キロの重量があったそうだが、
帰宅して重さを計ってみると、71匹でおよそ5.5キロ。
デカ頭と内臓を処理した“棒身”でこの重量だから、
処理前の重さは2~2.5倍はあったのではないだろうか。



大原のフグ、そしてヒラメは、産卵期に合わせて資源保護のため
4月いっぱいで禁漁となる。震災による風評被害を吹き飛ばすように
突如現われたデカフグに出会えるのもあと4日。

フグが応援してくれる大原へ、釣りに行こう!


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
takajinxeさんへ (fu-goo-log)
2011-04-26 15:20:53
お久しぶり!
釣行記がフリーズしていたので、どうしたのだろう?と案じていました(^^;;)
「竿先が持ち上がらないほどの重量感」とは、堪らないですね!
禁漁まで僅かですが、湾フグの不調を見るにつけ、羨ましいです(^^)
返信する
fu-goo-logさんへ (管理人)
2011-04-26 15:26:55
fu-goo-logさん

早速コメントを頂きありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。

もやもや気分を吹き飛ばす釣りができ満足しています。
湾フグはどうしちゃったんでしょうね。
白子シーズンに期待でしょうか。
ご健闘をお祈りしています。

返信する
Unknown (たー坊)
2011-04-26 17:59:08
お久しぶりです。
臨場感あるデカフグの記事、堪能させていただきました。
横浜方面のものにとっては、うらやましい限りです。
暫く、フグ食べてないなぁ~(笑)
返信する
たー坊さんへ (管理人)
2011-04-26 18:17:10
たー坊さん

コメントありがとうございます。
ご無沙汰してしまいスンマセン。

デカフグばかり思う存分堪能し、大満足です。
名残のフグの味は、また格別でした。

湾フグ、白子フグに期待しましょう。
返信する
Unknown (りんりんパパ)
2011-04-27 12:00:18
たかじんさん、
ごぶさたで~す。
おいちゃん行ってたんだ。
最後の最後に大きいのが釣れ始めましたね。
一昨日も50尾位で定量なみの盛りになったって聞きました。
オイラも行きたいんだけど他の予定あるから大原は10月までお預けかな。

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りんりんパパさんへ (管理人)
2011-04-27 12:34:18
りんパパ

コメントありがとうございます。
お久でゴザイマス。

先日もフグハンターが乗ってたね。
デカフグは釣り応えがあるよ。
このままいけば、10月の解禁当初は大型連発が期待できそう。
そんときゃ、行きましょう。
返信する
素晴らしい! (まるかつ)
2011-04-27 17:08:37
禁漁間際に大型の乱舞、たっぷりとガツンを堪能されたようですね。
この所荒れた週末続きでしたが、久々にスッキリした記事に出会いました。
フグの釣果をkg単位で話すのは刺激的であります!
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おぉ~!! (マルッチPP)
2011-04-27 20:17:18
たかじんさん お久しぶりっす(^^)
フグ5kgっすかぁ~ 写真で見るのもすごいですが
食べガイありそうですねぇ~!!
震災に合った港が 少しずつ復旧し始めており
皆でお邪魔して盛り上げたいもんですね(^^)!
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まるかつさんへ (管理人)
2011-04-28 13:18:10
まかつさん

コメントありがとうございます。
フグを計量したのは初めてですが、いやいやかなりの重さです。
これで2キロ身肉を食したら…、やはり当たってしまうんでしょうか。
返信する
マルッチPPさんへ (管理人)
2011-04-28 13:22:58
マルッチPPさん

コメントありがとうございます。
半分ほどお裾分けしたんですが、デカいだけあって、
テッサなら5匹あれば大皿一皿できちゃいます。
この連休はどの港も活況で賑えばよいですね。
返信する