九十九里の仇を、鹿島灘で。
10月1日解禁の外房ヒラメ釣行で苦渋を嘗めさせられた仇を、
11月1日解禁の鹿島灘で果たすため、
横芝のご隠居とムラさんの3人で出かけた。
ここ1カ月ほど、飯岡のヒラメ船の釣果は凄まじく、
連日のように「トップ7、8枚絶好調!」とweb上を賑わしており、
鹿島沖解禁はいやがうえにも期待が高まる。
解禁を待ちわびた30名以上の釣り人が19トンの大型船に乗船した
船宿は波崎港・信栄丸。解禁日とあって2艘出しの盛況で、
我々は19トンの大型船に乗ったが、それでも34、5名の釣り人が乗船し、
ミヨシの先端からスパンカの下まで、両舷いっぱいに竿を林立させていた。
片貝漁港から仕入れたイワシ600匹を船に積み込む
暗闇の中でおよそ600匹のイワシを積み込み、5時30分過ぎに出船。
航程1時間ほどで鹿島沖のポイントに到着した。
天気、海況ともに良好に恵まれ、水深45メートルの漁礁まわりからスタート。
イワシは15、6センチの中羽サイズで申し分なく、
丁寧にエサづけし80号のオモリとともに海中に送り出した。
初めは風を右舷で受ける横流しで、左舷胴間に陣取った我々の道糸は
船下へどんどん潜り込んでいくが、ここはチャンスとばかり
道糸を出しすぎないよう慎重に底を取り直して棚をキープしていると、
「ググ、グ~」の後に「グ、グ、グ、グッ~」と竿先が海中に引き込まれた。
すわっ、初っ端から本命ヒット!
流石は解禁ヒラメと興奮気味に竿を立てると
3.3メートルの真鯛竿が想像以上に曲がり、
2度目の竿立ではさらに海中に引きずり込まれ…、
活きエサは手ごろな中羽サイズのイワシが揃い、期待が高まる
そこからビクとも動かない痛恨の根掛かりに見舞われた。
この時、右隣のムラさんをはじめ左舷の1/4ほどの人が根掛かりしたようだった。
その後すぐにミヨシ、トモ寄りでバタバタと本命が顔を見せ始めたものの
30センチ前後の小ソゲクラスが多かった。
それでもヒラメはヒラメ。アタリのない我々にはどれも眩しく見えた。
一人、二人と片目を開けていき、焦る我々3人の中で先陣を切ったのは、
片貝でも好釣だった横芝のご隠居さま。
戦中生まれとは思えないほどの逞しい腕で、
バットの先からひん曲がった短竿ゲームロッドを支え、
ニコリと微笑みながら楽しそうにリールを巻いている。
仲乗りを務める船頭の息子に掬ってもらったのは、1.5キロ級の立派なヒラメだった。
さて、困った。このままでは九十九里の二の舞になる。
ハリス80センチ、捨て糸45センチの仕掛けで、
タナも低めに取ったり、1メートル上げたりとレンジを変えては誘っている。
開始から3時間近く経ったが、これまでアタリらしき魚信はなく、
竿を上げるたびに、まだまだ余裕しゃくしゃくのイワシが戻ってくる。
この時点で、船中では4、50枚のヒラメが揚がっているというのに。
やがて無風状態になり、同時に潮も流れなくなった。
海面もまったりとした湖に近い状態となり、
道糸がほとんど真下に立つ状態になってしまった。
ここで船頭は、エンジン流し気味のピンポイント狙いへと変更を告げた。
漁礁の真上を狙うため、根掛かりはさらにキツくなる。
「はい、どうぞ」のアナウンスで投入。
オモリ着低後、すぐに50センチ以上タナを切る。
ここで油断した何人かの竿はすぐに底に捕まり、
あえなく根係りに陥ってしまったようだ。
それほど根のキツい漁礁ではあるが、
居着きのヒラメのアタリが期待できるポイントなのだろう。
1.6キロの肉厚のグルメサイズが上がり、九十九里のリベンジを果たすことができた
オモリが根に引っ張られる紛らわしいアタリをかわした次の瞬間、
ついに待望久しいヒラメからの嬉しい魚信がやってきた。
「グッグッグ」と小刻みなアタリが連続して手元に伝わり、
いったん静かになった後、すぐに大きな引き込みが到来。
と同時に、ゆっくりと大きく竿を立てれば、
「ギュン、ギュン」と底に戻ろうとする確かな生体反応に思わず頬が緩んだ。
「やったね。リベンジ達成」
ご隠居とムラさんの祝福コールに迎えられて上がってきたのは
1.6キロのグルメサイズ。根魚釣りでは外道として4枚釣っているが、
ヒラメ狙いでは今年3度目でやっと本命として出会うことができた。
釣果は0~7匹。船中92匹のヒラメが揃い、記憶に残る解禁釣行になった(photo by 信栄丸)
その後もピンポイント攻撃が功を奏し、
