釣の棲家

終の棲家を求め千葉へ移住。旬の魚をすわぶるために迷釣する房総釣行記。

その1 2009年元旦釣行

2009年01月15日 16時10分57秒 | 内房
2009年元旦、今年も恒例の元旦初釣りに行ってきた。
写真は、房総半島・富浦町大房岬から昇る初日の出。
右舷1番の釣り人のシルエットを拝借し携帯ショットした。



乗船したのは安房勝山漁港の新盛丸。正月に相応しい真鯛狙いである。
あまり好きではないコマセ釣りだが、元日に出船しているのはこの漁港ぐらいだから、
贅沢は言っていられない。
何も元日に釣りに行かなくても…、と思うのは釣りをしない人の難癖で、
船上から初日の出を拝めるだけで幸せなのだ。おまけに美しい富士山を
望むことができれば申し分ない。さらに、まぐれでもいいから正月にお目出たい
真鯛をゲットできれば、釣り師としてこんな理想的な新年のスタートはないのである。

そんな同じ初夢を抱いた元日の釣りバカは13人。出船前にイカ船の釣り人と
ともに全員でお神酒を頂いて今年一年の安全釣行を祈念し、釣り場に向かった。
2009年の第一投を下ろしたのは、大房岬沖の水深およそ75m。風が少し吹いているが、
元日に乗船する釣り師には全く支障がない。

そんなことなどお構いなく、誰もが魚信を待つより、初日の出を待っている。
やがて、房総の山々の稜線を描き立てていたオレンジ色のグラデーションの
一点が眩しく輝いた瞬間、2009年初の太陽が東京湾に顔をのぞかせた。
西の彼方に目を移せば、伊豆半島から突き抜けるように富士山のシルエットが
どっしりと浮かび上がっている。

左舷1番に陣取った私はご来光を背中に浴び、糸を垂らす竿先に雪化粧を
纏った富士山を望むことができた。これで初夢の2/3は叶えられた。
日本人として、日本の正しいお正月を迎えることができたわけだ。
一富士、二初日の出、三真鯛……。

さて、残り1/3の初夢はと言うと…、これが新春大当たりとなった。
0.8㎏の小ぶりながら船中第一号の真鯛がわが愛竿にきたのだ。
グイ、グイと、下へ、下へと引っぱる真鯛独特の三段引きで楽しませてくれ、
これで初夢成就となった。陽光に美しく輝く、お目出タイ真っ赤な真鯛だった。



その後は、手の平サイズ2枚をリリースして3枚を追釣し合計4枚をキープ。
左舷トモ寄りの中通し竿氏が釣り上げた3.8㎏の大鯛には脱帽したが、
新年の幕明けに大満足の竿頭になることができた。
竿頭賞で頂いた半額券で、次回はイカ船に乗ることにしようか。



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