海面に浮上してきたのは、待望の本命ながら幼い小オニ。
船頭のニガ虫を噛み潰したような笑顔で差し出す網に楽々おさまった。
「一月間のご無沙汰です。タモ大きい広しです」
ブログを一カ月も更新せずに、のっけから親父ギャグで面目ない。
久しぶりの釣行は、期待の新人・池ちゃんと30日、
御宿港・國丸からスルメ&鬼カサゴのリレー釣りに出かけた。
港集合は3時半のサマータイム。
前夜の酒が抜け切らない我々2人を除き、同船した3人の釣り人は
いずれも還暦を越えたベテランで、かくしゃくとしてヤル気満々だ。
きれいな朝焼けの中を南下することおよそ40分、
勝浦沖の水深170メートルのポイントでスタートとなった。
フラッシャーでアジ・サバを釣ってもいいし、
初めからスルメ狙いに徹してもよく、釣り人の裁量に任されている。
池ちゃんは5月のヤリイカデビューに続いて、スルメも國丸で初体験。
左舷大ドモに陣取らせ、左右を気にすることなくノビノビと釣ってもらった。
ヤリイカとは違うアクティブな誘いを知ってもらうため
彼の竿でレクチャーすると、3シャクリ目にズドンと重量が増した。
残念ながら追い乗りはなく、竿を渡してその重さを体感してもらう。
オモリ150号で1杯でもスルメの重さはかなりのもの。
まだまだ、ぎこちない動作で仕掛けを手繰り上げ、
ビール瓶サイズのデカスルメを手にして目を丸くする。
池ちゃんの初物を見届けてようやく自分の釣りに取り掛かる。
仕掛けは、筋肉痛に配慮して直結10本に止めた。
実際、いまも左肩と背筋に違和感が残っており、
かつてのようにシャカシャカとシャクリ続けるのはしんどいのだ。
1投目から幸先よく乗りが訪れたが、追い乗りはない。
3投連続で乗せたものの、いずれも単発。すべて型揃いなのが救いだ。
船頭曰く、底潮が流れていなく、ベタ底にわずかな反応があるだけだという。
前日はうるさいほど邪魔したというサバの姿は少なく、
代わりに良型のアジがフラッシャー仕掛けに鈴なりに上がっていた。
池ちゃんには、お土産用にアジ・サバを釣るようにアドバイスしたが、
なぜか彼にはサバばかり掛かっていた。
結局、前半のスルメは4点掛けが最高で盛り上がりに欠け11杯で終了。
小雨まじりの天候だったため、お楽しみの船上干しも作ることができなかった。
後半戦のオニ釣りは、開始間もなく微細なアタリがあり、
無事にハリ掛かりさせたが手応えは乳児レベル。
タマを使うのも照れるサイズで、冒頭のシーンとなる。
その後は水深120メートル前後を小まめに潮周りし、
実績のあるポイントを攻めるものの、アタリは遠い。
たまに上がってくる本命も、船長が嘆くほど小型のリリースサイズが多い。
10時を過ぎ、沖上がりまで1時間を切った頃、
1尾目より少し成長した30センチ級の幼児サイズをゲット。
型は不本意ながらようやく両目を開けることができた。
この時点で船中では、約1人を除いて1~2尾の本命を手にしていた。
その一人となった池ちゃんは根掛かりに苦しんでいたが、
教えたとおり底を取り直し、マメな誘いを繰り返している。
そして、ギブアップ寸前の終了間際、ふとトモを振り向くと、
なにやら慎重に竿を抱え、真剣に竿先を凝視する池ちゃんの姿があった。
すでにテンビンまで巻き上げていたようで
半ば強張った表情で仕掛けをたぐり寄せている。
海面から顔をのぞかせたのは、まずまずの型のオニカサゴ。
船長は気づいていなく、池ちゃんは強引に抜き上げようとしている。
前回釣行での良型スーパー・ユメカサゴの悪夢が脳裏を横切ったが、
駆けつける間もなくヒョイと抜き上げてしまった。
「ありゃ~、知らない間に釣っちゃったおぅ~。へへへ」
操舵室からあわてて下りてきた船頭もニガ笑いするしかない。
池ちゃん初のオニカサゴは40センチ弱の立派な赤オニ。
心なしかいつもより赤く、怒っているように見えたのは、
気のせいかもしれない。
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船頭のニガ虫を噛み潰したような笑顔で差し出す網に楽々おさまった。
「一月間のご無沙汰です。タモ大きい広しです」
ブログを一カ月も更新せずに、のっけから親父ギャグで面目ない。
久しぶりの釣行は、期待の新人・池ちゃんと30日、
御宿港・國丸からスルメ&鬼カサゴのリレー釣りに出かけた。
港集合は3時半のサマータイム。
前夜の酒が抜け切らない我々2人を除き、同船した3人の釣り人は
いずれも還暦を越えたベテランで、かくしゃくとしてヤル気満々だ。