船頭と仲乗りがタモを手に船上を右往左往する、まさに解禁旋風が吹き荒れた。
ご隠居はソゲ2枚と2.2キロの良型を追釣し、自分は1.5キロを上げて2枚目。
それまでなりを潜めていたムラさんも超特大サイズのアイナメを仕留めたのを皮切りに、
小ソゲながら怒涛の5連荘を達成したのだった。
ムラさんがゲットしたアイナメは軽く50センチ越えの超大型で、まさに一升瓶サイズ
600匹のイワシのエサ切れとともに正午に沖上がり。
終わってみれば船中92匹の大漁となり、
かつて九十九里で体験した伝説の「100枚釣行」を再び経験することができ
解禁日ならではのヒラメ釣りとなった。
ちなみに解禁後の信栄丸の釣果を見てみると
3日は一人平均4匹。4日は船中81匹。
本日5日は、解禁日の1/3の人数(11人)で90匹を水揚げしている。
その他の釣行記は、こちらへ。
11月1日は、広い鹿島灘のうち約1/3のエリアが解禁となっただけで、
12月1日には、残り2/3の区域が全面解禁となる。
柳の下のドジョウならず、漁礁の上のヒラメ狙いで
すでにご隠居らは予約を入れているという。
にほんブログ村
17トンの第二信栄丸と仲良く帰港。別船も0~6匹と好釣だった。右後ろの塔はウオッセ21の銚子ポートタワー
朱色の斜張橋が美しい銚子大橋
10月1日解禁の外房ヒラメ釣行で苦渋を嘗めさせられた仇を、
11月1日解禁の鹿島灘で果たすため、
横芝のご隠居とムラさんの3人で出かけた。
ここ1カ月ほど、飯岡のヒラメ船の釣果は凄まじく、
連日のように「トップ7、8枚絶好調!」とweb上を賑わしており、
鹿島沖解禁はいやがうえにも期待が高まる。
解禁を待ちわびた30名以上の釣り人が19トンの大型船に乗船した
船宿は波崎港・信栄丸。解禁日とあって2艘出しの盛況で、
我々は19トンの大型船に乗ったが、それでも34、5名の釣り人が乗船し、
ミヨシの先端からスパンカの下まで、両舷いっぱいに竿を林立させていた。
片貝漁港から仕入れたイワシ600匹を船に積み込む
暗闇の中でおよそ600匹のイワシを積み込み、5時30分過ぎに出船。
航程1時間ほどで鹿島沖のポイントに到着した。
天気、海況ともに良好に恵まれ、水深45メートルの漁礁まわりからスタート。
イワシは15、6センチの中羽サイズで申し分なく、
丁寧にエサづけし80号のオモリとともに海中に送り出した。
初めは風を右舷で受ける横流しで、左舷胴間に陣取った我々の道糸は
船下へどんどん潜り込んでいくが、ここはチャンスとばかり
道糸を出しすぎないよう慎重に底を取り直して棚をキープしていると、
「ググ、グ~」の後に「グ、グ、グ、グッ~」と竿先が海中に引き込まれた。
すわっ、初っ端から本命ヒット!
流石は解禁ヒラメと興奮気味に竿を立てると
3.3メートルの真鯛竿が想像以上に曲がり、
2度目の竿立ではさらに海中に引きずり込まれ…、
活きエサは手ごろな中羽サイズのイワシが揃い、期待が高まる
そこからビクとも動かない痛恨の根掛かりに見舞われた。
この時、右隣のムラさんをはじめ左舷の1/4ほどの人が根掛かりしたようだった。
その後すぐにミヨシ、トモ寄りでバタバタと本命が顔を見せ始めたものの
30センチ前後の小ソゲクラスが多かった。
それでもヒラメはヒラメ。アタリのない我々にはどれも眩しく見えた。
一人、二人と片目を開けていき、焦る我々3人の中で先陣を切ったのは、
片貝でも好釣だった横芝のご隠居さま。
戦中生まれとは思えないほどの逞しい腕で、
バットの先からひん曲がった短竿ゲームロッドを支え、
ニコリと微笑みながら楽しそうにリールを巻いている。
仲乗りを務める船頭の息子に掬ってもらったのは、1.5キロ級の立派なヒラメだった。
さて、困った。このままでは九十九里の二の舞になる。
ハリス80センチ、捨て糸45センチの仕掛けで、
タナも低めに取ったり、1メートル上げたりとレンジを変えては誘っている。
開始から3時間近く経ったが、これまでアタリらしき魚信はなく、
竿を上げるたびに、まだまだ余裕しゃくしゃくのイワシが戻ってくる。
この時点で、船中では4、50枚のヒラメが揚がっているというのに。
やがて無風状態になり、同時に潮も流れなくなった。
海面もまったりとした湖に近い状態となり、
道糸がほとんど真下に立つ状態になってしまった。
ここで船頭は、エンジン流し気味のピンポイント狙いへと変更を告げた。
