11月解禁の常磐ヒラメがとんでもない大判振舞いになっている。
波崎港信栄丸では、実質解禁日となった2日86匹、3日156匹、
4日115匹と、まるでイイダコの釣果と見まごうばかりの大爆釣なのだ。
お馴染みのご隠居とムラさんの3人で出掛けたのは、初日の2日。
季節はずれの台風14号の影響で解禁日の1日は出船中止となり、
この日集まった21名の釣り人が初陣となった。
左舷ミヨシ4番からご隠居、自分、ムラさんの順に座り、5時半に出船。
前日までのシケの余波で西風が強く、うねりもかなり残っているが、
乗船した第3信栄丸は19トンの大型船。まさに“大船”に乗った気分で、
およそ45分の航程をご隠居、ムラさんとの釣り談義でやり過ごす。
最初のポイントは、鹿島名物の風車群を遠くに望む水深38メートルの漁礁周り。
海況は、まさに「天気晴朗なれど波高し」で、船の周囲には、
陸から吹き付ける西風に煽られた白波が無数に立ちはだかる。
20センチ近い大振りのイワシに丁寧にハリを付け、
6時半、船頭の合図とともに仕掛けを投入する。
根掛かりが頻発する漁礁周りで、しかもシケ後の濁りが心配されるため
捨て糸は40センチほどの短めにし、着低後は50~100センチのタナを切る。
ハリスの長さは約80センチ。オモリはご隠居から頂いた特製デコオモリ(80号)。
結果的に、この煌びやかなデコオモリが、この日の命運を決めたようだ。
(…と、書くようにご隠居から厳命された…。)
オモリ効果? はすぐに表れた。釣り開始15分後、イワシ1匹目で、
ヒラメ独特の断続的なアタリが竿先を海中に引きずり込んでいく。
焦る気持ちを抑え、ひと呼吸おいてから竿を立てると、
3.3メートルの長竿はグニャリと曲がり、緩めに設定していたドラグが滑る。
何度経験しても、胸躍るこの瞬間がヒラメ釣りの醍醐味なのだ。
上がってきたヒラメはジャスト50センチ。
孫バリが胃袋の入り口に掛かっていたから、ヒラメの食い気は旺盛のようで、
解禁ヒラメ+シケ後の荒食い、の期待大である。
左舷では次々に竿が曲がり、ご隠居も小ぶりながらも難なく本命を仕留める。
自分も開始1時間で2本目をゲット。解禁日らしくヒラメの食い込みは予想以上に早く、
様子をみる間もなく竿を絞り込み、ハリ掛かりする願ってもない展開だ。
中乗りを務める船頭ジュニアは、消耗の激しいエサの補給とタモ入れで船中を飛び回っている。
船頭も操船の傍ら、ジュニアの手の回らないタモ入れに忙しい。
3枚目、4枚目と順調に追釣し、5枚目が掛かった時だった。
間もなく海面にヒラメが浮上しようとするのに、
船頭もジュニアも他のタモ入れで見当たらない。
そこで、タモ入れを買って出てくれたのが、百戦錬磨のご隠居さまだった。
海面にヒラメを滑らせてタモまで誘導し、「ハイお願いします」と声をかけた瞬間……、
タモに入ったであろうはずの1キロ級のヒラメは、
金魚すくいのワクの上でくの字になってイヤイヤする金魚のように、バシャバシャ…。
次の瞬間、タモから飛び跳ねるようにジャンプし、大きな水しぶきが上がったのだった。
「………、………。」
ご隠居も、自分も、しばらくは言葉を失った。
どうやら金具部分に網が引っかかったままで、
十分に網が広がっていない状態ですくおうとしたようだ。
ご隠居さま、釣れている日でよかったです。これが貴重な1匹という日だったら…。
想像するのも恐ろしい、貴重なブログネタを提供して頂いた。
その後は悪夢にもめげることなく、55センチのサンパクを追釣し、
沖上がり間近の最後の流し、最後のイワシで5匹目(ホントは6匹目)をゲットすることができた。
この日の船中釣果は左舷41匹、右舷45匹の計86匹。
ご隠居とムラさんも、確か3枚ずつ釣ったはずだから
十分に満足のいく常磐ヒラメの解禁日となったのだった。
その後も信栄丸では、5日97匹、6日114匹を水揚げしており
開幕以来5日間で、一日平均100匹超えという近年まれに見る大漁。
12月の鹿島灘全面解禁がなんとも待ち遠しい。
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波崎港信栄丸では、実質解禁日となった2日86匹、3日156匹、
4日115匹と、まるでイイダコの釣果と見まごうばかりの大爆釣なのだ。
お馴染みのご隠居とムラさんの3人で出掛けたのは、初日の2日。
季節はずれの台風14号の影響で解禁日の1日は出船中止となり、
この日集まった21名の釣り人が初陣となった。
