作っていないキットを保存するにあたり一番気を使うのがデカールの状態。
キットを買ったばかりならそのまま積んでおきますが、大体5年ほどたつと箱から取り出してまとめてファイルし暗所保管してます。
それでもダメージは進んでしまいかなり凹みます。やはりキットを買ったら新鮮なうちにに組んであげるベストなのはわかっているのですが。
先日RZ250を作っている時にジャンクデカールを漁っているときにかなりダメージの進んでいる物を発見してしまったので救済することにしました。
レーシングカーも随分と作っていないので良い機会かと思います。
本ブログのカテゴリー分けではFomura 1としていますがF1マシンではなく、おなじオープンホイールレーシングカーであるINDYCAR。
1992年にウイリアムズで念願のワールドチャンピオンを獲得するも、翌年のアランプロスト加入により失意のもとアメリカにわたり
参戦初年度にINDYCARチャンピオンとルーキーオブザイヤーに輝いたナイジェルマンセルのローラT93/フォードです。
新しいキットフォーマットの元、ウイリアムズFW11から毎年のようにF1マシンを発売していた田宮から
INDYCARのキットが出てきたのはマンセル人気とチャンピオン獲得効果からか。バリエーションで黄色のキット(ペンスキーだったかな)も発売されてました。
調べてみたら田宮のF1(1/20グランプリシリーズ)の過去の製品って
自分の在庫品が再販どころかカタログ落ちしているのがほとんど。昔ほど大らかでないライセンス関連からか非常に寂しい限りです。
今回のローラT93/フォードもアメリカンなスポンサーの多さから今後再販は難しいかも知れません。
このキットを購入したのは25年くらい前。
キット純正デカールは経年から全体に黄ばみが発生しています。
黄ばみは日光ブリーチである程度は解消できるはずです(10日ほど浴びせて解消しました)
サードパーティデカールあるかな。と検索かけたらミューコレの品があるようです。できれば純正品でジタバタしてみることにします。
黄ばみ以上に問題なのは全体にわたるひび割れ。水に浸けたら間違いなくバラバラになりそうです。
リキッドデカールフィルムで養生して復活することを願うことにします。
本キットはそれまでのF1キットとは違い、1/24スポーツカーシリーズで一部展開していた接着剤いらずのスナップロックキットです。
全てのパーツを圧着して組み立てることができます。
歪みもなく良好な状態のアンダートレーにセンターモノコックタブを嵌めてみました。合成感たっぷりに装着できます。。
が、このあとエンジン部・サイドポッド一体のカウルを装着したところ取り外す際に「バキン」と心臓に悪い音を立てながら。
スナップ具合の精度が高すぎて仮組どころではありません。
そもそもスナップ仕上げで組み立てるつもりは無いので各部の圧着ポイントをピンバイスで撫でて少々緩めておきました。
同時にスナップポイントである箇所で目立ってしまう箇所も埋めてしまいます。
サイドポット前方に嵌まる箇所に伸ばしランナーを差し込んで光硬化パテを充填します。
サイド部分の黒いところはエンジンカウルとセンターモノコックを合わせた部分に段差が発生したのでイジーサンディングを盛って上から黒塗料を筆塗りした箇所。
ペーパーでヤスって段差を解消させました。
エンジンカウル後方のカウルは別パーツ。ギアボックス上に載せますが左右対称ではない独特な形状。
サスアームや補器類を避けた面白い造形ですが果たして完成時に上手にフィッティングできるか不安が残ります。
ウインドシールドとカウル部のこの辺りもスナップの隙間が目立ちます。
後方にプラ板を充てて。
光硬化パテで隙間を埋めます。
こちら側の給油孔は別パーツで塞ぐのでパーツ装着後同じく光効果パテで段差を解消させます。
実車では箱絵にあるように給油孔を塞いで筋彫りが生きているのが正解ですが思い切って埋めてしまいました。
エンジンカウル後方にはクリアパーツのインテークのようなものが付きます。
スナップ用の穴が目立ちそうなのでここもパテで埋めときました。
こんな感じで下拵えは続いていきます。
オープンホイールレーシングカーは コレ以来7年ぶりなので上手くいくかどうか。(続く)