漁礁の真上を狙うため、根掛かりはさらにキツくなる。
「はい、どうぞ」のアナウンスで投入。
オモリ着低後、すぐに50センチ以上タナを切る。
ここで油断した何人かの竿はすぐに底に捕まり、
あえなく根係りに陥ってしまったようだ。
それほど根のキツい漁礁ではあるが、
居着きのヒラメのアタリが期待できるポイントなのだろう。
1.6キロの肉厚のグルメサイズが上がり、九十九里のリベンジを果たすことができた
オモリが根に引っ張られる紛らわしいアタリをかわした次の瞬間、
ついに待望久しいヒラメからの嬉しい魚信がやってきた。
「グッグッグ」と小刻みなアタリが連続して手元に伝わり、
いったん静かになった後、すぐに大きな引き込みが到来。
と同時に、ゆっくりと大きく竿を立てれば、
「ギュン、ギュン」と底に戻ろうとする確かな生体反応に思わず頬が緩んだ。
「やったね。リベンジ達成」
ご隠居とムラさんの祝福コールに迎えられて上がってきたのは
1.6キロのグルメサイズ。根魚釣りでは外道として4枚釣っているが、
ヒラメ狙いでは今年3度目でやっと本命として出会うことができた。
釣果は0~7匹。船中92匹のヒラメが揃い、記憶に残る解禁釣行になった(photo by 信栄丸)
その後もピンポイント攻撃が功を奏し、
船頭と仲乗りがタモを手に船上を右往左往する、まさに解禁旋風が吹き荒れた。
ご隠居はソゲ2枚と2.2キロの良型を追釣し、自分は1.5キロを上げて2枚目。
それまでなりを潜めていたムラさんも超特大サイズのアイナメを仕留めたのを皮切りに、
小ソゲながら怒涛の5連荘を達成したのだった。
ムラさんがゲットしたアイナメは軽く50センチ越えの超大型で、まさに一升瓶サイズ
600匹のイワシのエサ切れとともに正午に沖上がり。
終わってみれば船中92匹の大漁となり、
かつて九十九里で体験した伝説の「100枚釣行」を再び経験することができ
解禁日ならではのヒラメ釣りとなった。
ちなみに解禁後の信栄丸の釣果を見てみると
3日は一人平均4匹。4日は船中81匹。
本日5日は、解禁日の1/3の人数(11人)で90匹を水揚げしている。
その他の釣行記は、こちらへ。
11月1日は、広い鹿島灘のうち約1/3のエリアが解禁となっただけで、
12月1日には、残り2/3の区域が全面解禁となる。
柳の下のドジョウならず、漁礁の上のヒラメ狙いで
すでにご隠居らは予約を入れているという。
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17トンの第二信栄丸と仲良く帰港。別船も0~6匹と好釣だった。右後ろの塔はウオッセ21の銚子ポートタワー
朱色の斜張橋が美しい銚子大橋
コメントありがとうございます。
良い日に乗船されましたね。
しかし、ビギナーが貸し竿でツ抜けはスゴすぎます。
僕の友人も似たようなことがあり、
ヒラメ釣りをナメちゃって、
その後ヒラメ8連続オデコをくらってしまいました。(笑)
今後ともよろしくお願いいたします。
私も信栄丸さんはよく利用していますが
大型船ということもあって、初心者を
連れての釣行にも良いですね~
>本日5日は、解禁日の1/3の人数(11人)で90匹を・・・
ちょうどこの日乗船してましたよ!
沖釣りデビューの同僚が貸し竿で”ツ抜け”
というトンデモないラッキーデーでした
今後も旬の釣り物など、参考にさせて
いただきますのでよろしくお願いします
コメントありがとうございます。
解禁日の満員は避けられませんね。
当日は潮が緩かったため、あまりオマツリに
悩まされなかったのが幸いです。
今年はアカムツに嫌われました。
信栄丸さんでも近々フグを始めるようです。
型モノがあがるようだっら、要チェックですね。
信栄丸さんはアカムツでお世話になりイイ船宿だったと思います♪
しかし・・・凄い混雑ぶりですね(汗)
潮かっ飛んでたらオマツリひどそうですね^^;
コメントありがとうございます。
連日とんでもない数のヒラメが揚がっていますからね。
ハンパなく魚影は濃さそうです。
これから寒ビラメのシーズン。
ますます美味しくなりますから、
酔いどれ釣師には、たまりません。
食べごろの良いサイズじゃないですか。
自分の定宿は自分が乗った翌日に100枚達成してました。
全面解禁したら今以上に大フィーバーしそうな予感がしますね。
まだ12月の予定立ててないんですが今から楽しみです。