左舷ミヨシ4番からご隠居、自分、ムラさんの順に座り、5時半に出船。
前日までのシケの余波で西風が強く、うねりもかなり残っているが、
乗船した第3信栄丸は19トンの大型船。まさに“大船”に乗った気分で、
およそ45分の航程をご隠居、ムラさんとの釣り談義でやり過ごす。
最初のポイントは、鹿島名物の風車群を遠くに望む水深38メートルの漁礁周り。
海況は、まさに「天気晴朗なれど波高し」で、船の周囲には、
陸から吹き付ける西風に煽られた白波が無数に立ちはだかる。
20センチ近い大振りのイワシに丁寧にハリを付け、
6時半、船頭の合図とともに仕掛けを投入する。
根掛かりが頻発する漁礁周りで、しかもシケ後の濁りが心配されるため
捨て糸は40センチほどの短めにし、着低後は50~100センチのタナを切る。
ハリスの長さは約80センチ。オモリはご隠居から頂いた特製デコオモリ(80号)。
結果的に、この煌びやかなデコオモリが、この日の命運を決めたようだ。
(…と、書くようにご隠居から厳命された…。)
オモリ効果? はすぐに表れた。釣り開始15分後、イワシ1匹目で、
ヒラメ独特の断続的なアタリが竿先を海中に引きずり込んでいく。
焦る気持ちを抑え、ひと呼吸おいてから竿を立てると、
3.3メートルの長竿はグニャリと曲がり、緩めに設定していたドラグが滑る。
何度経験しても、胸躍るこの瞬間がヒラメ釣りの醍醐味なのだ。
上がってきたヒラメはジャスト50センチ。
孫バリが胃袋の入り口に掛かっていたから、ヒラメの食い気は旺盛のようで、
解禁ヒラメ+シケ後の荒食い、の期待大である。
左舷では次々に竿が曲がり、ご隠居も小ぶりながらも難なく本命を仕留める。
自分も開始1時間で2本目をゲット。解禁日らしくヒラメの食い込みは予想以上に早く、
様子をみる間もなく竿を絞り込み、ハリ掛かりする願ってもない展開だ。
中乗りを務める船頭ジュニアは、消耗の激しいエサの補給とタモ入れで船中を飛び回っている。
船頭も操船の傍ら、ジュニアの手の回らないタモ入れに忙しい。
3枚目、4枚目と順調に追釣し、5枚目が掛かった時だった。
間もなく海面にヒラメが浮上しようとするのに、
船頭もジュニアも他のタモ入れで見当たらない。
そこで、タモ入れを買って出てくれたのが、百戦錬磨のご隠居さまだった。
海面にヒラメを滑らせてタモまで誘導し、「ハイお願いします」と声をかけた瞬間……、
タモに入ったであろうはずの1キロ級のヒラメは、
金魚すくいのワクの上でくの字になってイヤイヤする金魚のように、バシャバシャ…。
次の瞬間、タモから飛び跳ねるようにジャンプし、大きな水しぶきが上がったのだった。
「………、………。」
ご隠居も、自分も、しばらくは言葉を失った。
どうやら金具部分に網が引っかかったままで、
十分に網が広がっていない状態ですくおうとしたようだ。
ご隠居さま、釣れている日でよかったです。これが貴重な1匹という日だったら…。
想像するのも恐ろしい、貴重なブログネタを提供して頂いた。
その後は悪夢にもめげることなく、55センチのサンパクを追釣し、
沖上がり間近の最後の流し、最後のイワシで5匹目(ホントは6匹目)をゲットすることができた。
この日の船中釣果は左舷41匹、右舷45匹の計86匹。
ご隠居とムラさんも、確か3枚ずつ釣ったはずだから
十分に満足のいく常磐ヒラメの解禁日となったのだった。
その後も信栄丸では、5日97匹、6日114匹を水揚げしており
開幕以来5日間で、一日平均100匹超えという近年まれに見る大漁。
12月の鹿島灘全面解禁がなんとも待ち遠しい。
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いつもコメントありがとうございます。
飯岡以北はヒラメ絶好調のようだから、早いもん勝ちだよ。
12月の全面解禁が見ものです。
って、短いコメは直ぐに見たんですけど(笑)
開幕ダッシュ、凄いですね~。
記事見てると、早くヒラメに行きたくなりましたよ。
コメントありがとうございます。
東に西への強行軍とは、さすがに若い。
頑張ってたくさん釣って、美味しい料理を披露してちょうだい。
ご無沙汰です。コメントありがとうございます。
今年の鹿島の解禁ヒラメはホントにケタ違いの釣れっぷりです。
海況は結構荒れ気味でしたが、釣れてるから全然気にならず、でした。
タモ入れのやりとりでは苦笑してしまいました。
私は土曜日に大原でヒラメです^^
翌日日曜は剣先でアマダイです。
高級魚2レンチャン頑張ってきまーす!