きれいな朝焼けの中を南下することおよそ40分、
勝浦沖の水深170メートルのポイントでスタートとなった。
フラッシャーでアジ・サバを釣ってもいいし、
初めからスルメ狙いに徹してもよく、釣り人の裁量に任されている。
池ちゃんは5月のヤリイカデビューに続いて、スルメも國丸で初体験。
左舷大ドモに陣取らせ、左右を気にすることなくノビノビと釣ってもらった。
ヤリイカとは違うアクティブな誘いを知ってもらうため
彼の竿でレクチャーすると、3シャクリ目にズドンと重量が増した。
残念ながら追い乗りはなく、竿を渡してその重さを体感してもらう。
オモリ150号で1杯でもスルメの重さはかなりのもの。
まだまだ、ぎこちない動作で仕掛けを手繰り上げ、
ビール瓶サイズのデカスルメを手にして目を丸くする。
池ちゃんの初物を見届けてようやく自分の釣りに取り掛かる。
仕掛けは、筋肉痛に配慮して直結10本に止めた。
実際、いまも左肩と背筋に違和感が残っており、
かつてのようにシャカシャカとシャクリ続けるのはしんどいのだ。
1投目から幸先よく乗りが訪れたが、追い乗りはない。
3投連続で乗せたものの、いずれも単発。すべて型揃いなのが救いだ。
船頭曰く、底潮が流れていなく、ベタ底にわずかな反応があるだけだという。
前日はうるさいほど邪魔したというサバの姿は少なく、
代わりに良型のアジがフラッシャー仕掛けに鈴なりに上がっていた。
池ちゃんには、お土産用にアジ・サバを釣るようにアドバイスしたが、
なぜか彼にはサバばかり掛かっていた。
結局、前半のスルメは4点掛けが最高で盛り上がりに欠け11杯で終了。
小雨まじりの天候だったため、お楽しみの船上干しも作ることができなかった。
後半戦のオニ釣りは、開始間もなく微細なアタリがあり、
無事にハリ掛かりさせたが手応えは乳児レベル。
タマを使うのも照れるサイズで、冒頭のシーンとなる。
その後は水深120メートル前後を小まめに潮周りし、
実績のあるポイントを攻めるものの、アタリは遠い。
たまに上がってくる本命も、船長が嘆くほど小型のリリースサイズが多い。
10時を過ぎ、沖上がりまで1時間を切った頃、
1尾目より少し成長した30センチ級の幼児サイズをゲット。
型は不本意ながらようやく両目を開けることができた。
この時点で船中では、約1人を除いて1~2尾の本命を手にしていた。
その一人となった池ちゃんは根掛かりに苦しんでいたが、
教えたとおり底を取り直し、マメな誘いを繰り返している。
そして、ギブアップ寸前の終了間際、ふとトモを振り向くと、
なにやら慎重に竿を抱え、真剣に竿先を凝視する池ちゃんの姿があった。
すでにテンビンまで巻き上げていたようで
半ば強張った表情で仕掛けをたぐり寄せている。
海面から顔をのぞかせたのは、まずまずの型のオニカサゴ。
船長は気づいていなく、池ちゃんは強引に抜き上げようとしている。
前回釣行での良型スーパー・ユメカサゴの悪夢が脳裏を横切ったが、
駆けつける間もなくヒョイと抜き上げてしまった。
「ありゃ~、知らない間に釣っちゃったおぅ~。へへへ」
操舵室からあわてて下りてきた船頭もニガ笑いするしかない。
池ちゃん初のオニカサゴは40センチ弱の立派な赤オニ。
心なしかいつもより赤く、怒っているように見えたのは、
気のせいかもしれない。
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チビオニは是非塩ラーメンでとことんエキスを吸い出してはいかがでしょう?
たまの更新にもかかわらず、コメントありがとうございます。
オニ塩ラーメンとは魅力的ですね。
寂しい釣果に気力も薄れ、丸ごと煮てしまいました。
次の機会にはぜひ試してみたいもんです。
玉大きいヒロを交えて会って以来のご無沙汰ですね。
サイズでは期待のホープさんに負かされちゃったようで((((;゜Д゜))))
美味い鬼を食べたらますます嵌りますね。
コメントありがとうございます。
タマ大きいヒロだろ、オマエのフレーズ知ってるの?
不釣続きで参っております。
コメント、遅くなりました。釣りもセンテンスもtakajinxe節は面白いので、沈黙は程ほどに願います(^^)。
ところで、ヒロって、例のヒロちゃんのことですよね。フグとイカ釣りの凄いヒロちゃん、どうしてるんだろうか?(^^;;)
いつもコメントありがとうございます。
過分のお褒めの言葉、恐縮です。
貧果のネタ不足で困っております。
H名人のヒロ君、夏の書き入れ時で忙しいんでしょうか?