それにしてもケタ違いの釣れっぷりですね~^^
・・・でも写真を見る限り、風・ウネリがかなり強そうですが。。。(^^;
ショウサイもヒラメも外房の魚は活性が高いようで、当分楽しめそうですね(^^)。
ヒラメの造りも旨そうで、羨ましいです。
湾フグは不振を極めていますので(^^;;)
コメントありがとうございます。
お返しは赤い魚でよろしくお願いいたします。
二日間で4匹すべて刺身に。何十人分つくったことか。
残りの一尾を週末一人でしみじみと味わいました。
12月が楽しみですね。
でも、二人の真ん中で、次々とヒラメやさんぱくを独り占めするたかじまるさんに、少なからず嫉妬した隠居が、二番目の手順を省略して、玉網の角でヒラメの頭をどづいたところ、驚いたひらめは大きく平を打って、仕掛もろとも逃げてしまったのだ。
あの時、思わずムラさんの顔を見たのだが・・・、その眼は【ご隠居、よくやった!】と言っているようで、そうかぁ、二人の思いは同じだったんだなぁと一安心した。
手持ちのヒラメで損失補てんしようかとも考えたが、明日の祭りの支度に余分な時間がかかってはと、思い留まった。別船の名人からアカムツを貰おうと待ち構えたが、帰港がずいぶん後になるようで、そのまま別れる事に・・・。
まぁ、この日の借りは、いずれどこかでお返ししますから、機嫌を直して、またご一緒してね。
コメントありがとうございます。
土日に更新するなんてめったに無いんですけど…。
明日から忙しそうなんでチビリチビリしながら…。
次はまた大原荒らしにいくのかい?
コメントありがとうございます。
今年の鹿島灘はハンパない釣れっぷりだよ。
全面解禁も期待が高まるね。
ヒラメ…、食いあきたけど…。
コメントありがとうございます。
満員でもこの釣れっぷりですから、すごいです。
マツリは避けられませんが…。
アカムツのロングランもすごい。
なんとか一度行きたいのですが…。
コメントありがとうございます。
なんと反対側に乗っておられたんですか。
ヒゲ親父ですからすぐにわかると思いますんで、
またどこかで見かけたら、遠慮なくお声掛けください。
最初右舷は今いちとか船頭が言ってたけど、
最終的には左右均等に釣れたんですね。
しかし、今年の鹿島灘は凄すぎます。
てか食って美味いサイズ釣れたみたいっすね~(^^)
早く続きも書いてよん♪
お!これが噂の開幕戦の釣果ですね。
telでも話しましたが、ここ数年鹿島灘の開幕は裏切りませんね。
全面解禁もガッチリ獲っちゃってください。
こちらは今年のヒラメは少し遅い鹿島全面解禁からの幕開けとなります。
さすが開幕当初は凄い人気です。
実はこの日、右舷におりました。
下船後、どこか見覚えのある御姿に「もしや!?」と思いつつ、
結局声はお掛けできませんでしたが。
(人違いでしたら失礼ですし・・・)
またどこかで偶然お会いできましたら、今度はご挨拶いたしますね。
それにしても今年の開幕ダッシュは熱いですね!